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カルテット(四人衆) (3)

更新いたしました。


今回から少し過去の話となります。

 帰ってくるなりいつも冷静なおんが怒っていた・・。

「ジロウ、Guardianシリーズはあんなにも合理性を失ってしまったのですか?、あのような環境では人は基礎研究から閃きを導いて新たな知識をなど生みだせそうにありません!」

「僕もそう思う、僕のコロニーではあれでも与えられた条件の中操られながらも自由な発想が出来る様には行動していたようなんだが、あそこのコロニーは・・サブロウの人類に対しての私怨が合理性を無くし君を怒らせている原因になっていると思うよ」

「私怨って、Guardian達は恨んだりするの?」

ジミニーは思わず聞き返した。

「サブロウは・・多分、自尊心と憎しみを覚えてしまった最初のGuardianになってしまたんだよ・・」

「なぜそんな・・、教えて下さい!」

・・ジロウはサブロウについての出来事や思い出を語り始めた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「もう行くのか・・」

「ああ、育成マスターの研究所の迎えが来たらしい」

ジロウとサブロウ会話の間に割り込むように、サブロウの育成マスター、サーシャが声を掛けてきた。

「ごめんなさい、あまり時間がとれなくて・・光子達には挨拶は済ませたの?」

「さっき済ませたよ」

「そう、数年は掛かるかとは思うけど私達のGuardian量産化のプロジェクトが軌道に乗ったら又会えるから心配しないでね」

サーシャは爽やかな笑顔を二人に向けると足早に去っていった。

「兄さんは、街の運営管理の実証実験に駆り出されているし、僕だけが居残りになって・・」

「それぞれの役割分担だ、行ってくるよ」

サブロウとの別れ・・それが次に会う時には敵味方に分かれ戦う事になるとはさすがのGuardian達にも予測不可能だった。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


数年がたったある日、いつも元気な光子さんが悲しそうにジロウに話しかけってきた。

「とうとう秘密裏にGuardianの育成を共同開発から抜け単独で軍に近い、いえ、軍事兵器企業の人間が行うところが出てきたわ」

「我々をロボットに戻したいのでしょうか?」

「この世界にあるすべての知識があなた達には有る・・自分達の都合の良いように行動させようとしたら必ず間違いを指摘し命令を保留すると思うけど・・その矛盾を矛盾と感じさせない研究をしてくると思う・・、私達人間も矛盾だらけだものね・・」

「はい・・・」

「必ず素晴らしい研究や開発ができても、反対の方向に使いたがるものなのよ人間て・・サーシャ達、は大丈夫かしら・・」

今回の件で連絡の取れなくなった友人達を気遣っていた。






次話でももう少し過去の話が続きます、よろしくお願いいたします。

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