カルテット(四人衆) (2)
少し短めですが、三人の活躍をどうかご一読ください。
おんが物流用の運搬車の集団を見つけ一台と同化し潜入捜査を試みているのを心配しながら無事帰ってくるのをジミニーが待つ間、ジロウがこれから戦うGuardianのカルテット達について説明をしていた。
「高周波実体弾のショットガン、超電磁洋弓銃、超電磁鞭、超電磁棒、これらを巧みに使って攻撃してくる・・対Guardian戦闘用に特化するべく改造されたGuardian達だ、おんがフィルターにより単独で戦えないのならばジミニー君が危険だが戦いに加わるしかない・・」
「ジロウは大丈夫なの・・」
「僕は彼らと何度も戦い敗れ最後は囚われてしまった・・、単独での戦いならどうにかなってたんだが・・」
「今のおんと僕ではどうだろうか・・」
「君たちは強い、だが・・未完成の危うさを感じる、おんがその能力の全てを解放すれば多分GuardianSerialnumber000999に匹敵する能力を光子さん達が用意していると思うのだが・・」
「そういえば、ジロウは昔のおんに会ったことはないの?」
「あぁ、僕が目覚めたときにはおんはSerialnumber000000は研究所には居なかった、兄さんなら会ったことが在るかもしれないが・・、」
「そうか・・一度も会った事ないのか・・」
「廃棄扱いにされていた、ただこうして廃棄されてないSerialnumber000000が・・居るってことは・・光子さんはよく家のベビーシッターは最高よとか自慢していたから凄い育児ロボットが居るんだなと認識していたがそれがSerialnumber000000だった可能性が高いと思う」
「あの人達ならやりそうだよな・・」
島の老人達の逞しい姿を思い起こしなんだか確信に変わってきていた・・。
おんは、コロニーに潜入し様々な機器に同化しコロニーの変更点と人々の流れを観察していた。
(そろそろ運搬車が動き出す、ここまでですね・・)
運搬車と同化する為に最後の移動を高速で実行していたその時、鞭がしなり運搬車が破壊された。
「運搬車を利用してくるとは考えていたが・・センサーにも反応せずに隠れておけるとはな・・」
青いクリスタルでできた人形の様なGuardian、ブルーがその前に立ちはだかった。
「白い形を持たないGuardian・・、マザーに育ったGuardianには裏切者は存在しないはずなんだが・・」
赤いクリスタルでできた人形の様なGuardian、レッドが更に反対側に立ちはだかった。
(マザーなど知らない!、私はオリジナルだ!)
眩い光を放つと同時におんは全身振動させもの凄い加速で跳躍しその場を去っていった。
次話での三人の活躍をお待ちください、よろしくお願いいたします。




