名ばかりのレジスタンス(6)
更新いたしました。
二人の活躍をどうかご一読ください。
(いったい何が変わったの)
ジミニーは、おんに尋ねた。
(ネットワーク権限が最上位設定されこれで飛躍的に出来る事が増えました。ジミニー、敵の電撃を捕獲されずに受けてもらえますか?)
(えっ、わかったやってみるよ)
ジミニーは敵の青年にわざと足がふらついた振りをして速度を落とした距離を詰させた、すかさず青年は電撃の入った蹴りを見舞うと凄まじい衝撃でジミニーは再び吹き飛ばされた。
(これで良かったのかい?)
(このまま一気に離脱しましょう、敵はエネルギーの補給が出来ません、今、補給のネットワーク権限を奪いました)
(よし、離脱しよう)
しかし青年はほんの一瞬だけ停止しただけで突然もの凄い加速でジミニー達に迫ってきた。
(残り少ないエネルギーを追撃に使うなんて想定外です)
おんから驚きの言葉が伝わってきた。
ジミニーは青年にタックルを受け羽交い絞めにされた・・
「これ、外れるのかな・・」
ジミニーを羽交い絞めにした状態で停止した青年を見つめながら、おんに尋ねた。
「力ずくでは外れそうにありません、普通、私のような自立型のAIでしたら全てのエネルギーを使って静止してしまうような行動をとる事は無い筈です・・外部からの強い命令が働いていたものと推測されます」
「このままじゃ奥の兵器達がこちらに来るんじゃ・・」
「その心配はありません既にこのコロニーのネットワーク権限を奪っています」
「しかし、ずっとこのままでは・・時間稼ぎされてるみたいだよね」
「はい、外部からの応援があると思われます・・、今、この青年を以前のような自立型に戻せるよう外部からの権限を外す作業を行っています」
「かなりかかりそうかい?」
「はい、・・・・・どうやら敵は神の矢と呼ばれる質量兵器を使う用意をしているようです」
「なんだいそれは?」
「衛星軌道上より撃ち込まれる兵器です、ここは消滅してしまいます」
「なんだって、ここにはまだ人が暮らしているはずだよ、なんとかならないのか!」
「コロニー外部のネットワーク権限を奪うことはより高い力量が必要となります、動けるようになることを優先すべきと思います」
「駄目だ、神の矢の方を先に何とかするんだ!」
ジミニーはおんにおんに【命令】した。
再び、おんの中から【ピローリン♪】と音がした。
「現在の育成マスターの危険を除去するためにフィルターを解除します、Guardian Serialnumber000000の軍事ネットワークのセーフティ権限を最上位に開放いたします、【育成マスター】よろしいですか?このフィルターには人を傷付ける可能性も含まれておりますより詳しい説明が必要ですか?」
「フィルターを解除してくれ」
ジミニーは迷いなく即座に実行させた。
次回、再び新たな おん の活躍をお待ちください、よろしくお願いいたします。




