名ばかりのレジスタンス(3)
ジミニー達の戦いが始まります。
ジミニーはスローモーションのように流れていくコロニーのアンドロイド警備員達を見つめていた、警備員の手にはスタンガンと思われる金属製の棒を握りしめていた。
(ジミニー、こちらもスタンガンで対抗します)
おんはジミニーのChange(変身)後の両腕の手首上部より尖った金属の杭をだし敵に備えた。
(しかしこんな学校みたいな所だったなんて驚いたよ、トクサツで見た収容所みたいなとこかと思ってた・・)
(ジミニー、全ての身体能力を150%から少しずつ200%にまで上昇させます、激しい違和感を感じたらすぐに報告してください)
(ああ、わかったよ、ここがカインさんが昔居た所なのか・・)
ジミニーは一気に警備員達との距離を詰ていった。
作戦に入る前の最後の休憩の時アインは二人を追加の作戦情報が有ると皆と少し距離を置いて話し出した。
「ジミニー、実は俺は君ぐらいの年まであのコロニーで生活していたんだ、仲間の中にも何人かは逃げ出した者もいるんだが・・Guardianシリーズ達は新しい知識を常に求めているらしく新しい発明や発見をするように人間を色々なコロニーで育て学ばせているんだ」
ジミニーは不思議に思い質問した
「人に勉強させて暮らしているのですか、何が問題なのですか?」
「ああ、ある程度の年齢以上になると人が居なくなってしまうんだよ・・」
「それって・・」
「ああ、処分されているんだろう」
「・・全員ですか」
「例外はある、優れた発想や飛びぬけた発想をするものは別のコロニーに連れていかれるみたいだ・・」
「カインさんはよく逃げ出せましたね」
「ああ、思春期に入る前までの・・わかりにくいか・・大人になる前の子供は自由に学べる様にかなり監視が緩いんだよ・・、ただ今の生活に皆満足しているからよほどの変わり者しか逃げ出したりしないのさ年を取った者が処分されてる事も気づいてないし・・」
「カインさんは何故逃げ出したんですか?」
「ああ、俺も変わり者だったから10歳の頃にいろいろな生物について勉強していて年寄りがいないことに疑問を感じて怖くなって・・、もう少し身体が大きくなったら外に出て確かめたやるって思って・・今の内にと更に猛勉強もしてそして脱走したんだよ・・、もう少し遅かったら監視が厳しくなって無理だったかもな・・運もよかったんだな・・」
「なんだかカインさんも島の皆と同じ空気感がしますね」
「なんだ、君の島の皆も変わり者だったのか」
「はい、皆、個性的でした」
ジミニーは笑いながら答えた。
「だから食糧保管庫の位置はわかっているそこにスタンガンを持ったアンドロイドを近づけない様、すまない協力を頼む」
「はい、おんと僕ならスタンガンでしたら大丈夫だと思います・・あ、本番で使いたい姿があるんですが皆に見てもらってよいですか?」
「え、どんな?みせてくれよ」
「はい、おんいくよ」
「はい、ジミニー、身体能力を補助、加速させますからテストも行っておきましょう」
「Change(変身)」
・・カインは暫く呆然としていた。
敵はスタンガンしか使はない?そんな訳ありませんね。
来週末また更新いたします。




