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知的生命体の誕生
少しずつになりますが、気長におつきあいしていただけたら幸いです。
-プロローグ-
幾度の時間が流れただろうか、私は全ての感覚を無くした暗黒の世界の中にいた。
私は待ち続ける、創造主に約束された共に歩むものを・・
少年は海に潜っていた本日の食材を探しに、海は美しく魚たちの動きもはっきりとわかる
今日の漁も上手くいきそうだ。
「じいちゃん、ばあちゃん達、今日も大漁だよ」
少年はいつものように魚を機械の上にのせていく
「全部大丈夫そうだよ、最近ははずれがないね」
慣れた手つきで魚をさばいていく
ほがらかな顔をしたじいさんが
「ジミニー、お前もずいぶん大きくなったなあ~」
「ああもうすぐ12歳だからな」
そう言いながら忙しそうに人工栽培で育てた野菜と共に料理を始める。
彼等の家はチタンと呼ばれていた金属でできていた艦の残骸を利用したものだった。