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神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移  作者: 龍央


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探知魔法の範囲拡大



 周囲にオーガがいるかを探して倒すそうかと考え、ソフィー達と話しながら空を見上げる。

 幸い、エルサが頑張って飛んでくれたおかげで、まだ昼くらいだね……少し昼食が遅くなるくらいで、合流するのに余裕はあるだろうから、さっさと探して倒しておけば間に合うだろう。

 想像以上の数がいた場合は、時間がかかってしまうから多少後回しになってしまうけど。

 ともかく、モニカさんとソフィーに言って、久しぶりに探査魔法を展開……鉱山では使えなかったのもあって、ちょっと張り切っているのは否めない。


「……前より遠くまで状況がわかるような気がするんだけど……どうしてなんだろう、エルサ? イメージを変えたとか、強めに発動したわけじゃないのに」

「それも、リクの魔力量が上がった影響なのだわ。薄く延ばす魔力は、元の魔力が多い程遠くまで広げられるのだわ。ただ、魔力が多くても制限なく何処までも、というわけではないのだわ。魔力は空気に溶ける性質があるからだわ、それで一定の距離以上は薄くなった魔力が溶けてしまうのだわ」

「これも魔力が上がった影響かぁ……広い範囲になるのはいいけど、情報量が多くて、全て理解するのは難しいね……」

「慣れなのだわ。必要な情報と、必要ではない情報の取捨選択を無意識にできるようになれば、自然とわかるようになるのだわ。……多分」

「多分なのか……ともかく、他の魔法もそうだけど、魔力の扱いにはもっと慣れないといけないんだな……っと、やっぱりいた。んー……結構いるね」


 久しぶりに使った魔法探査は、今まで以上の範囲と距離の魔力反応を教えてくれた。

 これも魔力量が上がった影響らしいけど、情報が多過ぎて処理が追い付かないというか……木々や草、離れた場所にいる弱い魔物や動物なんかにも反応するからね……エルサの言う通りもうちょっと慣れないと、遠くの場所ははっきりとわかりそうにない。

 その中で、以前の範囲でも探知可能なくらいの距離に、いくつかオーガの反応を発見する。

 大体、数体で一塊となっているのが数か所……これが全部、赤い肌のオーガなのかまではわからないけど、反応は均一だ。


 通常のオーガが混ざっている可能性はなくはないだろうけど、街道近くにこれだけオーガがいるのはほぼないので、研究施設関係と考えて間違いないだろう。

 数体だけならまだしも、合計すると数十はいそうだし、そんなに街道付近にいるとなると、冒険者ギルドへの討伐依頼対象になるくらいだから。

 まぁ、誰かが発見して依頼しないといけないけど……ともあれ人が通る街道近くにいるから、安全のために排除しておいた方が良さそうだからね。


「ねぇリクさん?」

「どうしたのモニカさん?」

「そのオーガ達は、どれくらいいるの?」

「んー、そうだね……大体二体から三体で固まってて、それが五か所……いや、六ケ所ってとこだね。それぞれはあんまり離れていないはずだよ。まぁ、遠目にも見えないくらいではあるけど」

「そう。なら、手分けして倒すわけにはいかないかしら?」

「そうだな。別れて倒したら早く済むだろう」

「エクスブロジオンオーガの時も、同じようにソフィーと別れていたから、大丈夫だと思うけど……うーん…」


 モニカさんの提案は悪くないと思う。

 あまり離れていないとはいえ、皆で一緒にそれぞれの場所へ移動して倒して回っていたら時間がかかるからね。

 ただ、今回はエクスブロジオンオーガのように、魔物としては弱い相手ではないのがちょっと気になる……オーガはランクの高くない魔物で、単純行動しかできないと聞いているけど、その分力が強い。

 エクスブロジオンオーガもそうだったけど、大柄なのもあってさらに力が強いから、油断していい相手じゃないからね。


「それなら私がいれば問題ないのだわ。さっさと凍らせておしまいにするのだわー」

「それはそれで、楽過ぎる気もするが……それが妥当だろうな。どうだろうリク? 鉱山の時のように、私とエルサが一緒に行動し、そちらはモニカとオーガを担当するというのは?」

「まぁ、エルサがいれば大丈夫かな。さっさと凍らせてしまえば、危険な事も少ないし」

「早く終わらせて、お昼を食べるのだわ! お腹が空いてきた頃合いなのだわ!」

「……エルサちゃんがそう言うと思って、早く終わらせるように考えたけど……私とリクさんが一緒で良いの、ソフィー?」

「構わんさ。爆発させる際は結界に包むか、埋めてしまえばいい。さっき見たように凍らせてしまえば、一瞬で無力化できるからな、危険はほとんどないと言っていいだろう」

「任せるのだわー」


 合流するのに遅れないために……と考えていたら、エルサもモニカさんも、お昼の時間が遅くならないためだったようだ。

 まぁ、モニカさんはエルサの事を考えてなんだろうけどね。


「わかった。それじゃあそっちはエルサとソフィーに任せるよ。魔物の場所は……エルサがいれば大丈夫かな?」

「問題ないのだわー。リクのように異常な範囲は調べられないけどだわ、わかるのだわ」

「うん、任せた」

「……おぉ、やはりこれはいいな。ま、モニカにもたまにはこういう機会があってもいいだろう」

「気を回しても、リクだから何もないと思うのだわ」

「それでもだな。何もなくとも、二人で行動するのに意味はある……かもしれない」

「人間はよくわからないのだわー」

「どうかした?」

「「なんでもない」のだわ」


 魔物の位置はエルサがわかるからと、任せる事にしてゆっくりソフィーの頭へ飛んで行った。

 エルサのモフモフがくっ付いて、顔を綻ばせるソフィーとは別に、俺の方は少し寂しい気もしたけど……仕方ない。

 ボソボソと、小さい声でエルサとソフィーが話していたので、モニカさんと一緒に首を傾げて問いかけたけど、首を振って誤魔化された……何を話してていたんだろう?


「まぁいいか……それじゃ、六ケ所だから半分ずつ担当しよう。どちらがどこのオーガを倒したのかは……」

「探知魔法でわかるのだわ」

「うん。じゃあモニカさん、行こう!」

「えぇ、任せて! ソフィーとエルサちゃんも、頑張ってね!」

「私は、凍ったオーガを動かすだけの役目だろうがな。まぁ、モニカも頑張れ」

「頑張るのだわー」


 俺には、頑張れってないのか……まぁ、やろうと思えば凍らせられるし、モニカさんはともかく俺は目の前で爆発しても、最悪衝撃で飛ばされるくらいで怪我をしたりはしないだろうからね。

 応援されなかった寂しさを感じながら、苦笑しているソフィーを見送って、俺とモニカさんもオーガのいる方向へと駆けだした。

 手分けするんだから、できるだけ時間をかけずに倒していかないとね――。



「モニカさん!」

「わかってる! 炎よ!……せやぁっ!」

「GIGI!? GIIII!」

「GAAA!」

「お前はこっちだ! はぁっ! っと、結界結界……っ!」


 モニカさんに声をかけ、オーガへと武器を振るう俺達。

 最初に相対したオーガは二体で、片方のオーガとモニカさんが戦っている間に、もう一体のオーガが向かおうとするのを剣を振るって防いだ――。



リクだけでなくモニカも訓練を経て、戦い慣れてきているようで、油断しなければオーガ一体くらいは楽に倒せるようです。


読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

作品ページへはページ下部にリンクがありますのでそちらからお願いします。


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