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神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移  作者: 龍央


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1860/1950

再び別行動へ



「とりあえず、そのゴブリンのいる方へ向かおう」

「了解したのだわー」


 何はともあれ、ゴブリンなら何度も対処してきたし、ヘルサル防衛線の時のような数でなければ、多少多くてもなんとでもなる。

 それに、できるだけ村には近づけたくないしと、まずはゴブリンが見えるくらいの位置へ移動を開始。


「確かに、エルサの言う通り数が多いね」

「細かな数はわからないけど、数十……百、はいないかしら」

「それくらいだろうな」

「数体程度のゴブリンであれば、村の人達でもなんとかなるでしょうけど、さすがにこの数が押し寄せたら、被害は大きなものになるかもしれません」

「最悪の場合、村が全滅する可能性も考えられますね」


 ひしめき合う程の数になっているゴブリンの集団は、動いているというか、そらからだと一つの生き物が蠢いているようにすら見えるため、正確な数はわからない。

 それでもおそらく百は越えないかも? というくらいの規模だ。

 ヘルサル防衛線で、おびただしい数のゴブリンを見ていた俺達からすると、ちょっと多いなぁというくらいの感想だけど、村の人達にとっては脅威以外の何物でもないだろう。

 放っておいたら、村に甚大な被害が出るだろう事は想像に難くない……当然放っておく気はないけど。


「この数なら、皆で一気にやっちゃった方がいいかな?」

「待つのじゃリク。ここは、モニカ達とワシ達に任せるんじゃ。ちょうど、多めの数の魔物と戦っておきたいと考えていたところじゃからの。もちろん、主に戦うのはモニカ達じゃが」

「エアラハールさん? でも……」

「まだ、村はもう一つあるじゃろう? そちらの村が無事という保証はない。むしろ、こちら側の村に魔物が迫っているのなら、もう一つの村にも迫っていてもおかしくないと考えるんじゃ」

「それは確かに……」


 点在する魔物の集団は、ただ野に放たれているだけで何者かの意思や命令を受けてはいないだろう、というのはこれまでの事でわかっているし、レッタさんも予想しているところだ。

 けどだからって、もう一つの村が安全という保証は何もないし、むしろこちら側に魔物が近付いているのなら、もう片方にも魔物が迫っている可能性が高いと考える方が自然、かな?


「ここは任せて、リクさん。さすがにあの数は大変かもしれないけど、私達も訓練して、リクさんのようにとは決して言わないけど、それでも実力を付けているわ。もちろん、それを過信してゴブリンが相手だからって見くびるつもりはないけどね」

「もう少し私達を信頼してくれてもいいんだぞ、リク」

「それはまぁ、もちろん信頼しているし、これまでの経験と訓練で実力も上がっているのは、俺もわかっているよ」

「こちらはゴブリンが相手ですから、私達が後れを取る事はありません。ただ、もう一つの村に魔物が迫っていると仮定したら、そちらはどんな魔物かまだわかりません。ですがリク様なら、どんな魔物が相手でも大丈夫でしょう」


 確かにフィネさんの言うように、こちらがゴブリンだからって次もゴブリンだという事にはならないか。

 むしろこちらに多くのゴブリンがいる事が、他の場所にゴブリンがいる可能性すら減らしていると言える。


「わかった。それじゃあこっちはモニカさん達に任せるよ」

「えぇ、任せて!」


 数が数だから、ちょっとした怪我をするなどの心配があったんだけど、モニカさん達もやる気みたいだし、ここはエアラハールさんの言う通り任せる事にしよう。

 その代わり、もう一つの村に魔物が迫っていたらそちらは俺が全力で対処する事に決めた。

 いやまぁ、やり過ぎると後で色々と言われたりするので、加減はするけども。

 その後、少しだけ打ち合わせをしてゴブリンから少し離れた場所で、モニカさん達がエルサから降りる。


 ゴブリンと戦うメンバーは、モニカさん、ソフィー、フィネさんの三人チームに、状況を見てエアラハールさんとアマリーラさんが参加だ。

 アマリーラさんは渋るかと思ったけど、うんうんと唸る程手紙修正の事を考えていたのもあってか、憂さ晴らしじゃないけどゴブリンを相手に暴れる機会を窺う様子でもあった。

 まぁ、仲間に被害が出ないのなら、存分に暴れてくれてもいいんだけど……その辺りはエアラハールさんが判断してくれるだろう。

 もう一つの村に向かうのは、エルサに乗って俺、ユノ、ロジーナ、レッタさんにリネルトさんだ。


 リネルトさんはモニカさん達と一緒かなと思ったんだけど、実戦訓練の監督役してだね。

 魔力的な事は、ユノとロジーナがいればいいけど、魔物の種類や数によって錆びた剣を使うかなど、俺がどう戦うかを考えてくれるとの事だ。

 事前に、エアラハールさんとはある程度話し合って、色んな状況を想定しているらしいし。


 ユノとロジーナは、魔物の特徴はある程度わかるし、ロジーナに至っては魔物を創った存在でもあるけど、詳細まではっきりと覚えているわけではないってのもある。

 デュラホースのような悪い意味で印象深い魔物はまた別なんだろうけど、創ってから独自の進化をしたり、帝国が復元させるうえで多少違う事もあるだろうから、別の方面からの知識は必要だね。


「それじゃモニカさん。ソフィー達も、気を付けて!」

「えぇ。リクさんにはあまり必要ないってわかっているけど、そっちも気を付けて!」


 モニカさん達に手を振り、上昇するエルサに乗って別行動開始だ。

 西側にあるもう一つの村へと向かう途中、村を背にする位置でゴブリンへと向かうモニカさん達が見えた。

 位置取りとしてはまぁ、数が多いため打ち漏らしができるだけ村や畑の方に行かないように、それを背にする感じだね。

 絶対じゃないけど、エルサが戻って来るまでは逃がしてしまう可能性もあるからだろう。


「さて、こっちは……と。あれだね。やっぱりいたかぁ」

「だわ。誰かが狙ったわけじゃなくても、こういう事もあるのだわ? フラグ、と言うんだったのだわ?」

「エルサ、それはまた俺の記憶からか……まぁ、散々どちらの村にもなんて話をしていたから、合っているんだろうけど」


 別に俺達が話していたから、別々の魔物が二つの村に迫っている……というわけではないだろうけど、それでもフラグという言葉を信じたくなるよね。

 今俺達の眼下では、大きな四足歩行の魔物が約二十体程、村の畑に向かって走っている。

 西側の村は東側の村より少し大きく、村の東西に畑を作っているようだ。

 その西にある畑、さらに北西から魔物が近付いているってわけだ……こちらは、現時点での距離も近く、移動速度も速いため、ゴブリンよりも先に到着すると予想できる。


 ゴブリンを全員で討伐した後、改めてこちらに来ていたら間に合わなかっただろう。

 少なくとも、作物には大きな被害が出ていたと思われる。


「あの魔物は……鹿、かな?」

「アクリス、という魔物ですねぇ。温厚というわけではありませんがぁ、よっぽど近付いたり刺激したりしなければ、人を襲う事は稀な魔物ですぅ」


 眼下を走る魔物を見て、その種族名をリネルトさんが教えてくれた。

 鹿のような見た目のアクリスという魔物か……マックスさんに教えてもらっていた魔物知識は一部だけど、その中にはない魔物で初めて見るね――。




リクが見た事のない魔物を発見したようです。


読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

作品ページへはページ下部にリンクがありますのでそちらからお願いします。


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