表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移  作者: 龍央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1691/1950

魔物の集団が点在していた理由



 ちなみに、一部のスペースを取らない素材は多少回収して荷物と一緒に積んであるけど、さすがに全部は量も多いし、載せられないから断念していたりもする。

 ちょっとどころか、かなりもったいなく感じたのは俺だけじゃないみたいで、特にリリーフラワーのメンバーやモニカさん、ソフィーやフィネさんなどが残念がっていた。

 お金に困っているとかではなくとも、できる限り素材を回収して持ち帰りたいと思うのは、冒険者としては当然の事だからね。


 収入だけじゃなく多くの素材があればある程、物資として多くの人が活用できるというのもある。

 俺が考える事じゃないかもしれないけどね。


「しかし、なんだってあんなに魔物の集団がいたのか……」

「群れる魔物というのはいますけど、数が多いですよね。しかも、本来群れを作るような魔物じゃないのも集団でいましたし」

「ンマンマ、なのだわ~」


 野営の準備を終えて、かなり遅めの夕食をそれぞれの焚き火を囲んで、全員で取りながら、王軍まとめ役の兵士さんと話す。

 エルサは背中の荷物を一旦降ろし、小さくなってモリモリと料理やキューを食べている……大きいままだと食べる量が増えるから、持ってきた食料が足らなくなってしまうからね。

 野営の準備をするのと並行して、兵士さん達に協力してもらって荷物を降ろした。

 念のため野営の道具などは持ってきていたけど、巨大なエルサが何度も満足する程の量の食料はさすがに運べないからね。


「王都付近や周辺というわけではありませんが、それでもこれだけ魔物の集団が点在しているのは、これまでにもあったんですか?」

「いえ……私や他の兵士達も、冒険者の方たち程詳しくありませんが、そう言った報告はないはずです」

「私も、貴族軍や騎士、そして冒険者それぞれの観点から見ても、同じような事はありませんでした。センテやヘルサル、エルフの村や王都、それにルジナウムなどを除けばですが」


 兵士さんに聞いてみるけど、同じような事はなかったらしく、それはフィネさんもそうらしい。

 隣の焚き火を囲んでいるリリフラワーのメンバーも、俺達の話を聞いて首を傾げていたから、冒険者の観点からしても似たような事はこれまでなかったって事だろう。

 となると、こういった事ができるのは……。


「まぁ、魔物が不自然な場所にいたり、多く集まっているというのは今フィネさんが言った場所ではあった事ですけど……そういう時は大体……」

「そこで私を見る理由は、なんとなくわかるわ。けど、私もこれに関しては知らないわよ」


 同じ焚き火を囲んでいるレッタさんに視線を向けるけど、首を振っていた。

 帝国が関与している可能性……というか、これまでの事を考えると理由としてはそれしか思いつかないんだけど、もしかしたら違うのかな?


「センテに魔物を集めていましたけど、その魔物達が残っているとかはありませんか?」


 リーバーに従い、俺達の味方になってくれたワイバーン達が命令され、センテを囲むために運んでいた魔物達。

 その魔物達の一部が逃げるなり、センテから離れたって事はないだろうか?

 センテにはそれなりの期間いたわけで、その間放置されたのならヘルサルよりも王都に近い場所まで移動していても不思議じゃない。


「それはないわ。あの時の魔物は、全て復元した魔物よ。じゃないと、集めても他の魔物とぶつかってしまうわ」


 俺の考えは、再び首を振ったレッタさんに否定された。


「……レッタさんの魔力誘導で、ぶつからないようにしていたんじゃないんですか?」

「一時的にはできるわ。けど、センテをどれだけの間魔物で囲んだか……あの間、ずっと魔力誘導で全ての魔物を操るなんてできないわよ。リクの魔力量とかなら、可能かもしれないけど私は人間の域を出ない魔力量だから」


 魔力量に関しては、レッタさんは他の人達とそう大きく変わらない……少し多めかなと言ったくらいらしい。

 ただレッタさんの言い方じゃ、俺が人間の域を外れた魔力量で人間じゃないって言われている気がする。

 いやまぁ、否定はできないんだけどね。


「それじゃあ、センテを囲んだ魔物達は全て復元された魔物って事ですか」

「そうよ。一か所だけでなく、複数カ所……この国に潜ませて作っていた拠点から集めたの。ただまぁ、魔物を連れ出す時に全部潰してあるけど」

「潰してある? それじゃまるで、わざと潰したように聞こえますけど……」

「わざと、というよりも復元していた魔物を全て連れ出すには、潰さないと一気に放出できないのよ。大型小型問わず、複数種類の魔物が大量にいるのよ? 全てを破壊するという意味の潰すとは違うけど、大体は使い物にならなくなるわ。そもそも、余剰な魔物の核があるわけじゃないし、実験的に少数を外に出して、倒されたら核を回収できるなんて事もないんだからね」


 つまり、大量に魔物を連れ出し、ワイバーンに運ばせるためには拠点を潰す勢いで一斉にやらないと、時間がかかりすぎるってわけかな。

 核の回収ができないため、続けて復元する事もできず、拠点はもぬけの殻になり、魔物の移動でつぶれるのと同義になるとかそんなところだろう。

 多分その時に、その拠点にいた人達なんかも処分されたとか非難したとかで、もういないって事で良さそうだ。


「成る程……それじゃあ、今回移動中に見つけた魔物がレッタさんとは関係ないと言える理由の方は……?」

「それは簡単よ。野生の魔物と同じく、私の魔力誘導を受け付けなかったわ。正確に言えば、興奮状態で、受け付けにくいってところかしら。多少動きを鈍らせるくらいはできるけど。関与している魔物は、全て私の魔力誘導を受け付けやすくするようにされているの。特定の人物を襲わないようにするのと同じようにね」


 センテに迫った魔物達は、魔力誘導を受け付けやすくなるように復元されていたってわけか。

 それで、今日何度か戦った集団の魔物は、そうじゃないからレッタさんが関与している魔物ではないと言い切れるって事だろう。


「ただ、私が知らないだけで、帝国が関与している可能性は大いにあるでしょうね。そもそも、本来の魔物の棲み処ではない場所にいる、群れない魔物も集団でいるなんて状況を、複数カ所で作るなんて自然な事じゃないもの」

「やっぱり、関与はしていると考えた方が良さそうですね……」


 アルケニーなんて、本来見晴らしのいい外に出て来ないような魔物だし、大量に群れる事もないらしいからね。

 まぁ二体や三体くらいならあるみたいだけど……というか、アマリーラさんが災害級とも言っていたし、二十体以上のアルケニーがいる時点で異常事態だ。

 そしてそんな異常事態を引き起こせるのが、帝国でレッタさんが関わったのとは別の計画が進んでいる可能性、というのがあるのかもしれない。


「私が関わっていないから、私の魔力誘導が効かないのでしょうね。それか……」

「レッタさんがこちら側にいるのをわかって、そうした可能性もある……?」

「えぇ。自分以外誰も信用しないあのゴミクズの事だから、私がこの国、特にリクに何を仕掛けようと、それとは別の計画を進めていてもおかしくないわ」

「成る程……」




何か別の計画が進んでいる可能性もあるのかもしれません。


読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

作品ページへはページ下部にリンクがありますのでそちらからお願いします。


面白いな、続きが読みたいな、と思われた方はページ下部から評価の方をお願いします。

また、ブックマークも是非お願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ