表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移  作者: 龍央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1688/1950

戦闘後の後片付け



 でもアルケニーと同じように戦っていて、ソフィーやルギネさん達、それに兵士さん達はともかくアマリーラさんはほとんど汚れていなかった。

 リネルトさんはまぁ、俺よりも身長の高い大柄な体からは中々想像しづらい速度重視の戦い方から、わからなくもないけど……俺と同じくパワータイプのアマリーラさんがなぁ。

 森で木々を薙ぎ倒しながら駆けていたのもそうだし、これまで見たアマリーラさんの戦い方はどう見てもパワータイプという表現が合うだろう。

 使っているのも、背丈以上の大剣だしね。


 そして俺も、魔力が多いからなのもあって自分でもよくわからない力が出るため、一応エアラハールさんからの指導でボロボロの剣を使っておれないように戦ったりはしたけど、でもやっぱりパワーで押し切るタイプの戦いをこれまでやってきた。

 鞘で殴ってアルケニーを吹っ飛ばすなんてのはその最たる例だよね。

 同じようなパワーで戦うタイプでも、俺はずぶ濡れに近いくらい緑色の液体を浴び、土汚れも多かったのに対し、アマリーラさんはほとんどない。

 それはつまり、戦い方……戦う時の動きなどが違うからなんだろう。


 俺にはそう言った、戦いの技術みたいなものがまだまだ身についていないからなぁ。

 この世界に来た頃よりはかなりマシにはなっているとしてもだ

 ちなみに、戦闘後のアルケニーの生存確認などもしていたんだけど、その時に見たアマリーラさんの倒したアルケニーは、俺と同じく一刀両断したような物ばかりだった。

 さすがに武器が違うので切れ口は俺の方が滑らかだったけど、それはあくまで使っている剣のちがいなだけで、技術はほぼ関係ない。


 というより、あれだけの大剣でアルケニーを斬り裂き、さらにほぼ液体を浴びないなんてのは十分過ぎるくらいにすごい……どうやるのか聞いてみたいくらいだ。

 ……今ここでアマリーラさんに聞くと、実践して見せましょうか!? とか言い出しそうだし、それは王都に行ってからにしよう。

 エアラハールさんにも、まだまだ色々と教えてもらわないといけないし。


 もう少し繊細な戦い……というのが俺に合うのかはともかく、周囲に配慮した戦いとかもできるようになりたいなぁ。

 これから先、クランを率いたり帝国との戦争だったりだとか、俺一人だけで戦う事の方が少なくなるだろうから。

 できるだけ味方を巻き込まない戦いを覚えないとね……。


「どうしたの、リクさん?」


 俺が考え込んでいるのを不思議に思ったのか、さっき誤魔化したのを察したのかもしれないけど、モニカさんが俺の顔を覗き込んで来た。

 拭き終わった長い髪はしっとりとしていて、エルサがお湯を出す魔法に混ぜていたっぽい石鹸のような香りがふんわりと漂っていて、なんだからいけない気分になってしまいそうだ。


「ううん、なんでもないよ……いずれ、モニカさんにも協力してもらう事ができたかなぁって考えていたくらいだから」


 まずエアラハールさんと相談をしないといけないだろうけどね。

 あと、モニカさんだけでなくソフィーやフィネさん、アマリーラさんリネルトさん……場合によっては兵士さん達やリリフラワーのメンバーなど、冒険者さんにも協力をしてもらう可能性だってあるかも?

 そんなに大規模な話にはならないとは思うけど……俺個人の事だし。


「私に?」

「うん。まぁ本当にそうなるかはわからないけど、その時が来たら話すよ」

「わかったわ。私にできる事があるなら、力の限り協力するわね!」


 そう言って、自分の持ち上げた腕をポンポンと叩くモニカさん。

 そういう仕草は、なんとなくマリーさんよりもマックスさんに似ている気がしないでもない……いや、マリーさんもやりそうだけどね。

 ともあれ、王都に戻ってからやるべき事、やっておかなきゃいけない事を定めて、お湯で洗い流した人からアルケニーの片付け作業をしている場所へと向かった。

 服などを乾かしている間に、アルケニーの素材回収とかそんな感じだね。


「さすがに、アルケニーの体は運べないでしょうな……」

「そうですね……体が大きいから……」


 兵士さんのまとめ役みたいな人と、足を全て切り取って残ったアルケニーの体を見つつ話す。

 足の刃は、金属に混ぜると柔軟で丈夫な物になるらしいけど、何故か変質して鋭さを損なうため刃物には使えないらしいけど、金具などには使える素材らしく、全て回収。

 危なくないよう束ねて布などで巻いたうえで、エルサの背中に積む作業が行われている。

 アルケニーの足自体は、硬く丈夫で鋭いんだけど細長いくらいなので束ねておけばあまりスペースを取らないから、回収して運ぶのもそんなに手間じゃないからね。


 ただし体の方は、人間よりも大きいため倒した後正確に数えた二十二体、その全てを運ぶのは難しい。

 運ぼうとしたら、それだけでエルサの背中がいっぱいになってしまうだろうからね。

 エルサがもっと大きくなればとは思うけど、それはそれで魔力を使うため無理にはやらない方がいいだろう。


「……確か、外皮が売れる素材になるんでしたっけ?」

「はっ、アルケニー自体は珍しいのですが、アラクネの素材なら時折市場に出回ります。そして、アルケニーの外皮や足は、アラクネの上位素材として高く売れるかと」


 アルケニーの足を切り取る作業を終えたアマリーラさんに聞くと、そのような答え。

 体そのものというより、素材としてはアルケニーの外皮で、しかも結構高く売れるらしい。

 聞いてみれば、足の刃よりも高く売れて重宝されるとかなんとか……何に使うかはともかく、剥ぎ取る手間や運送する時に幅を取るのも影響しているのかもしれない。

 アルケニーが珍しいから、希少な素材でもあるのかもしれないけど。


「剥ぎ取るのも、結構な手間がかかりそうですから……諦めるしかないですね」

「仕方ありません。――おい! アルケニーの残骸をこのままにはしておけん。始末に取り掛かれ!」

「はっ!!」


 俺が諦めると、兵士さんが他の人達に号令を出し、穴を掘って埋める作業が始まった。

 このままアルケニーの残骸を放置していると、他の魔物が近付いてきたり、腐って病気の原因になったりするからね。

 その辺りは、他の魔物の処理と大差はない。

 ただ、せっかくエルサの出したお湯で皆綺麗になったのに、穴を掘ったら土汚れが……なんて思ったけど、まぁ緑色の液体で汚れているよりはマシかな。


 それくらいならエルサもあまり文句を言わないだろうし、モフモフの毛が汚れるのは心配だけど、俺がお風呂で洗えばいいからね。

 それと、その作業を手伝っているリリーフラワーの人達……特にグリンデさんが、アルケニーの外皮があれだけあれば、凄い報酬が得られたのに……なんて言っていたけど。

 ちなみに、アルケニーの討伐報酬とできる限り素材を剥ぎ取って売った時の報酬、依頼は出ていないからその報酬はないけど、それでも二十二体もいればかなりの物になるらしい。

 具体的には、アルケニー一体で一人から二人くらい、一年はある程度贅沢な暮らしをしても困らないくらいだとか。


 さすがBランクでも上位の討伐難易度らしいアルケニーだ。

 そもそも、洞窟などの限定された空間で罠を張る魔物だからね、あまり表には出ないっていうのもあるんだろうけど――。




アルケニーの素材はもったいなくても、全て運ぶのはできないようです。


読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

作品ページへはページ下部にリンクがありますのでそちらからお願いします。


面白いな、続きが読みたいな、と思われた方はページ下部から評価の方をお願いします。

また、ブックマークも是非お願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ