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神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移  作者: 龍央


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エルサは後方支援担当



「それはわかっています。えっと、ルジナウムでの事なんですけど……」


 とにかく飛び道具……それこそ、そこらに落ちている石でもいいので集めてもらうように、シュットラウルさんに聞く。

 首を傾げるシュットラウルさん、マルクスさんや他の人達も疑問符を浮かべている。

 皆に、ルジナウムでエルサがやった事を説明しつつ、俺がやろうとしている事の説明。


「つまり、エルサには今回後方で遠距離攻撃を担当してもらおうと思うんです。エルサがいれば、もしも魔物達が近付いて来ても、安心ですから」

「ま、まぁそれは確かにそうだが……しかしそんな方法が……」

「全てに有効かはわかりませんが、少なくともキマイラとかAランクの魔物を倒せるくらいには、強力です」


 俺が考えている方法、それはルジナウムで戦った時に俺の魔力が限界近くになり、ユノが助けに入った後降り注いだ矢の雨。

 あれは、通常の矢を放つよりも強力で、キマイラやキュクロプスなどを易々と貫いていた。

 エルサにも改めて確認したけど、放った矢に魔力の幕のようなものを通過させる事で纏わせ、威力を増幅させる魔法なのだとか。

 言ってみれば、遠距離版、次善の一手といったところだ。


 ただし、狙いを付けるのは難しいらしくて、単独で使うには難しいのだとか。

 でも今回のように、大型の魔物がひしめき合って広く展開している相手に、多くの人が挑もうとする場合にはかなり有効だと思う……細かい狙いなんて付けなくても、降り注がせれば当たるからね。

 ちなみに、エルサに確認したのはそれができるかどうかというのの他に、矢以外でも可能なのかという事。

 元々の放つ物が、矢ような攻撃力の高い物であればある程効果的らしいけど、そこらにある石でもある程度の効果は見込めるみたいだ。


 それだけで魔物を一掃できるような威力はなくても、ある程度の魔物を削る事はできる。

 あと魔力もあまり使わないみたいなので、エルサが後方に回ればもしもの際に近付いた魔物と戦ってくれる防波堤としても機能してくれるだろう。


「それで、大量に集めた飛び道具を皆に使ってもらって……魔法が使える人は、正確に狙いを付けて同じく後方から攻撃を、と考えて……」

「待つのだわリク。魔法には同じような効果は見込めないのだわ。魔法は矢とか石とは違って不安定なのだわ。魔力の幕を通過させると、干渉し合ってお互いが消滅するかもしれないのだわ」

「そ、そうなの……?」


 魔法が使える人は、弓矢など以上に正確な狙いを定めることができるだろうから、確実に魔物を仕留めるように……と思っていたんだけど、エルサによって否定された。

 そうか、魔法だと魔力同士が干渉して駄目なのか。

 あくまで、物理的な物に対して使える方法という事らしい。


「いや、魔法は魔法で別の役割と考えればいいだろう。クォンツァイタがあるおかげで、魔力枯渇を気にせず放つ事ができる」

「そ、そうですね……飛び道具と魔法は別で運用してもらうように考えましょう」

「飛び道具に関してですが、冒険者の中にはそういった道具を作る事に長けている者も多くいます。それらに急造ではありますが、作らせましょう」


 シュットラウルさんに頷き、強力な広範囲攻撃の飛び道具と、細かな狙いを定める魔法とで役割を別ける事にする。

 そんな中、ベリエスさんから冒険者さんに飛び道具を作らせる提案がされた。

 俺は割とその場しのぎの魔法でなんとかしてきたけど、冒険者の中には自然の物などを利用して戦う人もいれば、道具を使って戦う人もいるみたいだからね。

 

「兵士のように用意された物を使うのではなく、その場で対処法を編み出したり、魔物によって柔軟に対処を変える必要がある冒険者ならではだな。頼む」


 これも、魔物と戦う機会の多い冒険者ならではなんだろう。

 多種多様な魔物に対処するためには、色んな技術というか柔軟な考えと戦い方をする必要がある。

 ……俺は大体魔力や魔法、力任せに解決してきた事なんだけどね。


「まぁそれでも、全てを賄う事はできないと思いますので、不足分は他の物で補う事になるでしょうが……」

「それでも、助かります」


 やっぱり、こうして話して良かったと思う。

 エルサの魔法に関しては、個々じゃなくても確認できたけど、飛び道具の用意などは俺一人じゃどうにもできない事だったからね。


「あとは……シュットラウルさん、センテに戻って来られた日に確認しましたけど、魔法などの離れて攻撃する際に細かな指示を出す人がいました」

「あぁ、それもリク殿との演習の成果だな。少数ながら相手の動きを監視し、より効果的な場所や効果的な攻撃方法を考えて指示を出す者を選出している。闇雲に敵に対して魔法や矢を放つよりは、成果が出ているようだ」


 成る程……そういえば、そんな話もしたようなしていないような。

 とにかく、ただ号令に従って適当に魔法や矢を放つだけでなく、的確な指示ができる人物を配置して、より効果的な運用をしようという事だろう。


「ならその人達は、ワイバーンに乗せましょう」

「ワイバーン……? そうか、空から魔物の動きを見るのだな?」


 一度首を傾げたシュットラウルさん。

 だけどすぐ理解が及んだのか、成る程と頷いて逆に聞き返して来る。


「はい。地上の……平地なので、多分高さは同じくらいの場所から見るよりも、空からの方が魔物の動きなんかを確認しやすいですからね。それに、飛び道具は詳細な狙いは付けられなくとも、ある程度の方向や放つタイミングは選べます」

「よく考える……」

「もちろん、地上にも同様な役割の人を配置して欲しいです。地上と上空からの二点で確認し、より有効な場所とタイミングを計るのがいいかと思います」


 上空からだけでは見えない部分、地上からだけでは見えない部分があるため、どちらかではなく両方用意する。

 それだけで全てを見通せるわけじゃないけど、片方だけよりはかなり多くの情報が得られるはずだ。

 上空からは特に、俺を含めて直接魔物に当たる人に向かって、飛び道具を放たないようにしてもらう狙いもあったりするけど。

 魔物と集中して戦っている最中に、味方からの攻撃が降り注ぐのはちょっと勘弁願いたい……多分、エルサの魔力の幕を通り抜けた矢とかは、結界はともかく俺も怪我するくらいっぽいし。


「あと、ボスワイバーンもですけど、何体かのワイバーンには直接魔物と戦ってもらおうかと」

「ワイバーンにか? 確かに、戦力にはなってくれるだろう。だが、魔物の種族としての強さを考えれば格上になるぞ?」

「はい。ですがワイバーンは、再生能力が強いので多少強めの魔物相手でもなんとかなるかと。一対一だと無理でも、二対一、三対一なら対処できると思います」

「大勢を見れば微々たるものと言わざるを得んが、それでも戦力には違いないな」


 ワイバーンは再生能力が高いため、多少の怪我……それこそ即死級の攻撃を受けなければ、大丈夫だ。

 まぁ、協力してくれるようお願いする必要はあるけど、そこは多分大丈夫だろう。

 死を恐れないというわけではないけど、戦う事自体を恐れたりはしなさそうだし……何より特殊な趣味のワイバーンもいるみたいだからね――。




多少の怪我ならものともしないワイバーンは、むしろ喜ぶのかもしれません。


読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

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