セシリア、山の恩恵を受ける
険しい山道を進んでいく
「はぁはぁ・・・・」
水筒の水は既に無くなっている
のとが渇いている
水が飲みたい
今の私だったら泥水でも喜んで飲むだろう
「あら・・・・」
何処からか水の流れる音が聞こえてきた
ひょっとして小川があるかもしれない!
私は水の流れる方へと歩いていく
「あった!」
やはり小さな小川があった
私は手で掬い水を飲んだ
セシリア「はぁ、冷たいし美味しい」
水筒に水を入れる
とりあえず安心した
水がある、という事はきっと食料もあるはずだ
何故かわからないけど、此処で生きていける自信がついた
道なき道をただひたすら歩いていく
風が気持ちよく歩くスピードも早い
ふと、上を見上げて見る
「あら、果実が・・・・」
美味しそうな果実が実っていた
手に取り一口食べる
「美味しい!」
今まで食べてきたフルーツの中でも一番美味しい
私は何個か取りリュックに入れた
なんで、今まで人が入って来なかったのかわからない
いや、人が入って来なかったからこそ、こんなに豊富なのだ
私はまるで贅沢している気分になった
休憩をしながら登っていく
不思議だが足取りは軽く、体力的にも余裕がある
やはり、この山には不思議な力があるんだろうか
そんな事を考えながら歩いていくと、開けた場所にたどり着いた
下を見るとイーストンの街が小さく見える
かなり高い所まで来たみたいだ
持って来た望遠鏡で街を見てみる
人が歩いている姿が見える
「このまま、街を見下ろしながら生活するのも良いのかもしれませんね・・・・」
この場所を私の安住の地にする事にした