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セシリア、羨む
「その後に、私とヴェルはスパイとして人間界に潜り込んだの。その時に現女王のメアリーと出会ったのよ。」
「メアリー様と?」
「メアリーはあの頃はまだ学生であり騎士だったわ。」
メアリー様はかつては女騎士として活動していた、とは聞いてます。
「一応、私達は他国からの留学生、っていう形で学校に通い出したんだけど・・・・・・、ヴェルが色々やらかしてくれたのよ。中途半端な人間界の知識を持っちゃったから、トラブルの連続で・・・・・・。」
私は今のヴェル様しか知らないから信じられなかった。
「大体、フォローしなきゃいけないのは私、更にメアリーが加わって毎日大変だったわ。でも、楽しかったんだけどね。」
「羨ましいですよ。私なんて、いつも他人の目を気にして『貴族のお嬢様』を演じていたんですから。」
「多分、メアリーもセシリアと同じだった、と思うわよ。いずれは国を導かなければいけないのだから。だから、私達と接している時はメアリーは素を見せていた、と思ってる。泣いたり笑ったり怒ったり・・・・・・、等身大の姿を見せていたわ。」
ミラージュ様の話を聞いて、やっぱり羨ましさを感じた。




