セシリア、ミラージュの過去を知る
翌日、ミラージュ様が来られたのでシャリル様から聞いた話を質問してみた。
「シャリルはよく覚えてるわね。私すら忘れていたのに。」
ミラージュ様は苦笑いをしていた。
「シャリルが言っていたのは本当よ。私は元々クラビア帝国の貴族の家に生まれて、当時の王太子の婚約者だったのよ。」
「なんで婚約破棄されたんですか?」
「王太子が別の女性を好きになったのよ。それで私が『嫌がらせをした』とか言われて・・・・・・、更に両親にやってもいない罪を被せて貴族の身分を取り上げられて領地も没収。私達は一家離散して国外追放されたわ。」
「やり過ぎじゃないですか。いくら邪魔になったから、って。」
「昔からそうなのよ。あの国は邪魔者は徹底的に排除する。今は流石にまともになったけど。」
なんというか、私より酷い。
まぁ、私は断罪受ける前に逃げ出したんだけど。
「その後、半分自棄になって死ぬ覚悟で魔族領に入ったら、何故か先代魔王に気に入られちゃったのよ。まぁ、手駒が欲しかったんじゃないかしら。それで鍛えられて『剣士』の力が覚醒しちゃって、地位がだんだん上がって、七将軍なんて言われる様になったわ。」
「元婚約者に復讐した、と聞いたんですが。」
「向こうが攻めてきたからよ。向こうを率いていたのが元婚約者。私も恨みがあったから感情的になって戦ったわ。結果はこちらの勝利。元婚約者は私を見て顔面蒼白だったわね。立場が完全に逆転したんだもの。ひたすら土下座されたけど、許すつもりは全然無かったから、私の奴隷として死ぬまでこき使ってやったわ。」
ニコニコと笑うミラージュ様を見て、ちょっと怖さを感じた。




