セシリア、詐欺の顛末を聞く
あれから、カトリス様は国に詐欺の訴えを起こして国は調査を開始して、すぐにカトリス様の友人は捕縛されました。
友人は、たまたま魔族領に行った時に魔族の男に唆されて種をもらったそうです。
『この種を友人親友に配れば金になる。』と、言われたそうです。
友人も種を植え酷い目にあったそうですが、更に賠償の問題もありますから目も当てられない事になるでしょう。
「でも、何故魔族が種をあげたんでしょう? 基本は不介入のはずでしょう。」
「魔族でもいろんな考え方があるから。人間だって一枚岩じゃないでしょう。」
確かに。
「血気盛んな奴等は理由をつけて人族と戦争を起こそう、としているのよ。」
「なんで?」
「陣地を拡げる事、戦争で利益が出る事。要は懐を豊かにしたいのよ。」
シャリル様が呆れた様に言います。
「ヴェルは質素倹約を掲げているから、抵抗する輩もいる訳よ。多分、前魔王の影響よね。」
「前魔王て、どういう方だったんですか?」
「所謂、セシリア達が思っているイメージの魔王よ。世界を征服しようとした。」
「でも、和平交渉はしたんでしょう。」
「和平交渉したのはヴェルよ。前魔王はその時に退陣したから。」
「勇者に倒されたのでは無いんですか?」
「実際は、前魔王のやり方に不満を持っていた人達がクーデターを起こして退陣に追い込んだのよ。」




