セシリア、種の正体を知る
種を持ち帰って来た私はキディ様に見てもらった。
「これ、『マガミバナ』て言う魔族領でしか育たない花よ。」
「どういう花なんでしょうか?」
「『寄生種』の1種でね、植えた土地の栄養を根こそぎ取り込むのよ。質が悪いのはその土地は荒れ果てたままになっちゃうのよ。」
本当に質の悪い植物だ。
「でも、おかしいわね。マガミバナは魔族領の中でしか取り扱っていないはずよ。それが人間界に出回ってるなんて・・・・・・。」
「その友人て言う人が魔族と繋がっているのか・・・・・・。」
「もしくは、親友が友人かどっちかよね。ちょっとその種は預からせてもらって良い?」
「良いですけど・・・・・・。」
私はキディ様に種をあげた。
それから数日後、私は再びベルモンド家を訊ねた。
「・・・・・・という訳であの種は寄生種というかなり質の悪い種だそうです。」
「そうだったのか・・・・・・、まさか魔族領の植物だったとは。」
カトリス様は私の話を聞いてガックリと項垂れた。
「これは完全に詐欺ですから国に訴えるべきだと思います。このまま泣き寝入りする必要は無いですよ。」
「そうだな・・・・・・。このまま他に被害者を出す訳にはいかないからな。」
「それと、これは私の知り合いが特別に調合した肥料です。土地が回復するかもしれません。」
実は、キディ様があのマガミバナを改良して肥料剤を作ったのです。
『魔族としての罪滅ぼし』と言っておりました。
「何から何まで申し訳ない・・・・・・。」
「いえいえ。」
その後、ベルモンド家の土地は徐々にですが回復していきました。




