セシリア、観察する
ダンジョン攻略から数日が経過しました。
シャリル様は私の家に同居する事になりました。
マイナ様とキディ様は、魔王様の別宅に住む事になり魔王様やシュシュ様がちょくちょく来る様になりました。
数日過ごしてシャリル様の行動パターンがわかってきました。
「あぁ~、ねむぅ・・・・・・。」
「シャリル様、おはようございます。」
シャリル様は朝が苦手な様です。
真っ赤な長い髪はボサボサにして手でグシャグシャとかきながら眠気まなこで起きてきます。
髪の手入れは主に私がしています。
「セシリア、いつもありがとうね。」
「いえいえ、どういたしまして。」
朝の時だけは何故か甘えてきます。
髪の手入れが終わったらいつものシャリル様になります。
日中は私の手伝いやアンやミュウ達の遊び相手をしてくれます。
マイナ様も一緒に遊んでくれていますが基本ヴァンパイアは夜がメイン。
更に言えば獣人族は体力が有り余っているのでミュウ達の相手をするのも大変みたいです。
因みにキディ様は篭って魔術の研究をしてるみたいでたまに顔を見せる時は寝不足の顔をしています。
「体力バカの獣人の相手なんて出来る訳無いでしょ。」
「マイナ様もそんなに体力無い様に見えますが。」
「マイナは基本面倒臭がりなのよ。ミュウ達がいるから付き合ってあげているだけ。」
私はシャリル様にトマトで作ったジュースを渡します。
「だんだんと美味しくなってるわね。」
シャリル様は味にうるさく細かい味付けの指導をしてくれます。
このトマトジュースもシャリル様の細かい改良の元、作られました。
かと言ってシャリル様はキッチンに立つ事は無いです。
どうも料理が苦手みたいです。
「そう言えば、夜たまに出歩いてるみたいですけど。」
「散歩よ。人間界がどんな風になっているか見回っているのよ。」
「大丈夫なんですか? 夜だから変な人に絡まれたりとか。」
「あら、人間ごときが私に勝てると思う?」
デスヨネー。
「私に傷をつけられる人間は『ヘルーラ』一族ぐらいね。」
「ヘルーラ一族?」
「私達ヴァンパイアのライバルよ。」
でも、私は聞いた事がありませんね。
「昔の話だしひょっとしたらもういないかもしれないわね。」




