セシリア、魔女に鑑定させられる
「殴られて当然よ。今回のトラップは酷すぎるわよ。ダンジョンというより魔境よ。」
シャリル様が呆れた様に言います。
「そうかしら? 貴女達は最短ルートを辿ったのよ。」
「アレで最短ルートっ!?」
「他は即死レベルのトラップを用意してきたし。」
さも当たり前の様に言うカディ様。
改めて思うんですけど、魔族の方々はやはり私達とちょっとズレてる様な気がします。
と、扉が開きました。
「や、やっと着きました・・・・・・。」
「あっ! お姉ちゃん!! やっと会えたぁ・・・・・・。」
「つ、疲れたぁ・・・・・・。」
「ひ、久しぶりの運動・・・・・・、キツい。」
別れていた魔王様達が到着しました。
ミュウは私を見るなりに涙目で抱きついて来た。
「ヴェル、久しぶりねぇ。」
「相変わらずですね、カディ。」
苦笑いしている魔王様はボロボロになっている。
この姿もだんだん慣れてきてしまった。
「今回はどんな目にあったんですか?」
「・・・・・・襲われました。」
・・・・・・え?
「催眠魔法で『野生化』して襲われたんですよ。」
「獣人は、人間の理性と動物の本能を持っているから、ちょっとだけ野生の本能を表面に出させる魔法を仕掛けただけよ。」
「それ・・・・・・、迷惑だから止めて・・・・・・、疲れるから。」
本当に迷惑そうな顔をするマイナ様。
「ところで、此所が最下層なんですよね?」
「そうよ。其処の魔方陣から入口に戻る事ができるわ。でも、その前にちょっと確認したい事があるからセシリア、ちょっと来なさい。」
え、私?
「魔族じゃない者が此処まで来る事は珍しいから、て言うか人間が入って来る事自体今まで無いから『鑑定』してあげるわ。」
鑑定?
「その人の持っている力を見極める事が出来るのよ。」
そう言いながら私はカディ様に部屋みたいな所に連れて来られました。
其所は所謂『占い師』の部屋、という感じ。
「其所に座って。この水晶に意識を集中させて。」
私は水晶をジッと見た。
水晶には私の顔が写っている。
「っ!?」
一瞬、私であって私じゃない、私に似ている誰かが写っている様な感じがした。
「・・・・・・やっぱりね。」
「やっぱり、てどういう事ですか?」
「うん、まずいきなり私を殴ったでしょ。あの時、防御魔法をかけていたんだけど、貴女には通じなかった。更に最短ルートでたどり着いたのも貴女が導いたのよ。」
え?私、シュシュ様の後をついて歩いただけですけど。
「多分、無意識的に貴女が導いていたのよ。だから興味があって鑑定したんだけど・・・・・・。」
私はゴクリと息を飲んだ。
「貴女の体には『聖』と『邪』の力が宿っているわ。かなり強力な、ね。」
「せ、聖と邪?」
「つまり、貴女は『聖女』にもなれるし『邪神』にもなれるぐらいの力を持ってるのよ。」
・・・・・・はい?




