セシリア、励ます
マジックアートから始まったトラップは私達の肉体的、精神的にもダメージを与えるのにも充分でした。
落とし穴、水攻め、狭くなる壁、釣天井、大岩、崩れていく床・・・・・・。
とりあえず、仕掛けた魔女を1発殴る事を心に決めました。
シャリル様は慣れた様子で避けているんですが、私よりもダメージを負っているのはシュシュ様です。
何せ、何故かトラップのスイッチを押してしまうのはシュシュ様なのですから。
つまり真っ先にトラップの餌食になってしまうのはシュシュ様。
「私、もう駄目かも・・・・・・。」
「シュシュ様、元気を出して下さい。」
シュシュ様、心が折れたみたいで体育座りをしています。
「こんな情けない姿、父上や母上には見せられません・・・・・・。」
「大丈夫よ、今日何回ヴェルがボロボロな姿になってる姿を見てるでしょ。でも、ヴェルの事は尊敬してるんでしょ。」
「勿論です!」
「だったら、ヴェルだって同じよ。どんな子でも親にとっては可愛い子供なんだから。」
「本当でしょうか?」
「ヴェルをずっと間近で見てきた私だから間違いないわよ。そうじゃなかったら、またボコボコにしてやるから。」
シャリル様、手を出すのが早すぎだと思いますが。
「私もそう思いますよ。どんな子供でも可愛いと思いますよ。」
「セシリアも可愛がられたんでしょ?」
「可愛がられていたら、此処にはいませんよ。だけど、必ず見守っている方はいらっしゃいますから。少なくとも私達はシュシュ様の味方ですよ。」
笑顔でそう言うとシュシュ様は泣きながら抱きついてきました。




