セシリア、○○○と出会う2
温泉で疲れをとって私達は次の階にやって来ました。
4F
此処のモンスターは魔獣でした。
普通の狼を大きくして頭に角がある、と思って下さい。
「あら、ちょうど良い獲物がいたわね。」
シャリル様は、突然ジャンプして魔獣の背中に飛び乗り、首もとに近づき
「痛みは一瞬よ。」
ガブリと噛みつきました。
魔獣は雄叫びなのか悲鳴なのかわかりませんが声をあげてその場に倒れました。
そして魔獣はそのまま干からびてしまいました。
「い、今の何ですか?」
「あれがシャリルの力ですよ。血を吸うと同時に相手の魔力や生命エネルギーを奪うんです。」
血を吸うだけじゃ無かったんですね。
「はぁ、美味しかったわ。」
満足そうな笑顔のシャリルさん。
「お腹いっぱいになったんですか?」
「まだまだよ。魔獣のエネルギーじゃあ物足りない物。一番は人間ね。しかも負のエネルギーに浸された人間なんて極上ね。」
負のエネルギー?
それって悪人の事でしょうか?
その後もシャリル様の勢いは止まらず魔獣の血を吸っていきます。
いつの間にか、シャリル様と魔獣の命をかけた追いかけっこが始まってました。
逃げる魔獣に追うシャリル様。
気がついたら、魔獣はシャリル様の餌になとなり屍が床に倒れていました。
そして、私達は奥の部屋にやって来ました。
「また嫌な予感がするんですが・・・・・・。」
魔王様は既に冷や汗をかいています。
「覚悟をしなさい。『マイナ』、いるんでしょ、出てきなさい。」
と
「・・・・・・その声は、シャリル?」
物陰からコソコソと誰かが出てきた。
「久しぶりね、マイナ。」
「うん、久しぶり・・・・・・。」
ボーッとした感じの狼の耳と尻尾がついている女の子。
「この子が獣人姫の『マイナ・ランスリー』よ。」
ミュウとレオンは緊張しているみたい。
と、マイナ様がクンクンと鼻を鳴らす。
「ヴェルの匂いがする・・・・・・。」
そう言えば、魔王様はいつの間にか部屋の隅にいます。
あ、マイナ様と視線が合いました。
その瞬間、マイナ様が変わりました。
半分眠気眼だった目は完全に開き、一瞬にしてヴェル様に向かって来ました。
「ヴェルーーーっ!!」
「ぐほぉっ!?」
そのまま、ヴェル様は倒れました。
「ヴェル! 私だけのヴェル・・・・・・っ! 大好き・・・・・・! 愛してる・・・・・・!」
「あの、止めなくて良いんですか?」
「あぁ~・・・・・・、あの子、ヴェルに関してはいつもこうだから。しかもずっと会えてなかったから抑えていた物が爆発してるのよ。」
よく見たら目にハートマークがついてるような・・・・・・。
「父上、ファイトです。」
シュシュ様、止める気ありませんね。




