セシリア、契約する
「あぁ~、スッキリした♪」
あれから短いような長いような時間が経過しました。
シャリル様は良い笑顔をしています。
魔王様は・・・・・・、まぁ想像にお任せします。
肉体的よりも精神的ダメージの方が大きいようです。
「で、私の封印を解いたのは誰かしら?」
「あの、私ですが。」
シャリル様は私の前に来られて私を一瞥して、
「名前は?」
「セシリア・・・・・・、です。」
「そこにいる獣人は貴女の仲間?」
「仲間、というか家族です。」
「ふむ・・・・・・。」
シャリル様はちょっと考えた顔をしてから、膝まずき、
「私、シャリル・アーガマイズはたった今、セシリアを主人として認めこの身を捧げる事を誓うわ。」
・・・・・・へ?
「ふ、封印を解いた事で、し、主従関係が出来上がったんですよ・・・・・・。」
え、えぇっ!?
「主従関係、て言っても私が納得しなければ成立はしないわ。主人の器で無ければ、その場で破棄して、私のエサになってもらうけど。」
「お姉ちゃんは、認められたて言う事?」
「そうね、性格はよさそうだし、何せ獣人を家族と言い切ったのが気に入ったわ。」
何か知らないですけど、気にいられたみたいです。
「貴女達、この下に行くんでしょ? この棺の下に階段があるわよ。」
シャリル様が棺を横にズラすと、階段がありました。
「私は此処で待っていて『ダメよ。』し、シャリル、なんで掴むんですか?」
「ヴェルと話したい子が待ってるのよ。『獣人姫』とか、『鮮血の魔女』とか。」
その話を聞いた瞬間、魔王様は顔面蒼白になりました。
「獣人姫と鮮血の魔女て、お祖父様が従えていた『伝説の7将軍』ですかっ!?」
「そうよ、先代魔王が認めた貴女の両親と私を含んだ7人。その内のさっき言った二人がヴェルの元カノよ。」
え、魔王様て複数と交際していたんですか?
知的なイメージが音をたてて崩れていきます。
「いや、あの頃は魔族の常識で一夫多妻制が敷かれていたんです! 人族との和解後に流石にそれはマズイという事で廃止になったんです!」
「廃止にしたのはヴェルでしょう。 今でも忘れないわよ。『俺の身は一つだ。お前達を同時に愛する事は出来ない。』てナルシスト入っていたでしょう。」
「止めてくださいっ! もう本当にごめんなさい! 私が悪かったです! あの頃はどうかしてたんです!」
うん、シャリル様はSみたいですね。




