セシリア、修羅場に遭遇する
「さて、ヴェル・・・・・・、色々話したい事があるんだけど?」
「いや、その前に服を着た方が・・・・・・。」
「あら、かつての恋人の裸も見れない訳?」
「そ、そう言う訳じゃ・・・・・・。」
「冗談よ。」
そう言うとシャリル様がパチンと指を鳴らすと、シャリル様の体を赤いカーテンが包み、一瞬にして真っ赤なドレスに変貌しました。
「これで良いでしょ? さぁ、話し合いましょうか?」
「いや、話し合うて、何を・・・・・・。」
「過去の事に決まってるじゃない。」
ニッコリと笑い指をバキボキと鳴らすシャリル様に対して顔面蒼白な魔王様。
「シュシュ様、どういう事かわかりますか?」
「あぁ、そう言えば母上から聞いた事があります。父上を巡って女の戦いがあった、て。」
「ち、違いますよっ! あれは若気の至りで・・・・・・。」
「違う? 『俺の女になりたいのであれば戦え。勝った奴を妻にしてやる』て、言ったの誰かしら?」
「ぐはぁっ!?」
魔王様、口から血を出しました。
「そもそも、ヴェルが見境なしに口説いていたのが原因なのにねぇ。」
「いや、あの口説いていた訳では・・・・・・。」
「あら? まだ気づいてないの? この天然女たらしの鈍感男っ!」
「げふぅっ!?」
シャリル様が魔王様をぶん殴りました。
「私達はねぇ、そこそこ仲良かったのよっ! あんたの発言でしたくもない争いをしたのよっ! お陰で私達の関係はボロボロになって私はこんな所に無理矢理眠らされたのよっ! 私の青春を返しなさいっ!」
バキッボキッドゴッ。
シャリル様、魔王様を殴る蹴るのボコ殴りにしています。
シュシュ様は何処かに連絡してるみたいです。
「シャリル様。」
「何?」
「母上からの伝言です。『好きにしてよし。外で待ってる』そうです。」
「オッケー♪」
「いや、なんで許可出して・・・・・・。」
はい、ボコ殴り再開です。
積年の恨み、というか女の情念て怖いんですね。
結局、シャリル様の鉄拳制裁は暫く続きました。




