セシリア、○○○と出会う
2F
相変わらずコウモリが突撃してきます。
「ねぇ、このコウモリ達、何か護ってるんじゃないかな?」
レオンが指摘しました。
「このフロアに何かいる、て言う事? このダンジョンの主とか。」
「流石にそれは無いと、思いますよ。ボスはもっと深い所にいますから。それに・・・・・・。」
「父上、どうされたのですか?」
「いや、この先どうも嫌な予感がするんです。主に私に関する・・・・・・。」
冷や汗をかいている魔王様。
とりあえず、先に進まないと意味がありませんから、ダンジョンの中を歩いていきます。
チャリーン
「あれ? 何か音がしなかった?」
「落ちた様な音がしたよね?」
足下を見ると鍵が落ちていました。
「何の鍵かしら?」
何処かの鍵みたいだけど・・・・・・。
「父上、この先に門がありますっ!」
シュシュ様の声で私達は門の前にやって来ました。
門には家紋の様な物が刻まれています。
「これは・・・・・・、『ヴァンパイア』一族の家紋ですね。」
「ヴァンパイアて、魔族の中でも最強の強さを誇っている、て言うあのヴァンパイア?」
「えぇ、レオンの言う通りです。しかも、この家紋は『純正』、正統な血を引くヴァンパイアの一族の家紋・・・・・・。」
「でも、鍵がかかってるね。」
「それでしたらさっき拾った鍵があります。」
私は鍵を差しました。
ガチャリと音がしました。
「おぉっ、扉が開いたっ!」
ゴゴゴゴ、という重低音と共に扉が開きました。
おそるおそる中に入ると、中は祭壇になっていました。
奥には棺があり壁には肖像画が描かれています。
「彼女は誰ですか?」
「・・・・・・プリンセス・オブ・ヴァンパイア『シャリル・アーガマイズ』、最強のヴァンパイアです。」
「父上、知ってらっしゃるんですか?」
「えぇ、先代魔王が存命の時に一緒に戦った、かつての仲間の一人です。」
「でも、ヴァンパイアて死なない、て聞いたけど?」
「何らかの形で封印されているんでしょう、という訳でここから立ち去った方が・・・・・・。」
「へぇ、かつての恋人の顔も見ないんだ?」
あれ?何処からか声が聞こえて来ました。
ドガァン!!
『えっ!?』
全員がビックリしました。
棺の蓋が勢いよく上に飛ばされたからです。しかも粉々に。
ゆっくりと棺から誰かが起き上がって来ました。
「久しぶりねぇ、ヴェル・・・・・・。」
「シャ、シャリル・・・・・・、封印されていたんでは・・・・・・。」
「この部屋に誰かが入って来た時点で解放される事になってるのよ。」
銀髪の長髪に、赤い瞳。
服は着ておらず、全裸ですが美しい姿。
それが『シャリル・アーガマイズ』様との出会いでした。




