セシリア、後日談を語る
あれから数日が経過した。
結果から言えばカールロンソン商会は崩壊した。
私達が摘発に行った同じ日に、ハミル様、ヴェル様がクラビア皇帝に会いに行った際、カールロンソン商会含め奴隷狩りに関わった方々は魔族の襲撃を受けたそうです。
正に『血の海』となったみたいです。
ただ、帝国側は何も動かなかったそうで、どうやらハミル様、ヴェル様が皇帝を脅し・・・・・・、いえ色々お話したみたいです。一言で言うと『調子のるなよ、タコ』とか言ったみたいです。
因みに襲撃を受けた中にはクラリッサを嵌めた貴族がいたそうで、無惨な死に方をしたそうです。
当然の結果ですね。
奴隷として囚われていた獣人、元貴族の少年少女達は保護施設に預けられ肉体的、精神的な治療をしながら社会復帰を目指すそうです。
さて、クラリッサの件ですが、私が身元保証人として引き取る事になりました。
クラリッサも『貴族に戻るなんてもう思わない』と言っているみたいなので。
その際、色々話をしました。私が逃げて山で生活をしている事、ミュウとレオンと一緒に生活をしている事等を話しました。
クラリッサは、最初不安だったみたいですが、山で取れた食べ物を食べて『美味しい!』と言ってくれました。食べ物さえ気に入ってくれれば大丈夫じゃないか、と思います。
色々ありましたが、とりあえずは解決したみたいで良かったです。
奴隷事件はこれにて終わりです。次回からは新章に突入します。