セシリア、魔族と人族の微妙な関係を知る
「でも、なんで魔王様が?」
「今回の件は、一部の獣人も加担してる事が発覚して協力する事になってね。こっち(魔族)の処分は既にうちの娘が僕に変わって代行してくれたよ。」
あれ?なんだか苦笑いしてるけど‥‥‥。
ハリス様がこそっと小声で教えてくれました。
「セレスと一緒なんだよ‥‥‥」
「それは‥‥‥」
その一言で理解出来ました。
「それから、人間界にも一応一言言わなきゃいけないからね。」
「それは私達には手を出せない事ですから。」
「どういう事ですか?」
「今回の件の親玉であるカールロンソン商会があるのは『クラビア帝国』ですわ。」
あ、そういう事か。
クラビア帝国はこの世界で一番大きい国で、国の強さでは一番の国。
ただ、それもあってか他国に対しての不利益な事もしてくるから実は嫌われている。
「つまり、イーストンを隠れ蓑にしてる訳ですね。」
「そういう事だ。因みに魔族と敵対しているのはクラビアだけだからね。他の国は友好関係にあるから。」
「彼処は最後まで休戦協定に調印するのを渋っていたからね。それをイーストンを始めとした他の国が説得したから今の関係があるんだ。」
「はぁ、なるほど。」
「だから、今回の件に関してはクラビアにはちょっと痛い目にあってもらうよ。魔族に喧嘩売ったらどうなるか、実際にあってもらわないとね。」
その言葉をにこやかな笑顔で言ったのを見て、ちょっと怖さを感じた。




