セシリア、呼び出される
「う~ん、今日も良い天気ね。」
背伸びをして窓を見る。今日も太陽の光が眩しい。
私は着替えて、山の入り口に転移した。
朝の日課である石像の掃除である。
生活が落ち着いた頃から始めている。勿論、毎日では無いけれど。
石像の側にはたまにお供え物として置いていった果物とかがあるんだけど、今日は変わった物が置いてあった。
「手紙? 私宛に?」
私宛の手紙だった。差出人はセレス様で内容は話があるのでミューズ家に来てほしい。ミュウとレオンを連れて、との事だった。
「何か進展があったのかしら‥‥‥」
まずは石像の清掃をしてから、家に戻りミュウとレオンに話をして王都にあるセレス様の実家に向かった。
王都 ミューズ邸
ミューズ邸の門の前にやって来た私達。
「大きい‥‥‥」
ミュウが驚きの声をあげた。
私の元実家も大きいけどミューズ邸は更に大きい。
学生時代は中庭でお茶会をした事もあったな ぁ。
私はブザーを押した。
「セシリアです。セレス様はいらっしゃいますか?」
すると、自動的に門が開いた。
「入っていいの?」
「えぇ、勿論よ。」
私は慣れているからスタスタと歩く。ミュウとレオンは辺りをキョロキョロ見ながら私の後をついてくる。
玄関までは綺麗な庭や噴水が設置してある。
そんな庭の中で手入れをしている男性を見つけた。
「おじ様!」
「おぉ、セシリアじゃないか! 元気そうで何よりだ。」
良い笑顔で近づいて来たのはミューズ家当主『バレンシア・ミューズ』伯爵だ。
このお庭の手入れを全部伯爵様自身でやっているから驚きだ。
「はい、山の生活は私に合っているみたいです。」
「そうかそうか、そりゃ良かった。セレスから話は聞いてるよ。その子達がセシリアが預かっている子達だね?」
「はい、ミュウとレオンです。」
「はじめまして、ミュウと言います。」
「僕はレオンと言います。」
「私はこの屋敷の主人のバレンシアだ。ちゃんと挨拶が出来るのは感心だ。」
「セレス様は何処に?」
「日課のトレーニングだよ。ジムで汗を掻いてるんじゃないか。」
日課ですか。て言うか貴族の家にジムがあるんですか。
前に更衣室でセレス様の体を見た時はビックリしました。全身が筋肉で固められているんですから。
聞いたら『幼い頃から格闘技や武術をしているんです。自分の身を護るのも貴族の嗜みですわ。』
いや、それはミューズ家だけであってそんな嗜みは無い。




