セシリア、世界の闇を知る
「私はセシリアよ。敵では無いから安心してね。」
「うん‥‥‥」
「私はセレスと申しますわ。それじゃあ喫茶店に参りましょう。」
私達は、近くにあった喫茶店に入って、注文をした。
「じゃあ、レオン。知っている事だけを話してもらえませんか?」
「うん‥‥‥、ある日突然、村長からの呼び出しで僕を含めた村の子供達が集められて無理矢理馬車に乗せられて‥‥‥、最初はみんな混乱してわからなかったけど、だんだんと『売られたんじゃないか?』て、最近、他の村にも人間達がやって来て無理矢理連れ去られる、て言う話を聞いていたから‥‥‥」
「それで逃げ出したんですわね?」
「僕の他に数人が逃げ出して誰かに助けを求めよう、て相談して実行したんだ。」
セレス様は、レオンの話を聞きながらメモをとっています。
「でも、なんで村長が子供達を差し出したんでしょう? 本来は守らなきゃいけないのに。」
「獣人の中には人間と手を組んでいる輩もおりますから。まぁ、そもそも獣人に手を出した事が大問題なのです。」
「どういう意味です?」
「獣人は魔族領に属しているんですわ。今は、人間と魔族の間には『休戦協定』が敷かれていますわ。」
「あぁ、そう言えば学院で習いましたね。」
「その際に『魔王の許可なく魔族に所属する者達を連れ出してはならない。』と約束をしているんですわ。今回の行為は正に違反しております。」
「なんで獣人を奴隷に?」
「浅はかな考えなのでしょう。人間だったら色々問題がありますから。獣人だったら特に問題は無い、と考えたんじゃ無いでしょうか。」
呆れた様にセレス様が言います。まぁ呆れる理由もわかりますが。
「それに休戦も何百年も前の話。人間にとっては遠い昔の話ですが⁉魔族としては現在もいきている協定。下手すれば再び戦乱の世が起こるかもしれませんわ。それを回避する為にこうして動いているんですわ。」
「ねぇ‥‥‥、あいつらはどうなるの?」
「ご安心を。しっかりと取り調べを行って黒幕を引っ張り出して罰を受けさせますわ。腕がなりますわ♪」
「セレス様が直接やるんですね。」
「勿論ですわ。王族に嫁いだらこんな事は表沙汰にはできませんから。」
うん、悪党の方々には十字をきっておきます。
「それじゃあ、私はこれで失礼致しますわ。それでセシリア様、事が済むまでレオンの事を預かっていただきませんか?」
多分、こうなるんだろうなぁ、と思った。
「レオンは?」
「‥‥‥良いの?迷惑かけない?」
「遠慮しなくても大丈夫です。」
「‥‥‥よろしくお願いします。」
「こちらこそ♪」
こうして、レオンを預かる事になりました。
山に帰ってミュウと会わせた時はちょっと驚いていましたが特に喧嘩とかはありませんでした。
ただ、お風呂に入れようとした時は恥ずかしかったみたいで‥‥‥
年頃ですから、こちらも配慮しないといけませんね。




