セシリア、元実家を見に行く
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読んで戴いてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
「そうだったの‥‥‥。」
「女王様はお嬢様の事を大変気にしていました。」
ミシェルから聞いた私がいなくなった後のパーティー会場の出来事の具体的な話を聞いた。
改めて、女王様には感謝の言葉しかない。
「セレス様も関わっていたとは思わなかったわ。」
「セレス様、目が笑っていませんでした。あんな怖い笑顔は初めて見ました‥‥‥」
セレス様は学院内でも恐れられていたみたいですからねぇ。
「今回の件は余り口外しない様に言われております。ただ、女王様からお嬢様にはお伝えする様に、と言われていましたので。」
「そう、ありがとうミシェル。それから、もう私は貴女の主人ではないから、名前で呼んでもらって構わないわ。」
「そうですか?それでは‥‥‥、セシリア様、今後ともよろしくお願いします。」
「こちらこそ、ミシェル。」
これからは『良き友人』として接していこう。
ミシェルと別れて、買い物をした後、私は元実家の近くに来た。
固く閉ざされた門には『王家管理の為、関係者以外立ち入りを禁じる』と立て札があった。
もう既に家族は住んではいないだろう。
産まれた時からずっと暮らし続けた、良い思い出も悪い思い出もこもっている元実家。
「もう、入れないのね‥‥‥」
ちょっとだけ寂しい感じがしたので山に戻る事にした。
「ただいま」
「お姉ちゃん、お帰り!どうだった?」
「えぇ、全部売れたわよ。しかも、かなり高く買って貰ったわ」
「流石お姉ちゃん♪」
尻尾をフルフルしているミュウ。
あぁ、今日も癒されます。
私は袋から買って来た物を取りだしました。
塩、砂糖等の調味料その他もろもろ。
「お姉ちゃん、この袋はなに?」
「これは野菜の種よ。これから畑を作って野菜を育てるのよ。」




