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悪役令嬢は山にこもり聖女となる  作者: こうじ
悪役令嬢、山にこもる
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セシリア、事の顛末を知る

ブックマーク登録1000件突破しました!ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

 私はバレないように髪型をポニーテールに、さらに頭巾をかぶって変装して王都にやって来ました。 


 一応、服は地味な格好にしています。


 久しぶりの王都はやはり活気があって賑やかです。


 まずは新聞を買って情報を集めます。


 「えっ・・・・?」


 いきなり驚くような見出しを発見しました。


 『次期国王ハミル・イーストン第一王子、セレス・ミューズ伯爵令嬢とご婚約』


 あれ?次期国王はフェルモンド様では無かったのかしら?


 ハミル様は、フェルモンド様の弟君で私も面識があります。


 セレス様は、私と同い年で同じクラスの友人です。


 一体何があったのでしょうか?


 考えてもしょうがないので近くの喫茶店に入る事にしました。



喫茶店内


 「お待たせしました。ケーキセットです」


 「わぁ・・・・」


 ミュウの目がキラキラしています。


 「ミュウ、ちゃんとお利口にしてね」


 「うん!」


 私達はケーキを食べ始めた。


 「あの・・・・」


 店員さんが声をかけてきました。


 「なんでしょうか?」


 「ひょっとして・・・・、セシリア様ですか?」


 ば、ばれたっ!?


 内心ドキッとしました。


 「私、ルーシャ・ベルモンドです!・・・・勘当されて今はただのルーシャですが・・・・」


 ・・・・はい?




 喫茶店を出て人目のつかない場所にやって来ました。


 「申し訳ありませんでした!私の勝手な思い込みでセシリア様を傷つけてしまった事を!」


 仕事が終わったルーシャ令嬢が『話がしたい』と言う事でやって来ました。


 開口一番に頭を下げられました。


 「ルーシャ様、頭をおあげください。私はあの後、何があったのか知らないんです。教えて頂けないでしょうか?」


 「はい・・・・、卒業パーティー中にセシリア様がいなくなっているのに何人かが気づいてちょっとした騒ぎが起こった時に女王様が入られて来たんです。そこで事の真相が明らかになりました。私に嫌がらせをしてきたのはセシリア様の取り巻きの方々でセシリア様は一切関係がない、取り巻きが勝手にやっていた事である、と・・・・」


 「フェルモンド様はどうされたんですか?」


 「興奮して反論していました。でも、証拠があったんです。私が怪我をした時、セシリア様は女王様と一緒にいらっしゃった、と」


 そうです、私はメアリー女王様とフェルモンド様との結婚後についての話し合いの為に王宮に来ていたのです。


 「それでもフェルモンド様は反論しているのを見て・・・・、勝手な事ですが急に冷めてしまって・・・・、それと同時に私がやってしまった事の重大さに気づいて・・・・。でも、後悔しても遅くて、お父様から勘当を言い渡されました。今は、部屋を借りて一人で暮らしています」


 「フェルモンド様は?」


 「勝手な振る舞いをした、という事で王位剥奪、王族追放。今は隣国に1兵士として鍛え直されている、と聞きました」


 メアリー女王様、本当に厳しい処分をしたんですね。


 「私の両親や、兄妹はどうなりましたか?」


 「言いにくい事ですが・・・・、セシリア様とフェルモンド様の婚約破棄が受理されて、ヒューズ家は王族とは一切関係がない、という事で今まで使ってきたお金の返金を女王様から迫られたそうで・・・・、領地没収、身分剥奪で無一文になって追い出されたそうです・・・・」


 うん、わかってました。


 更に実行犯である取り巻きの家族も領地を一部没収、身分降格でかなり苦しい生活をしているそうで・・・・


 まぁ、婚約破棄なんて誰も得はしないでしょう。


 


 


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