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<send:01-3>

<answer>


『《あなた》は少女をセーラと呼んであげました』


</answer>


「良かった! ちゃんと聞こえるよ!」


 セーラは安心したように屈託のない笑顔を浮かべる。

 しかし、その笑顔も長くは続かなかった。

 セーラはストンと肩を落とす。


「なぁに? 心配してくれてるの? ……ありがと」


 画面はセーラの手元のまま、周囲の風景がぐるりと回る。


「一人じゃないって分かっても、ここから脱出できるって決まったわけじゃないからね。……というか今更そんなことを思い出しちゃったんだ。……くよくよしててもしょうがないのにね!」


 セーラはおでこをコツン。画面に押し当てると気合いを入れ直したように立ち上がった。


「まずは今の状況を伝えるね」


 まず、画面が教室の扉へと向かった。


「ドアはね、鍵が閉まってるのかビクともしないの。けど、鍵穴は見当たらないし、前も後ろもどっちのドアもダメ。開かずの扉なんだよ」


 続いて、画面が窓を映し出す。


「窓の外はね、ちょっと不気味なんだ」


 セーラが画面を窓の向こうへと向ける。黒く歪んだ世界が映っていて、それが霧のようなものなのか。そもそも地面そのものが存在しないのか。それすらも判然としない空間が広がっていた。


「……落ちたら二度と戻って来れなそう」


 セーラが感想を告げる。


「だからわたしは、ここに閉じ込められちゃってるんだ。教室にはこのスマホしかなかった。……だから必死にあなたを呼び続けたんだよ。……だって、それしかなかったから」


 他にあるものはねぇ……。と、セーラは周囲を見渡しながら思考を巡らしている。


「あれは見える……? ロッカーだよ。壊れてて開かないロッカーも多いみたい」


 それからね……。セーラは机を指さす。


「机の中身は空っぽみたい。さすがに全部は見てないけど……。でも廃墟っぽいし、何もないんじゃないかな?」


 あとは……。う~んと……。セーラは顎に手を当てて唸り始める。しかし、しばらくして諦めたように肩を落としてしまう。


「それくらいかなぁ? ねぇ、わたしはどうしたら良いと思う?」


 セーラが提示する選択肢は3つ。


 1つめは扉の調査。開かない理由を調査すれば、開け方が分かるかもしれない。

 しかし、ここは一度セーラが調査を行ったらしい。よりこまかく調査することで新たな発見もあるかもしれない。しかし、一度調査している以上、何も見つからない可能性も高い。


 2つめはロッカーの調査。もしかしたらその中に探索の役に立つアイテムがあるかもしれない。何かが見つかれば今後の探索に大いに捗ることだろう。しかし、開かないロッカーもあったそうなので、必ずしも開くとは限らず、開いたとしても中に有用なものがあるかどうかは完全に未知数である。


 3つめは机の中の調査。机の中に何か有用なものがあるかもしれない。これも何か見つかれば今後の探索に役立つはずだ。しかし、廃墟であるというセーラの指摘から、何も見つからない可能性も高い。


 今現在でセーラが注目しているのはこれらのみであり、それ以外の探索はセーラには思いつかないため探索は現在不可能。よって、3つの選択肢から選ぶほかない。



<question>


『何処の調査をしますか?』


【扉/ロッカーの中/机の中】

そろそろ明確に分岐を作ろうと思った次第です。

とはいえ、どの程度のリアクションがあるのか不明なので、感想欄とかに何もなかったら読者の意見を想定して回答を作ることになると思います。

つまり何が言いたいかというと、感想頂戴ってことです。

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