特別編 ダンジョン図鑑 表ダンジョン編
ダンジョンについての内容を軽くまとめたらかなり長くなりそうなので表だけ載せます。
裏ダンジョンもいずれ載せます。
「光輝と!」
「エイミィの!」
「「ダンジョン図鑑!!」」
わーパチパチパチ
「・・・なんじゃこのコーナー」
「何って、光輝が作ったダンジョンの説明を読者の皆さんにちゃんと知ってもらおうと思って立ち上げた企画よ」
「いや、読者って・・・・何でテレビのショートコーナーみたいな感じで説明なんだよ」
「まあ、いいじゃない!せっかくダンジョンのことをよく知れる機会なんだし。それじゃ早速グラムが担当しているフロアから」
「聞けよ!」
1階層~11階層
担当フロアボス:グラム
出現モンスター:サラマンダー、ホーンラビット、ゴブリン、オーク、リザードマン、スライム、ウルフ、オーガ、ゴーレム、巨人
主なドロップアイテム:肉類、鉱石、宝石、魔法道具
「・・・何というか普通ね」
「普通って言うな・・・グラムのフロアは基本的にゲームの序盤とかに出てくるような典型的なモンスターを中心に出るフロアなんだから」
「ふーん、ドロップアイテムの種類も少ないわね・・・肉類や鉱石とか」
「序盤のフロアにいきなり豊富なドロップアイテムってのもな・・・・ごく稀に魔法道具が落ちる設定になっている」
「1階層から10階層まではどういう仕組みなの?」
「序盤のフロアは基本的に典型的な石壁や洞窟の迷宮ステージで罠が多いかな。このフロアの目玉は採掘スポットがいくつもあるってことかな」
「採掘スポット?」
「このフロアにはいくつか採掘できる場所があって、道具を使えばモンスターを倒さなくても宝石や鉱石が手に入るんだ」
「じゃあ、ここでなら宝石とか取り放題ってこと?」
「もちろん簡単にはいかないよ。迷宮には落とし穴や巨大鉄球が転がってきたり、死んでも復活できるから、えぐい仕掛けとかもあるな。槍床とか、毒沼とか。採掘スポットも途中で落盤で閉じ込めるトラップもあるし」
「・・・私、絶対一人でダンジョンを散歩したくないわ」
「・・・そのトラップを力技でねじ伏せたのが担当フロアボスのグラムなんだけどな」
「それじゃ、次はグラムについて教えて欲しいわ」
11階層フロアボス:グラム
11フロア:巨神殿
種族:巨人族
二つ名:大地の巨人
外見と特徴:アロハシャツにジーパンをはいたヤーさんみたいなオッサン。角刈り頭とグラサンに命を懸けている。
身長:2m40cm
「よくもまあ、こんな設定できたわね」
「・・・俺も何でこんな風にしたのか分からない」
「でも、グラムはあの外見気に入っているらしいよ。『見よ!この肉体美!』とか口癖になっているから。筋トレも日課にしているし」
「・・・汗臭いフロアボスってなんか嫌だな」
「そういえば、グラムの身長って本当はもっと大きいんだよね?普段の姿でも十分大きいのに」
「ギネス一歩手前ぐらいの身長にしているかな。まあ日本人の俺からすれば2m超えた時点で巨人だな。設定では10m以上になるようにしてある・・・できれば、50mぐらい大きくしたら面白いんだけどね。身体から湯気が出たりして」
「それ、進○の巨人じゃん・・・グラムがいる11階層はたしか『巨神殿』っていうローマ風の神殿があるんだよね?」
「ああ、巨人が住む神殿だからね、中にあるものが全部巨大になっている」
「そういえばグラムが言っていたよ。巨大化しないと生活しづらいって」
「・・・今度、普通サイズの家具一式送っておくか」
・・・・・・・・・・
「次は12階層から22階層の紹介ね」
12階層~22階層
担当フロアボス:カーツ
出現モンスター:魚系モンスター、サハギン、怪鯨、人魚
主なドロップアイテム:魚肉類、宝石、酸素飴、酸素ボンベ
「こっちは魚系ね」
「グラムのフロアとは反対に海や水の中に生息しているモンスターが出現するようになっている」
「この酸素飴って何?」
「文字通り、酸素が出る飴さ。これを舐めているとその間水中でも呼吸が出来る」
「へぇ・・・どこかの秘密道具みたい」
「このフロアは7割近くが水中のダンジョンになっているんだ。移動中も泳いで渡るのも多いし、水中の中で戦闘とかもある。だから長く水中にいられるように、モンスターが落とす酸素飴をなめていればその間、水中でも行動ができる」
「・・・・ちなみに、水中でその酸素飴の効果が切れたら?」
「もちろん、窒息して息絶えた瞬間に転送される」
「ひぃいいい!」
「溺れていても人工呼吸とかで蘇生したらダンジョンは継続だから結構パーティの存在は大きいかもね」
「・・・人工呼吸か・・・男女のペアだったら・・・キャアアア」
「ちなみに、お助けモンスターとしてオカマ人魚が人工呼吸してくれる設定も考えたが・・・・」
「却下!」
「・・・デスヨネ」
「次はフロアボスのカーツについてね」
22階層フロアボス:カーツ
22フロア:海底遺跡
種族:怪魚人
二つ名:深海の覇者
外見と特徴:狐の尻尾のように束ねた金髪の青年。耳が魚の鰭みたいになっている。
身長:1m90cm
「これはまた大きな人だね」
「まあ、海の漢を最初イメージしたんだけど。オッサンだとグラムとかぶるからこっちはサーファーをイメージした感じかな」
「カーツの種族って『怪魚人』ってあるけど普通の魚人と違うの?」
「まあ、簡単に言うと魚人の上位かな・・・魚人の戦闘民族ってイメージだね。魚人としての特徴は皮の表面が特殊な粘液を出すことができる。これによって魔法攻撃や物理攻撃を受け流すことができるんだ」
「本当に魚なんだね・・・22フロアの『海底遺跡』ってあるけどどんなフロアなの?」
「ああ、文字通り海底にある遺跡がそのままステージになっている。イメージとしてはマチュピチュが海底になる感じかな。水中の中でカーツと戦うことになっている」
「じゃあ、戦闘中に酸素飴が切れたらまずいんじゃないの?」
「ああ、大丈夫。このフロアには定期的に大量の酸素飴がポップする仕組みになっている。探せば酸素飴はかなり出るからその心配は要らないかな・・・まあ、酸素飴を探す余裕があればの話しだけど」
「・・・次は、カルラのフロアね」
・・・・・・・・・・
23階層~33階層
担当フロアボス:カルラ
出現モンスター:動物系モンスター、鳥系モンスター、獣頭族
主なドロップアイテム:肉類、動物の皮、動物の牙
「元素の神獣が担当するフロアだから獣系のモンスターばっかりなんだね。ドロップアイテムも素材系が多いね」
「そうだな。殆どのフロアが草原かジャングルのステージになっているから、そこに隠れて獲物を狩るステージになっている」
「ここにはトラップとかは無いの?」
「・・・ん~、グラムのステージみたいにトラップ地獄はそんなに無いかな。このフロアの殆どが草原か樹海だからね」
「随分とシンプルなつくりだね」
「まあ、その分、ポップするモンスターの数は圧倒的に多いよ。このフロアのモンスターは統率されているから、一度戦闘に入ったら群れを全滅させないと終わらないからね。しかも樹海なら木々に隠れて狩る、草原なら隠れる所が少ないからすぐに見つかる」
「・・・うわ、それは結構面倒だね・・・ところでこの『獣頭族』って何?」
「そのまんまの意味、コボルト、ミノタウロスとか獣を人の形にしたようなモンスターの総称だね。獣と違って知能もあるから戦闘になるとかなり厄介なメンツだ」
「あ・・・そういうことか。じゃあ次はカルラについてね」
33階層フロアボス:カルラ
33フロア:渓谷
種族:神獣種
二つ名:元素の神獣
外見と特徴:虎耳と尻尾と白髪の長髪の女性。獣の姿は美しい毛並みを持つ巨大な白虎。
身長:1m60cm
「表ステージでは唯一の女性フロアボス。だけどその強さは甘くないよ」
「33階層は渓谷のフィールドなんだ」
「自然に囲まれた美しいフィールドだね・・・フロアボスと戦わなくていいなら、ピクニックにはもってこいなフロアだよ」
「このフロアは特に変わったギミックは無いの?」
「実はこのフロアはグラムの担当フロア以上に珍しい鉱石や魔法石が見つかるんだよね」
「へぇ・・じゃあここにも採掘スポットはあるってわけね」
「あるにはあるんだけど・・・まあ、戦闘になったらそんな余裕は無いだろうけど。結構色んな鉱石が見つかるんだよね。発火石とか、浮遊石とかマジックアイテムの素材になるものが沢山あるわけ」
「なんで、そんなの用意したの?」
「それは彼女の戦闘スタイルに合わせてのフロアだからね・・・冒険者がここまで来れたら彼女の戦いが見れるかもね・・・その前にあのカーツとグラムのフロアを突破する必要があるけど」
「さて・・・いよいよ表ダンジョン最後のフロアボス、リンドの担当フロアについていきます」
・・・・・・・・・・・・・・
34階層~44階層
担当フロアボス:リンド
出現モンスター:ドラゴン、ワイバーン、サラマンダー
主なドロップアイテム:肉類、竜の牙、竜の骨、竜石
「表ダンジョン最後に相応しい最強クラスのモンスター『ドラゴン』が生息するフロアだね」
「ポップするモンスターの数は他のフロアと比べて圧倒的に少ないけどモンスター自体の強さが圧倒的に高いため苦戦するのは不可避・・・しかも、あらゆるドラゴンたちの生態系に合わせてフロアもエリアごとに火山地帯、極寒地帯、暴風地帯など分かれていて、自然も敵に回すフロアになっている」
「さすが表ダンジョン最後のフロア・・・環境への適応力が試されるわね」
「そして、そのドラゴンたちの頂点に立つのがフロアボスのリンドってわけ」
「それじゃ、次はリンドについて話します」
44階層フロアボス:リンド
44フロア:天空城
種族:天龍種
二つ名:天空龍
外見と特徴: チャイナ服を着た三つ編みの青年。腕や脚の表面に鱗が見える。怒りの沸点が低い。
身長:1m75cm
「・・・『バルス』!」
「最初のセリフがそれかよ!・・・まあ、仕方ないか。言っとくがそんなんの唱えても崩壊はしないぞ」
「浮遊大陸がボスフロアってわけね」
「フロアボスの中で唯一飛行能力を持つリンドのフロアにぴったしなステージだ。場所によっては崩壊するところもある」
「ちなみに城の外に落ちたらどうなるの?」
「もちろん、落下してから30秒後に転送される。その間はパラシュートの無いスカイダイビングを楽しんでもらう」
「・・・ひぃいい。高所恐怖症の人にはキツイステージだね」
「今度リンドのフロア行った時に一緒にやってみようぜ」
「お断りします!・・・・もし、このフロアをクリアできたらどうなるの?浮遊城が崩壊するオチとかじゃないよね」
「フロアはそのままだよ。一応、表ダンジョンクリアの証として報酬は用意してある。冒険者がここまで来れることを楽しみにしているよ」
・・・・・・・・・・・・・・
「これで表ダンジョンの軽い説明は出来たか?」
「そうだね・・・次は裏ダンジョンについて説明をしたいかな」
「それでは皆さん次回も」
「「よろしくお願いしま〜す」」
わーパチパチ
お気付きの方もいるかも知れませんが表ダンジョンのテーマは『地球』です。
ダンジョンに登場するモンスターの配置にも一応意味はあります。
『海の底には大地がり、上には陸があり空がある』
グラム:大地
カーツ;海
カルラ:陸
リンド;空