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ダンジョン作ったら無理ゲーになりました(旧)  作者: 緑葉
第一章 ダンジョン創作編
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12話 異世界人のスキルを見たらチートでした

俺と同じ?・・いや、なんで知っている?


「まあ、経路は違うだろうが俺達は互いに別の神にこの世界に呼ばれたんだ」

「別の神って・・・エイミィじゃないのですか?それに、何で俺が異世界人だと分かったのですか?!」

「なんだ?あの神様何も話していないのか・・・俺の方もかなり大雑把な説明だったから納得だが」


何だろう話が全く見えない


「順を追って説明する。まずは神のことを説明した方がいいかな。この世界アルヴラーヴァには三柱神が存在する。世界の管理をする『知識の神:シン』、この世界の人々に恩恵を与える『創造の神:エイミィ』、自然の恵みを与える『生命の神:セフィロト』。シンは世界の崩壊を防ぐために英雄となる異世界人を呼ぶ役目があり、エイミィは人々の発展を促すために異世界人をこの世界に呼んだ」


人々の成長のためにダンジョンを作らせた理由は以前エイミィから聞いた。だが彼女以外に神がいたことにびっくりした。


「それじゃ・・・そのシンって神が呼んだのが、オーナーってこと?」

「俺のことは才で構わない、俺も光輝と呼ぶから・・・外見はこんなのだが、これでも年齢は24だぞ」


マジかい、俺と同い年か。


「六年前に、シンに呼ばれてこの世界の『英雄』として召還されたわけ。色々あったな、国の内乱を治めたり、荒れた領地を復活させたり、他種族をまとめたり、魔王と勝負したり、宰相を追い出したら大公に命じられるわ・・・最近は立食パーティの招待状だの縁談だのがうるさくて仕事がまともにできない」


ちょっとまて!最後らへんなんか物騒なのが混じってたぞ!


「宰相を追い出したって・・・まさか、グランド・マスター?」

「・・そこから、導き出すのかよ。・・・まあ、そうだ。数時間前にウィリアムから光輝についての連絡があってな。たまたま近くの村の視察に来ていたからこっちにも来たわけ」

「ウィリアムさんが?・・・なんで俺のことを」

「ダンジョンの戦利品を売りに来ただろ?神エイミィの信託は俺も聞いていたからな。いずれダンジョンからの戦利品を持ってくるやつが現れるだろうから、近くのギルドマスターたちに網を張ってもらったわけさ」


ああ・・・なるほど


「次に光輝が異世界人だと分かった理由だが」

「やぱり、名前ですか?」

「いや、実はこの世界にも和に近い文化を持つ『カグツチ』っていう国ががあってな。名前も俺達の知っている日本の名前の人がたくさんいる。何十年も前から一部の国との交流もあるから、光輝のような、日本語名と外国名が混じった名前も多少だがいる」


へぇ・・・そんな国があるんだ。機会があれば行ってみたいな。


「それじゃあ、どうやって?」

「光輝、今自分の称号を隠しているな?」

「え?そうだけど」


あれ?俺、才にモニター見せていないはずなのになんで知っている?


「光輝・エドワード・神埼、年齢:24、出身:アメリカ、イリノイ州、称号:大魔王ダンジョンマスター身長:173センチ、体重:63kg、趣味はプログラミング、短大卒業後にゲーム会社に入社、休日は主にネットカフェで半日以上オンラインゲームをすること」


ブフー!何でその称号の名前が!ってか見せるステータス以外の情報とかも言ってるし!俺のプライベートとかバレているし!


「な、なんでその名を・・・」

「俺は他人の情報をモニターを通さずに見ることができる『ゴッドスキル:万能鑑定』を持っている」


「んな!ゴッドスキル」


正直、名前が痛すぎる。真顔で言う才を見て思わず笑いそうになった


「知らないのか?たぶん光輝も持っているはずだが・・・ああ、あるじゃん『迷宮創造』が」


俺がモニターを確認する前に才に確認された。マジでこの人、俺のステータスとか見れているんだな。


「ゴッドスキルはその名の通り神のスキル。神エイミィが人に授けるスキルと違って、神の能力を一部使えるようになるんだ」

「あ・・授けた神が違うから俺と才のスキルは違うのか」


「まあ、こんな風に相手の情報をすぐに見ることが出来るスキルってわけ。光輝が異世界人であるのもこのスキルで君の情報を見たおかげってわけ」


なんか、個人情報を勝手に見られている気分で納得がいかない。異世界に来た人は大抵チートという設定があるが・・・まあ、ダンジョンを作ったり、モンスター作ったりできる俺も十分にチートだと思うが。


「まあ、気持ちは分からなくも無い。このスキルのことを知っているのもほんの一部の仲間だけさ。こんなスキルを持っているなんて知られたら近づけないし」


まあその通りだな。


「・・・さて久々に会った同じ異世界人ともっと話をしていたいが、そろそろお邪魔させてもらうよ」

「え?もう?」

「今日は軽く挨拶しに来ただけだし。明日、また改めて話をしようじゃないか。念のため俺の連絡先を送っておくよ」


才がモニターを操作すると、俺の目の前にモニターが開き『サイからフレンド申請が来ました』と表示された


「それで、いつでも連絡が取れるから時間があれば相談に乗るよ」


そう言い残し、才は部屋に張っていた結界を解き部屋から退出した


残された俺は急激な疲労が乗りかかったかのように脱力した


「エイミィのやつ、全部話していないのは分かっていたがこういう情報はもっと早く欲しかったな」


誰もいない部屋に俺は呆れ半分、疲れ半分の愚痴をこぼした。


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