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ダンジョン作ったら無理ゲーになりました(旧)  作者: 緑葉
第七章 ダンジョン交易編
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特別篇 アルヴラーヴァの魔法

「教えて!」

『エイミィせんせー!』


「はーい、久々にやってきましたエイミィ先生の授業コーナーでーす!」

「随分とテンション高いな」

「だって、私本編じゃ最近あまり登場していないし!むしろ物凄く影が薄くなっている気がするのよ!メインヒロインなのに!」

「ウスインの登場だな(笑)」

「うるさい!・・・こほん、では今日の授業のテーマはこちらです」


アルヴラーヴァの魔法について


「そう言えば、この世界って色んな魔法はあるけど種類が分けられているんだよな」

「そうね、基本私が授けられるのは【属性魔法】のスキルだけで他の魔法とかは長年の歴史で派生して誕生したものや魔人族、妖人族たちのベースとなった魔物が使える【固有魔法】とかがあるわね。以下が派生して誕生した【魔法】ね」


【刻印魔法】

【精霊魔法】

【忍術】

【呪術】

【原初魔法】


「こうしてみると結構あるんだな。【原初魔法】はエドワード、【刻印魔法】はゾアたち技術開発部門が開発した道具、【呪術】はザズムフが使った奴だな」

「そうね特に【刻印魔法】は特殊で誰でも魔法が使えるために誕生した魔法ね。正確な刻印を刻むんだ物に魔力を流しただけで発動できる便利な魔法よ。私の加護を必要としないのが少し悔しいけど発展の証でもあるからうれしいわ」

「オリジンではゾアの率いる技術開発部門が力を入れて取り組んでいるからな、おかげで才達に大好評だったな」

「光輝の世界の近代文明にある電気とかが魔力として使われているようなものだから、今後も色んなものが開発されそうね」



「次は【精霊魔法】だな・・・これって精霊が使う魔法なんだよな?」

「正確には精霊だけじゃなくて、精霊と【契約】した人もこの魔法が使えるわ」

「具体的にどういう特徴があるんだ?」

「【精霊魔法】はその名の通り魔素生命体である精霊が自身の魔素を使って発動する魔法のことなの。その威力は絶大で大精霊クラスが10体いれば軍隊に匹敵する戦力になるわ」

「そう言えば初期のダンジョンで似たようなこと言っていたな。それで契約した奴もそんなすごい魔法を使えるのか?」

「ううん、誰でもってわけじゃないわ。精霊と契約する場合は必ず対価を支払わないといけないからね。一般家庭で契約する場合は、お菓子や食べ物を分け与えることで火をおこしたり、水を生み出したりするぐらいしかできないわね。それ以上となるとそれなりの対価・・・魔石とか精霊の気に入りそうなものを差し出さないといけないわね・・・あとは精霊に気に入られるか」

「なるほど、ある意味共存の魔法だな」

「そうね、初めて精霊と契約した人は風の力で女子のスカートをめくったという記録が確かシンの管理ページに残っているわね」

「そんな歴史消してしまえ!」



「次は【忍術】か・・・これはやっぱりカグツチの術なのか?」

「そうよ、カグツチが独自に編み出した【刻印魔法】に近い魔法よ。指定された指の印を結ぶことで術を発動させることができるの」

「へー、やっぱり印を結ぶのって意味があるのか。今度ヒスイに教えてもらおうかな?」

「他にも魔力を筆に込めて描いた動物を出現させたり、自分と同じ姿の分身を生み出したりすることができるわ。熟練の使い手だと印を殆ど結ばないで発動することができるの」

「まるでどこかの忍者漫画とかぶりそうだな・・・この【忍術】はエイミィは加護として渡せられないのか?」

「うん、さっきも言ったようにこれはカグツチが独自に編み出した魔法で。【刻印魔法】と似たものだからね・・・私が【忍術】というスキルは渡せられないわ」

「そう考えると【忍術】ってかなりレアなスキルなんだな」

「【忍術】の特徴は独自に編み出されたモノであるのとその活用の範囲の広さね、属性魔法に分身、動物を召喚する【口寄せ】とかもあるのよ。カグツチが歴史の中で多くの優秀な冒険者を輩出させてきたのはそういった背景もあるのよ」

「なるほど」



「次は【呪術】か・・・俺この魔法はなんか好きじゃないんだよな。ザズムフが使っていたし」

「そうね、【呪術】はアルヴラーヴァの中でも禁術として扱われている危険な魔法よ」

「まあ、名前からしてロクじゃないものなのは分かっているが、なんで危険なんだ?」

「一番の理由はそのリスクよ。【呪術】は魔素を殆ど必要とせず代わりに『負の感情』を触媒として発動させるものなの。そしてその術を発動すると高い確率で精神の一部が欠けてしまうの。文字通り精神を削る魔法ね。使用し続けると次第に廃人になるか狂人となって暴れ出すの・・・だからアルヴラーヴァでは禁術として扱われているわ」

「なんというか、テンプレ中のテンプレなリスクだな。ザズムフは・・・あいつはとっくに狂人だし使っているのが納得だが、他の人もこれを使えるのか?」

「【呪術】の恐ろしい所はここ、さっきも言ったように【呪術】は魔素をあまり使用せず『負の感情』を触媒として発動、そしてこの魔法は誰でも扱えることができるものなの」

「・・・誰でもって・・・俺やオリジンの住民もか?」

「そう、すごく嫌なことがあったり絶望したり、一定以上の負の感情が出ると自然と取得できる私の管理外のスキルなの・・・どうしてこんなものが分からないけど、これまで多くの人がこの【呪術】を使って多くの犠牲者を出してきたの」

「・・・マジかいな」

「もちろんずっと使えるわけじゃないわ。一定以上の『負の感情』を失えば自然と消えるスキルなの。だから復讐を果たした時、大抵の【呪術】は消えるわ」

「ちなみに、呪術ってのはどんな効果があるんだ?エドが戦った時は致死性の呪いばかりだったが、他にもあるよな?」

「致死性の呪いなんて相当な負の感情が無いと発動できないわ。それは邪神だから可能な【呪術】で一般人はすくないわね。基本的に【呪い状態】になった場合、こんな効果があるわ【運気激減】、【悪天】、【悪夢】、【体調不良】、【激痛】・・・あとは属性魔法を強化させる【呪強化】ってのもあるわね。ザズムフの【呪死】は【激痛】の強化版で激痛を与えながら心臓へ浸食して殺す技よ」

「うへぇ・・・一個でもヤバそうなのにこんなのまとめて喰らったら絶対に生きてられないな」

「あ、それは大丈夫。【呪い状態】は必ず効果は一つしか受け付けないの。だから強い術者が呪いをかけた状態で弱い術者が同じ人に呪いをかけても強い術者の呪いだけしかかからないわけ」

「どっちみち、呪いは受けたくないわ。【呪い無効化】のスキルはやっぱ必要だな。改めて【呪術】の恐ろしさを感じたよ・・・できればウチの住民にはこんなスキルに目覚めないでほしいな」

「そうならないために努力は必要ね」



「最後は【原初魔法】か・・・これはエドが使えるやつだよな?」

「そう、魔法の中でも【最強】と言われている魔法が【原初魔法】なの。その効果は絶大で神の域ともいわれるほど膨大なのよ!」

「エドが使った『圧縮光線ソーラーレイ』は確か、太陽光の熱を集めた技なんだよな。一瞬でザズムフを消し炭にしたな」

「実は彼が得意とする【結界魔法】も【原初魔法】の一つなのよ」

「え?でも俺や才、アルラも使えるぞ・・・それに結界装置とかもオリジンで開発されているし」

「アルラは・・・あの子は元神というのもあるから少しは使えるわ。でも光輝や才とかが結界を発動するときってモニターを操作してやっているわよね?でもエドワードはスキルとしてそれを発動させているのよ」

「そう言えばそうだな」

「結界術は元々【原初魔法】だったけど唯一最近になって解明されて、一部の人が扱えるようになったものなの・・・もちろん物凄い技量が必要なんだけどね」

「へぇ~、やっぱエドは凄いな」

「今後彼の活躍で新しい【原初魔法】が見られるかもしれないわね」


「以上!『教えて!エイミィ先生』のコーナーでした!」


もし、アルヴラーヴァやダンジョンについて質問などありましたら答えられる範囲でお答えします。

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