第四夢
体が軽い……
もはや体など無いかのように……
気が付くとそこは真っ白な場所
辺りを見渡しても真っ白
色が付いてるのは俺だけだった
無意識のまま俺は歩いていた
方向感覚もなくなっている
今歩いている方向が東西南北、それ以前に上なのか下なのかすら解らない
そっか……
これは夢だな…
そう思いこもうとした時…
「ゴノゼガイヲ創造ズルモノ……
汝ニゾノヂカラハアルカ…?」
何処からか聞こえる霞んだ声……
「誰かいんのか!?」
俺の問いを無視してその声は続ける……
「汝ニハゾノ勇気ガアルカ……?
恐レハアルカ……?
守リタイ者ガアルカ……?」
「なんのこと言ってるかサッパリ解んねー…」
「汝ニゾノ守ルヂカラト、創造スルヂカラヲ与エヨウ……」
「は?何で俺なわけ?!それ以前に俺の話を聞いて貰いたいんだけどな!」
「…………」
「シカトかぃ…」
そして溜息を吐いたその瞬間、俺はあることに気付いた
「あれ?…さっきまでここにこんなんあったっけ?」
俺の目に映るのは小さな箱
「さっきの声といい、この箱といい……意味がわからん夢だな」
そう言いながら箱の目の前にしゃがむ
「開けちゃっていいのかな?」
俺にしては珍しく興味が沸いた
箱を手に取ってみる
「軽いな」
箱を手にしながらいろんな角度からその箱を見る
「えぇ……っと〜…」
開ける場所がない……
と思った直後、小さな穴を見付けた
覗いてみるが、その中も真っ白だった
「気味悪っ!」
そんなことを言いながらも興味津々な俺
「指入れちゃえ♪」
そう言って人差し指を穴に入れた瞬間……
始まってしまった……
このゲームのスタートが………
少し忙しい日々が続いているので一週間に一度の更新という感じで書いていきます。
気長に待ちながら読んでくれれば幸いです。