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Mind The World  作者:
2/4

第二夢

ジリリリ……


ガチッ!




「ふぁぁぁあ………」


いつも通りの朝


目覚ましで目を覚まし、制服に着替えて自分で作る朝飯を食べる


そして歯を磨き、靴を履いて、家を出る




何も変わらないいつもの流れ



ドンッ!



「お〜〜っすううう!」


いきなり背中を押してきたこいつの名前は 園崎尋そのざきじん


ぞくに言う腐れ縁ってやつだ…と思う



「最近益々叩く勢いが強くなってきていると思うのは俺だけか?」


「そう、お前だけぇ〜」

小馬鹿にしたように言う


「なら一つ…それに伴う制裁をしてやらねばならんな」


「おぉ〜っと!待った待った!これ以上強くやらないんでお許しを!」

半笑いしながら謝ってくる


これもいつもの流れ



そして学校に着く




「ほ〜ぅ、それでその醜い顔が更に醜くなったわけか」

「今日はちょっとイラッてきたからね」



尋の顔が醜くなったことを簡単に受け入れたこいつは 近江谷飛鳥おおみやあすか



頭は良いが、いきなり変なことをやり出す少し変わり者

結構モテる



「それはいいんだが…いい加減この耳障りなノイズをどうにかしてくれ」


さっきから教室の隅っこですすり泣きしている尋を駆除してくれと飛鳥が頼んでくる


「これ以上やると再起不能になりかねんぞ?」


「僕の知ったことじゃない」


「それもそうだな」


俺は教室から尋を廊下に放り投げる



と、同時にこのクラスの担任がやってきた


それを認識した教室にいた生徒たちが自分の席に着き始める

俺も一番後ろの席に座る


ふと気付きくと、尋がいつの間にか一番前の一番窓側の席に座っていた


あえて気にしないでおこう…




退屈な授業を隣に座っている飛鳥とトランプしながら難なく過ごす





昼休み



俺と尋と飛鳥でいつものように窓側に机を寄せ、食べる


そしていつものように飛鳥に弁当を作ってくる人たちを俺と尋が横目で睨む



「なぁ…尋」

「あぁ、言うな…言いたいことは痛いほど解るから……」

「そうだな…言うまでもないか…」



昼休みもそろそろ終わると言う時に俺へまさかのお呼び出しがあった


「裏切りやがって……」

「やっと君にも春が来たか」


後ろから聞こえてくる声を無視してさっきクラスメイトが俺への伝言を届けに来たのでその伝言とやらに従う



昼休み終了5分前に屋上の入り口前で待っています



か…



階段を登ると、そこには可愛らしい女子が立っていた


「なんか用?」


ビクッ!っと俺を待っていたらしい女子が体を震わせる


「えええええぇ〜っと!……昴くん…ですよね?」


「そうだけど…?」



あ、俺を自己紹介すんの忘れてた


俺の名前は 春日昴かすがすばる


これでオッケー



「こ、こここに、よ…呼んだのはですねっ!」


「前置きはいいから落ち着こうか?」

笑いながら話しかける


「すすすみません!あ…あれ!?何言おうとしたんだっけ!?」

この子は天然ということを一瞬で察知したのは言うまでもない




「昴くん…今彼女さんとかいます…か…?」


「ん?今は居ないけど」


「……よかった……」

小さい声で聞こえなかった



「今なんか言った?」


「あ!いいえ何でも!」


「そかそか、それで用ってのは?」



「単刀直入に言いますっ!私と付き合ってくれたりしませんか!?」


まぁまさかとは思ってたけどここまで普通に言われると……



「俺なんかでよければどうぞ?」

少し照れているとこを隠しながら言う


「ホントですかっ!?」


よほど嬉しかったのだろう

小さくジャンプしながら言ってきた



「二度も言わせないでくれよ…恥ずかしいから…」

やはり照れ隠しは出来なかった



「あ、そういや名前……」


「そうだった!私の名前は 沖野比奈おきのひなです!」



こうして俺、春日昴と沖野比奈は付き合うことになった








これから何があるとも知らずに……

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