てけとう詩編 祈と呪 作者: 陽雪 掲載日:2015/06/03 それはきっと綺麗な願い、とても綺麗で尊い祈り。 それはきっと強固な鎖、とても昏く惨めな呪い。 誰かを救う。誰かを守る。君はそのため、何を差し出す? 救えぬ誰か。守れぬ誰か。自己陶酔と、自己憐憫。 愚かな僕は、君を想う。届かぬままに、君を想う。 君は君のまま、僕は削れて砕けてく。 明日、君に出会う。今日、君と別れる。 凍える想い、溶けゆく気持ち、 君の想いはきっと祈り、 君へ届かぬことを呪う。 君の願いはきっと祈り 砕けた僕に刺さる呪い。