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コトダマ

 授業が終わって、休み時間。太陽たいよう立花たちばな長谷川はせがわを校内の人気のない場所に呼び出した。

「ようやく、日向ひなた君の能力が知れるのね」

 そう、立花の言う通り、太陽は自分の能力について話すために呼び出したのだ。

「ああ、俺の能力は立花や長谷川みたいに目に見えない、自分たちにしか認識できない能力じゃない」

「つまり、目に見えるってこと?だから誰にも見られないようにこんな場所に?」

「そういうこと」

 立花が確かめるように訊いてきたので、太陽は首肯した。

「じゃあ早く聞かせてくれよ。確かにここは人気はないが全く人が来ないわけじゃない。誰も来てないうちに早く教えてくれ」

 長谷川は相当気になっているらしくソワソワした様子で言った。

「ああ、俺の能力は・・・」

 立花と長谷川は少し緊張気味に、ゴクっと唾を飲んだ。

「・・・言ったモノを現実に出せるんだ」

「「・・・?」」

 太陽の言葉に立花と長谷川は頭に?マークを浮かべ、首を傾げた。

 だが、この反応を太陽は予知していた。太陽自信この能力をどう言葉にしたら伝わるかをずっと考えていたが、結局うまい言葉が見つからなかったのだから。

「ああ、だから見せた方が良いと思って、この場所に来たんだ」

 そう言って、太陽は手を胸の前あたりに出した。そして、掌の上に集中しながら言った。

『シャープペン』

 すると太陽の掌の上にシャープペンが現れ、そのまま手の中に納まった。

「おお!」

「・・・すごい」

 初めに反応をしたのは長谷川だった。長谷川は見て素直に反応したのだ。それに対して、立花は太陽の能力を見た後、少し考えるような素振りをしてから反応したので長谷川より少し遅れた。

「立花どうした?」

 その少しの間が気になって太陽は訊いた。

「いや・・・言ったモノを現実に出せるってそういう事かって納得してたの」

「ああ、それなら良いんだ」

 百聞は一見に如かず。と言うが、それは本当だった。あの立花でさえ一発で納得してくれた。

 太陽は安堵のため息を吐いた。

「まぁ、これで三人ドッペルゲンガーに会って、能力を手に入れてしまった訳だけど・・・」

 立花が腕を組み話し始めた。

「この事は他言無用よ。分かってるわね?」

 立花は視線を太陽と長谷川に交互に向け訊いてきた。

「もちろんだ」

「まぁ言っても誰も信じなさそうだが、分かった」

 初めに長谷川が返事して太陽はそれに続いた。

「あと、能力を使うのも少し控えましょう」

「それはなんで?」

 立花の提案に長谷川が疑問をぶつけた。

「それは・・根拠は無いけど、こんな異常な能力が私たちに無害なわけが無い気がして」

 根拠が無い分、今までの主張より立花は弱弱しく言った。

「ああ、俺は立花に賛成だな。確かに何かあってからじゃ遅いし、別に全く使うなって言ってるわけじゃないからな」

「そういう事。ありがとう日向君」

 太陽が賛成したことにより、少し言葉に強さを取り戻して、立花は笑みを浮かべお礼を言った。

「と言う事だから長谷川君もいいかしら?」

「ああ大丈夫だよ!そもそも俺も反対はしてなかっただろ?」

「そう言えばそうね。ありがとう長谷川君」

 立花に親指を立てた拳を向けて笑顔で言った長谷川に立花も笑みを浮かべて返した


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