Blue Cross
古い言い伝えに、次ようなものがある。 大昔、神々が集う天界と、人間が暮らす地上界、悪魔が巣食う冥界、これら全てを巻き込んだ大きな争いがあった。そして2000年という長期にわたり続いた争いは、後にその時代を記した書籍や資料が少ないことから“暗黒時代”と呼ばれるようになった。この暗黒時代に終止符を打ったのは、人間の青年だったといわれている。 仄白き(ホノシロキ)銀色の髪を持ったその青年は、右肩に“碧い十字”の痣(アザ)があり、あらゆる力を使いこなし、神々を引き入れ、悪魔を従え、暗黒時代を照らす人々の光となったという。 それから数千年たった今でも、その言い伝えは「碧き十字」を“救いの象徴”として崇める風習として形を残している。