特別編2 カルロのハロウィン大作戦
こちらも完全お遊び。
特別編1よりは本編に近い?彼だったらやりそう、という感じ。
しかし、あくまでも息抜き作品。
自サイトでのリクエスト作品を転載。(当時公開していたのは第6話まで)
キャラの名前に「 」つけて、セリフだけで構成される文章。嫌いな方は避けてください。
ちなみに、Sがショウ、Cがカルロ、Iがイオ、Kがクルソウドです。
特別編2 カルロのハロウィン大作戦
S「ハロウィン?」
K「そう。なんか、最近入ってきた行事らしいんだけどね。」
C「そんなん知らねえぞ、俺。」
K「だから、最近だって言ってる。」
I「それが何か?」
C「てか、まず。どんなことすんだ?」
K「なんか…空想上の生物…魔物みたいのなんだけど。それに仮装して、近所とか知り合いの家を回って、お菓子をもらうんだって。」
S「何それ。」
I「仮装の意味は?」
K「さぁ?気分出すためじゃない?なんでもね、お菓子をもらうときにこう言うんだって。『Trick or treat !!』て。」
S「…なんて意味?」
I「…『だますか取引するか』?」
K「ハハ。違うよ。もっとかわいらしいの。…やるのは子供たちなんだよ?」
C「じゃあ、なんだよ。」
K「こう訳されているらしいよ。『お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ。』って。」
C「…へぇ~。」(こそこそ…)
S「いたずら…」
I「それが何か?」
K「うん。それが…本物の魔物と間違えると危険だから、注意してね。」
S「……は?」
I「それだけですか?」
K「さぁ。」
I「どういうことです?」
K「面白いことになりそうだ。」
S「何を…」
I「!おい、ショウ。カルロがいないぞ。」
S「なんだって?!」
I「どうしていきなり…」
S「まさか、あいつ…」
K「さぁ、部屋に戻ろうか。」
In, 水の島
C「Trick or treat !!」
?「きゃ!!…て、びっくりしました。カルロさんじゃありませんか。今日は、どうなされたんですか?そのような格好で。」
C「久し振りだな、セリナさん。知り合いに聞いたんだ、ハロウィン。」
セリナ「あぁ…ハロウィンですか。なるほど。…この格好は、ドラキュラですか?」
C「おう!…てことで、Trick or treat !!」
セリナ「フフフ…ここは、教会ですよ?ドラキュラさん。」
C「え…あ!やべぇ。退治される~!」
セリナ「なんてね。お菓子は差し上げますよ。ちょうど、ラズベリーのパイを焼いたところなんです。紅茶もつけますよ。」
C「やっりぃ!ありがとな、セリナさん。」
?「こんにちは。セリナ、今度の礼拝のとき…客人か?」
セリナ「あら、シルヴァ…。えぇ、以前お世話になった、カルロさん。」
シルヴァ「あぁ…。その節は…。……その格好は?」
C「Trick or treat !!だ。」
シルヴァ「……あぁ、最近噂になっている、ハロウィンとやらか。」
C「おう!」
シルヴァ「いやしかし…これは、もう少し幼い者がやるものかと思っていたのだが…」
セリナ「シルヴァ!」
シルヴァ「あぁ、失礼。」
C「オレまだ15になってねぇし、いいんじゃね?…ってことで、あんたからもついでに。Trick or treat !!」
シルヴァ「そうだな・・・妻が作ったマドレーヌなら、セリナへの手土産にと持ってきたが・・・」
C「一個もらい!」
セリナ「なら、残りは有り難くもらいますね。」
シルヴァ「あぁ、そうしてくれ。」
C「うっめぇ~」
In, 大地の島
C「Trick or treat !!」
?「え!?な・・・どこから…。というかまず、カルロ君かい?」
C「おうよ。んで、窓から。」
?「なんで・・・」
C「だって、ロスさんとこって、門番とかウザいじゃん。それに、ほら。今のオレ、こんな格好だし。知らないやつに見られたら、面倒なことになりそうだろ。」
ロス「まぁ、確かにねぇ。…それで、どうしたんだい?」
C「さっきも言ったじゃん。『Trick or treat !!』て。」
ロス「あぁ、そうか。それなら……あった。キャラメルだ。」
C「サンキュー」
ロス「悪いね、部屋にはそれくらいしかなくて。時間があれば、家の物に作らせるのだが・・・」
C「あ~、そういうのはいいや。見つかるとめんどいし。んじゃ、ありがとなー」
In, 炎の島
C「Trick or treat !!」
I「まったく、お前は本当に来たのか。」
C「まぁまぁ、なんかくれよ。…でないと、いたずらするぞ~」
I「いたずらでも何でも、勝手にすればいいだろ。できるものならな。」
C「ちぇ、つまんねぇやつ。」
I「つまらなくて結構。」
C「ヘタレな上に、つまらねぇヤツときた。ほんと、ライもよくこんなやつと毎日一緒にいられるよな。」
I「何だと?!」
C「へぇ、相変わらず、ライには反応するんだな。」
I「…うるさい!」
C「んじゃ、お前の言う通り、勝手にさせてもらうわ。」
I「フン。」
C「……へぇ、いろいろあんじゃん。……あ、なんかいいもんみっけ~。…………うっめ~、なんだ?この…パン?」
I「な!ちょっと待て!…それは……」
C「ん?なんか、まずかったか?」
I「このケーキは、クロに差し上げようと思っていたのに…!」
C「は?」
I「お前は…!」
C「なんだよ、お前が勝手にしろって言ったんじゃねぇか!」
I「…………おかしいなぁ、こんなところにヴァンパイアがいるなんて。」
C「は?」
I「誰かが襲われたら大変だ。始末しないと…」
C「おいおい…」
I「さぁて、どうやって始末してやろうか。骨の髄まで焼き尽くしてやるのが一番かな?
……来い、炎龍!!」
C「うわぁああああ!!」
?「おーい、そこの君。こっちにおいでよ。」
C「お?…わぁ!(炎をよける)おじゃまします!」
?「あれって、センパイの炎龍だよね?君、何やらかしたの?」
C「あいつがいきなり怒り出したんだっつーの!」
?「へぇ、センパイがいきなり…ねぇ。君、なかなかの大物だね。」
C「はぁ?……あんたは?そういえば。」
?「あぁ…私は、ロディーって呼んで。ここの学校の・・・一応、上級クラスにいるんだ。」
C「へぇ、あんたも魔法使いなのか?」
ロディー「そ。…で、なんで君、そんな恰好してるの?」
C「ん?これか?何って…ハロウィンだよ。」
ロディー「ハロウィン?」
C「なんだ、知らねえの?」
ロディー「……それ、有名なの?」
C「最近流行してるって言ってたぞ。」
ロディー「そう…それって、大地の島の方からかな?うちの国は、こんな山奥だからね。なかなか流行なんて入ってこないんだぁ。」
C「そうなのか。……まぁ、そういうイベントがあるんだって。ってことで、『Trick or treat !!』お菓子くれないと、いたずらしちゃうぞ(笑)」
ロディー「え?私にも?うーん・・・・・・困ったなぁ。今は特に何も…あ、そうだ。この飴あげる。」
C「ん?なんだぁ?」
ロディー「まぁ、ちょっとした遊びの道具でね。実はこれ……」
C「……まじか?」
ロディー「魔女の言葉を信じなさーい♪」
C「なんか、おもしれぇもん手に入ったなぁ。」
K「何を手に入れたの?」
C「へ?」
K「や、カルロ。…楽しんでるみたいだね。」
C「まぁな。てことで、Trick or treat !!」
K「…あげなかったら、いたずらするんだ?」
C「へ?」
K「僕にいたずらしたら…高くつくよ。」
C「……あー、いや。別に、無いなら無いで…」
K「そうだなぁ…僕、基本的にお菓子とか食べないんだけど…。ほしい?」
C「へ?くれんのか?なら、もらえるもんは、もらっておく主義だ。」
K「へぇ、いい心がけだね。」
C「旅も長くなるからな。」
K「じゃあ、これを持っていくといいよ。」
C「…クッキー?」
K「前にね、イオがくれたんだ。」
C「……食べなかったのか?」
K「うん。高級なやつらしいけどね。僕の口には合わなかったから。」
C「そ、そうか。…イオから、よく何かもらうのか?」
K「うん…僕、基本、自分から何か食べようとしないから。だから、イオが世話焼いて、何かしら持ってくるんだよね。」
C「それ、ちゃんと食べてるのか?」
K「味が気に入れば。」
C「…そうか。…なんか、イオがちょっと気の毒な気がする。」
K「…へぇ、カルロがそんなこと言うなんて、珍しいね。」
C「そうかぁ?オレはいっつも、優しい男だぜぇ?」
K「優しいのは、ショウにだけかと思ったよ。」
C「は?・・・・・・そりゃあ、あいつとは、付き合い長いし、お前らと違って、危なっかしいとこあるし。」
K「そう。…でも、どっちにしろ、イオに同情するなんて珍しいね。」
C「おめぇがそんだけすげぇってことだよ。」
K「ふぅん…褒め言葉として受け取っておくよ。」
C「へいへい。」
In. 風の島
C「ショウ~」
S「ん?…あぁ、お帰り。カルロ。」
C「見ろよこれ、大漁だぜ!!」
S「へぇ…みんな、結構くれるんだね。」
C「これも、オレの力?」
S「…で、その格好は?」
C「すげぇだろ。」
S「いや、答えになってないし;…吸血鬼?」
C「あぁ!どうだ?すげぇだろ。伊達に本物の化け物見てないぜ!」
S「…退治されそうにならなかった?」
C「……約一名、何を勘違いしたのか…」
S「はは。お疲れ。…もう着替えたら?」
C「うんにゃ。まだ、もらってない人いるからな。」
S「へぇ、まだ行くんだ。」
C「おう!……ショウ!!」
S「へ?」
C「Trick and treat !!」
S「あぁ~、俺ね。…仕方ないなぁ。なんとなく予想はしてたけど。」
C「っしし。」
S「はい、マフィン。」
C「サンキュー」
S「じゃあ、もうこれで…」
C「いたずらだ~!!」
S「は?何言ってんだ?さっき、菓子やったじゃねぇか。」
C「言っただろ?『Trick and treat !!』て。」
S「は?」
C「お菓子くれても、いたずらもしちゃうぞ!!ってか。」
S「何ぃ?!」
C「覚悟!!」
S「何を…!」
(数十秒の乱闘の末…)
S「カルロてめぇ!!何食わせやがった!!?」
C「ん~?飴だろ?」
S「いたずらって言うからには、ただの飴なわけねぇだろ!」
C「…魔女にもらったんだ。」
S「…は?」
C「ロディー特製☆魔女の若返り薬!!」
S「若返り?!ってか、なんだよその『☆』は!!」
C「商品名だ。」
S「……お、おい…まじかよ・・・なんで、こんな…」
C「すげぇ!!ほんとに縮んでく~♪」
S「……なんだよこれ。」
C「十歳くらい若返ったか?なつかしいなぁ。」
S「おい、これ…戻れるんだろうな?」
C「魔女は一時間で戻るて言ってたぞ。」
S「一時間このまま…」
C「ま、頑張れ。」
S「人事だと思って!!」
C「だって人事だもんなぁ。」
S「……カルロ~!!!!!」
C「ははっ、そのサイズじゃ話にならな…」
S「風よ疾えよ!!」
C「な!それは卑怯だー!!」
S「問答無用!」
K「…うん、今日も平和だね。」
I「楽しそうですね。」
Fin
.
まず最初に…思いっきり季節はずれですみません!!
思いついたのはハロウィンの頃だったのですが・・・;
でも、楽しく書かせてもらいました。
セリフだけの構成でしたが・・・いかがだったでしょうか?
やっぱり、カルロくんは楽しい子です。
彼の「Trick and treat !!」のセリフを思いついたところから、この話ができました。
今回のこれは、相互リクで、
「Light And Dark」Allキャラ
ということでリクエストいただき、書かせていただきました。
遅くなって申し訳ありません。
リクエスト、ありがとうございました。
2009年6月27日 真木逸美(自サイトより転載)




