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特別編1 私立光闇学園!?

本編とは全く関係ないお遊びの作品です。

セリフの中に「☆」とか使っちゃってます。苦手な方は回避してください。

自サイトで、相互リンク記念に頂いたリクエストをもとに執筆。

(当時公開していたのは第3話までだったかと。)

ちなみにリクエスト内容は「LightAndDarkのキャラクターのギャグ学園物」でした。

続きとかも考えてないです。

息抜き程度に?読まなくても本編を読み進めるのに全く支障ありません。


ここは、何らかの点で優れたものが集められる学校。

私立光闇学園(コウアンガクエン)

個性的な人間が集まるこの学校の中等部へ、ショウは転校してきた。



「…でかい…。」


オレの学校に対する初めての感想はそれだった。

別に、この大きさはありえない!どこぞの王宮か!と言いたくなるような場所というわけじゃあない。

ただ…初等部から大学部まで一ヶ所にあり、大学の研究施設や各学校の特別棟、高等部、大学部の希望者の為の学生寮などが隣接しているらしいから、嫌でも敷地が広くなるはずで…。

前にいた学校が普通だったから、その差をもろに感じたんだ、きっと。

えっと…誰かが迎えに来ているはずなんだけど…。



「こんにちは。」


どこからか声がして、オレは声がした方を見る。


「君が、今日からここへ転入する、アサダくんかな?」


そこにいたのは、二十代前半くらいに見える、若い女の人だった。

スーツだから、先生かな?


「あ、はい。今日からお世話になります。ショウリュウ=アサダです。」

「君、礼儀正しいねぇ…。私はロディーって呼んで。君の案内を頼まれた、新任教師だよ☆」


随分はっちゃけた人だなぁ。


「あ、ありがとうございます。お願いします…。」



 ロディー先生の案内で、学校の職員室に向かった。


…あれ?


「校長室じゃないんですか?」

「あー、うちの校長、ちょっと特殊だから。」

「特殊?」

「…アサダくん。世の中には、知らないほうが幸せなことって、あると思うんだよね。」


先生はさわやかな笑顔でそう言った。


「あ…、そ、そうですよねぇ…。」


笑顔が怖いです…


「じゃ、入るよー。」

「はい。」


先生に続いて職員室に入ると…


「よくいらっしゃいましたね…」

「お前がアサダか。」


茶髪の女性と黒髪の男性が迎えてくれた。


「は、初めまして…。」


「うん。…私が、君の担任になるシルヴァ=ソイドだ。」

「よ、よろしくお願いします!」


オレの担任になるのは、黒髪の男の人の方だった。


「私は、セリナ=マーキュリーといいます。隣のクラスの担任ですが…。あなたのクラスの音楽の授業もみています。」


そう言ってきた茶髪の女の人にも同じように応えて、オレはロディーさんの方を見た。

…さっきから思っていたが…この人は何なんだろうか?


「あ。私?私は、担任は持ってないよ。全学年の、七組だけある授業の受け持ち。」

「七組?」

「えぇ。四年生…高等部からは、学科別でクラス分かれるからさ。」


編入前にも多少聞いたのだが、その学科制度が正直よくわからない。

けど、そんなオレにはお構い無く、ロディーさんは話を続ける。


「だから…まぁ。君はまだ中等部だし?授業で会うことはなさそうだね。」

「は、はぁ……?」


とりあえず、学科が分かれるのは高等部からみたいだ。


「おはようございます。」


いきなり背後に人の気配を感じて、俺は正直驚いた。

でもそれもなんかかっこ悪い気がするから、平気なふりをして振り向く。


「君は…?」


驚いたのは先生方も同じみたいで、年長のシルヴァ先生が代表してその声の主に尋ねた。

見たこともないような、緑色の髪…の、二十歳くらいかな?の男の人。


「あれ?話いってませんか?ここの大学部の者ですけど。」

「あぁ。教育実習生かな?」

「はい。大学部三年、イオ=グレネードと申します。」


なんと。先生…とはいえ教育実習だけど…だったのか。

…教師がいいのか?あんな髪色…。


「そっかぁ☆今年の教育実習生は、センパイだったんですねぇ。」


…そういえば、この人も紫なんてとっても奇抜な髪色をしていらしたっけ…。


「センパイって…。いや、それより。知り合いか?」

「そりゃあ、私もここ出身ですもの。大学では後輩ですよ?センパイは優秀で、有名なんですから。」

「そうなのか…。」


後輩?先輩?どっちなんだよ。


「それに、通っていた特別学校ではセンパイだったんです。」

「…あそこの卒業生か…。」


話に付いていけない。


「あ、あのぅ…。」

「あぁ。そろそろクラスへ行こうか?」

「あ…はい。」

「それじゃあ、私は先に行きます。グレネード先生の指導担当はマーキュリー先生ですので、後はよろしくお願いします。」

「わかりました。」

「アサダくん。行こう。」

「は、はい!」


なんか…まだクラスにも行ってないのに妙に疲れた気がする。


「新しい環境で戸惑うことも多いだろうが…。クラスの奴らは、気の良い連中だ。…ちょっと先生には生意気な奴もいるが…。なんとかなるだろ。」


シルヴァ先生が歩きながら話してくれているのに、俺は柄にもなく緊張してきていて、考え事をしてしまい、着いていくだけで精一杯だった。

気が付けば先生から結構離れてしまっていて。

廊下の角を曲がる先生を追っかけて俺は駆け出した。

すると…


ドンッ


何かにぶつかった。

幸い、俺にとってはそれほど大きい衝撃でもなかったため、少し片足を退くだけで倒れずに済んだ。

けど…。


「…っ痛ぅ…」


俺にぶつかったと思われる小さな影は、今俺の目の前で顔を押さえて座り込んでいた。


「ご、ごめん!…大丈夫?」


俺の問いかけに顔を上げたその子は…とてもきれいな子だった。

その人間離れした美しさに、畏怖さえ抱いてしまうほどに。

俺はしばらく、言葉を失ってその子を見ていた。


「…何見てんの?」


その子が訝しげに眉を潜めて言うのを聞いて、俺は我に返った。


「あ。ごめん…。」


落ち着いてよく見てみれば、彼は男の子で…。

俺はさらに気まずくなった。


「廊下走んないでよね。」

「ほ、ホント…ごめん。」


男の子は立ち上がると、


「じゃ。」


とだけ言って、小柄な体に男子にしては少し長めの青髪をなびかせて足速に去っていった。


「アサダ。どうした?」


声にはっとして前を見ると、少し先でシルヴァ先生がこちらを向いて立ち止まっていた。


「あ。すみません…。」


俺は今度は小走りで先生のところへ行った。


「どうかしたのか?」

「いえ、少し…人とぶつかってしまって…。」

「…さっきすれ違ったのは一年のトゥルークだよな…。珍しい。」

「あ。俺が少し走っちゃって…」

「あいつが避けれなかったなんて…。おまえ実は、魔法使いか?」

「え?」

「なんてな。…ほら、教室に着いたぞ。」

「は、はい!」


ガラッと音を立てて、シルヴァ先生は教室のドアを開いた。


「「「おはようございます!」」」


生徒たちの元気な声が聞こえた。

…中三なのに、素直?なんだな。

俺は、先生に前もって言われていた通り呼ばれるまで廊下で待つ。


「よし、転校生を紹介するぞ。」


いつの間にか先生も挨拶等を済ませて、俺のことになったみたいだ。


「アサダ。入ってこい、」

「はい。」


俺は、返事をして教室に入る。

先生の横まで歩いて、前を見る。


「おはようございます。はじめまして。ショウリュウ=アサダです。よろしくお願いします。」


可も無く不可も無くのありきたりな言葉だけ述べて、俺は自己紹介を終える。


「アサダの隣は…」


先生はクラスを見回し…


「あ。オレの横空いてるぜ?」


空席の一点で止まる。


「そうだな。それじゃあ、そこへ…。」

「はい。」

「隣はス「カルロってんだ!よろしくな!!」」


先生の声を遮ってそう言ったクラスメイトは…黒髪の…気持ちいい笑顔をした男子だった。


「うん、よろしく。…カルロくん?」


俺は、自分の席になった場所に腰掛けながら声をかけた。

すると…


「カルロでいいぜ?オレも、お前のことは…ショウって呼ぶな。」


また気持ちいい笑顔に、いたずらっぽい笑みも加わって返ってきて…


「わかった。よろしく、カルロ。」


俺は、このクラス…学校での生活が、楽しくなりそうな気がした。



   fin...?

あとがき


ここまで読んでくださりありがとうございました。


今回のこれは初のリクエスト小説ということで…。

リクエストは、

「LightAndDarkのキャラで学園物パロ」

ご要望に添えれたか分かりませんが、作者は楽しませて頂きました。

最後に「?」を付けましたが…。

思いっきりさわりしか書いてないんで、もしかしたら…ね。

読んでくれた方からのご要望、もしくは私が書きたくなったら。

続きができるかもわかりません。


(あとがき 自サイトより転載)


それでは。

最後までありがとうございました。

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