プロローグ
strengtheningとは日本語訳で「強化」という意味です。
まだまだ右も左もわからぬ未熟ものですが、たのしんでいただけるように頑張ります。
バラエティーがごとく、背後からは全力疾走してきた道が爆発音を上げて炎が追いかけてくる。
二の腕につながれている通信機からはノイズ音しかなく、ぶっちゃけ使い物にならない。
「ザザ・・ザ・・おっ・・やっとつながったか。おいっ聞こえてるか仁科」
通信機からやっとノイズ以外の音声が聞こえてくる。
さっきは使い物にならんとか思ってすまん。
「聞こえてるよ!どうなってんだこりゃ!!俺、死ぬかもしれないんだけど!?」
この間も後ろからとめどなく爆発音が聞こえてくる。
まったく聞こえにくい一択。というかそれどころではない。転んだりしたらマジでシャレになんないんですけど。
「ははっおまえが奇跡的な確率でスイッチを押しまくるからだろ?あ、今ちなみにどこ走ってるんだ」
「てめぇ・・・理事長像の前だよ!はやくどうにかしろ!」
中庭に設立されている理事長像は生徒を見守る微笑みとやらを浮かべてるが、そんなら微笑む前に今すぐ俺を助けてくれ。
「おおっ仁科、おまえはすごいな!」
「ああ!?急にどうしたんだよ、それより解決・・・」
「その理事長像、爆発するらしいぞ。いやぁ仁科はまさに一級フラグ建築士だな!!」
はっはっは、高らかに聞こえてくる笑い声に通信機を切る。
「ちっくしょぉぉぉおおお!!!」
理事長像の目がピカリ。
一際大きな爆風に体がぶっ飛ばされたのは言うまでもない。
死んでたまるか!