ギルド
そいして僕が心に誓っていると、ミーシャさんが
「そろそろお仕事に戻りますね」と言ってリリーを連れて仕事に戻ろうとしたが、リリーは「もう少しお兄ちゃんと一緒にいたい」
と言って駄々をこねている。
僕も、冒険者ギルドでハンター登録をするために出かけないといけなかったので、リリーに「帰ってきたら一緒に居てあげるからミーシャさんのお手伝いをしっかりやるんだよ」と言うと「約束だからね」と言って元気良く部屋を飛び出して行った。
そんなリリーをみて僕も出かけようとしたが、冒険者ギルドの場所がわからない事に気づき、仕事に戻る前のミーシャさんに
「すみません、冒険者ギルドの場所がわからないので教えてもらえますか?」
と聞いて場所を教えてもらい、冒険者ギルドに行くためにしらゆり亭を後にした。
冒険者ギルドは、しらゆり亭を右に3軒隣と近かったので迷わずつくことが出来た。
冒険者ギルドは2階建てで、この村には珍しい石造りの建物で入り口には2本の剣が交差して真ん中には何かの魔物の頭が描かれている看板がかかっている。
「今日から僕もハンターになるんだ・・・」
そう呟いて中に入った。
中に入ると5人のハンターが居て、入ってきた僕を値踏みするように見ると視線を元に戻した。
ギルドの中は酒場みたいな感じで、壁には何かの紙がいっぱい貼ってありそれを見ている人がいる。
そして奥にはカウンターがありギルドの職員だと思う人が座っている。
そんな視線に圧倒されながらも中にいたハンターを見渡した。
5人のハンターは男が4人に女が1人で、それぞれ剣や槍、弓なんか持っている。
そんな中で1人の女のハンターの容姿が、他のハンターと事なっていた。
何が異なっていたかと言うと、その人の頭には猫耳があり、お尻の辺りからは尻尾が生えているのだ。
あれってもしかして獣人ってやつなのかな?
僕は初めてみたその姿にビックリしていると「冒険者ギルドにようこそ、本日はどういったご用件ですか?」と声をかけられた。
慌てて猫耳お姉さんから視線を外して声をかけられた方を見ると、身長165センチぐらい、紙は淡い水色でショートカットにし、服はギルドの制服であろうエプロンドレスのような服を着た20代前半ぐらいの女性がいた。
女の人を確認した僕は
「ハンターの登録がしたいのですが」と言うと「ではこちらに来てください」と言われ女の人についていった。
女の人について行くと、カウンターに案内され、「説明をさせていただきますルリと言います」と言って頭をさげられ僕も「マコトって言います」と言ってお互い自己紹介した。
そして「マコトさんですね、では今からハンターについて説明を初めます」と言ってルリさんの説明がはじまった。
「まず、ハンターは犯罪者や過去にギルドで問題を起こした方でなければ誰でもなれます」
これは昨日ガイラスさんに聞いた通りだ。
「そしてハンターにはランクがあり、下から順番にG、F、E、D、C、B、A、Sの8段階になっており、登録してばかりのマコトさんはGランクからになります。
次にハンターランクを上げるには同じランクのクエストを10回か上のランクのクエストを5回成功しますとランクが上がります。
なお、クエストを失敗しますと罰金があり、3回連続で失敗しますとランクが落ちるのでお気をつけください。
それと受けられるクエストは自分のランクインの1つ上までになります。
これで説明を終わりますがなにか質問などはありますか?」
説明も終わり、質問もなかった僕は「ありません」と言うとルリさんは「ではこちらの水晶に両手を置いてください」と言ってサッカーボールぐらいの大きさの水晶を取り出し僕の前に置いた。
僕は言われた通り両手を水晶に置くと、水晶が一瞬光り1枚のカードをはき出す。
はき出されたカードをルリさんが取ると僕に渡し「これでハンター登録が終わりました」と言った。
登録が予想より早く終わったので、僕はクエストを受けようと思い「今からさっそくクエストを受けようと思うんですけど何か良いクエストはありますか?」と聞くと
「登録してばっかりですし、エピの葉と言う薬草採集はいかがですか?」と言ってルリさんは1枚の紙を取り出した。
その紙にはルリさんが言っていたであろうエピの葉と言う薬草の絵と依頼内容が書かれていた。
僕はリリーとの約束もあるし、最初から危ない事をするつもりは無かったので「お願いします」と言ってルリさんの薦めてくれたクエストを受ける事にした。
それを聞いたルリさんは先ほど取り出した紙にハンコを押すと「では頑張ってくださいね」と言って紙を差して軽く手を振ってくれた。
それを見た僕は、紙を受け取り「頑張ります」と言って手を振りかえしギルドを後にした。
やっとギルドに行けました(;´Д`A
もう余りの鈍亀のマーチぶりに嫌気が差してしまいます_| ̄|○
でも次回からはやっとクエストをやっていけるので楽しみにしててください(๑>◡<๑)
なお感想や評価、誤字脱字、アドバイスなどいただけたと思います。
ではまた次回ヾ(*´∀`*)ノ