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「バトロワ」無視してサバイバルライフ ~デスゲームに巻き込まれた俺は「攻略」しなかったら最強になってた件  作者: 藤明
4章 テストプレイヤーと分岐点

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第86話 ダンジョン? 魔界への入り口?

 俺たちはリョウコに案内されて「ダンジョン」のアイコン表示されているという遺跡の入り口付近に来ていた。

「ここが……ダンジョン?」

「……この前妖魔の砦で見かけたような入口みたいなんだけど……」

「そうだったったっけ? 埋まった後の事しか覚えてねぇや……」


 うーん、たしかマヤ遺跡みたいな石造りの入り口だったから……似てるか? ってかリキさんってやっぱり大雑把な性格してるな……


「ああ、やっぱり、妖魔のダンジョンがあったんですね。崩壊したらさすがにわからないんですよね……ってか、埋められたんですね。ダンジョンって……」

「そりゃ、妖魔が湧き出てくるのが分かったら……」

「埋めるよね」

「キケン、だんじょん、コワス。アタリマエネ」

「……なるほど、鬼人族の生活圏にはダンジョンは存在しなさそうね……」

「……それでダンジョンのある所に鬼人族はいなかったのか……」

「ダンジョンが駆除されてたんだな」


 ウィンディードさんにしては真面目な表情でリョウコに「鬼人族語」で話しかける。

 片言日本語と比べると……綺麗な響きになるんだよなぁ……

『ねぇ、リョウコ。あなた達は、この『ダンジョン』のある場所が分かるの? 迷っていない様に見えたけど』

「え? わかりますよ。ミッションをやったり、近くを通ったりするとダンジョンの入り口のマークがUIに表示……地図に表示されますので。難易度なんかも表示されるんですが……」

『……なるほど……難しい言葉はわからないけど……わかるのね。私たちは「魔界の入り口」と呼んでいるの。あの遺跡の様な入り口の事を』

「……なるほど、それで妖魔が湧き出たり、悪魔みたいのが出てきたりするんですね」

『……悪魔……なんているのね……おとぎ話だけの話かと思ってた……』

「それで、ウィンディ、いつまでその恰好なの?」

『あ、動くのが全然苦じゃなかったから忘れてたわ……返した方が良い?』

「……ここにホームは開けませんからね……先輩、収納を……ん? もしや気に入った?」


 ウィンディードさんは恥ずかしそうにコクコクとうなずいている。そういや恐竜の着ぐるみのままだったな……なんか雰囲気が薄れるから気に留めなかったんだよね……不思議な装備だ。

「ん? あ、おけ。あと通訳もお願い……何か重要なこと喋ってなかった?」

「悪魔……なんているの??」

「魔族的なやつがいるのか? パターン的に強キャラだろ?」

「……怨念的、霊的なモノだったら困るわね……」

「ああ、見る限りに悪魔って感じの種族ですね、魔法とかブレスとか使ってくるんで凄い厄介です。割と人型なので、強いプレイヤー……みたいな感じですかねぇ……」

「強いプレイヤー?」

「対人戦みたいになるってことじゃないか?」

「なるほど」

「人型で強ければ……対人戦とかわらないか」


 ナオエさんがダンジョンの方に意識を向ける。エーテル的な何かを放っているのがわかるな。前はわからなかったのに。俺のステータスが上がったからか?

「それでどうするの? 探知する限りは、入り口入ってすぐのところに生命反応が二つあるけど……」

「……リョウコ、ダンジョンの探索って、どれくらいかかるんだ?」

「えっと、このダンジョンの難易度だと丸一日~半日になりますねぇ……この戦力なら半日コースですかね」


「ダンジョンにはやっぱりお宝があるのかしら?」

「そうですね、経験値と魔石……装備と交換できるお金が主ですけど、ドロップアイテムとか、宝箱とかあったりしますね」

「ドロップアイテム……」

「ああ、敵を倒すと落とすアイテムみたいなやつだな」

「……敵を倒すと……解体とは違うのね?」

「たしかに……解体ではなくて、なぜかアイテムが浮かび上がります……」

「……なんとも」

「聞いていると眩暈がしてくる仕様だな」

「最近はダンジョンの中身がほとんどない……なんて事もあるみたいですが」

「当たりはずれがあるって事かぁ」


 宝かぁ……リョウコがいれば簡単に攻略できるだろうか? まだ日も……というか、朝だし行けるか?

「うーん、やってみるか。半日探索して、日が暮れる前に拠点に戻る……って感じかな?」


 ウィンディードさんが俺の方を見て若干慌てだす。珍しいな。

「イク、ホントウ??『呪われる』……」

「え? 呪われるって言われてるんですか?」

『祠には邪気が溜まっているから近づくな、行くと呪われて死ぬと言われているし……』

「うーん、パターン的に、妖魔や悪魔的なやつがいるから危険だから近づくな……ってやつでしょうねぇ。呪われて死んだプレイヤーはいませんでしたし」

『なるほど……確かに周りで試している人は……姫様くらいしかいなかったか……』


「んで、どうなの? 大丈夫そう?」

「大丈夫だとは思いますが、鬼人族から見ると呪われる場所って感じみたいですね」

「……この世界に呪いはあるのかしら?」

「スキルで呪いとかありそうだけどな」

「呪術師とかはいるだろうけど」

「幽霊もどきはいたもんなぁ……」


 ナオエさんが腕を組み、手を口に当て始める。本気で考えている時の癖なんだよな。

「……宝とやらがゲームクリアに役に立つなら……欲しいわよね」

「そうなのよね……」

「俺はやりたいけどな。ただ、危険がどれくらいあるのかわからんからな」

「そこまでは……昨日の魔獣よりは簡単ですよ」

「ノロイ、ホントウネ……」


 ウィンディードさん以外は割と乗り気みたいだな。

 折衷案……でいいのか? まぁ、俺もダンジョンとやらを探索してみたいしなぁ……

「とりあえず探知しながら、やばそうだったらすぐに逃げよう」


 仲間の目が若干輝いた気がした。もちろんウィンディードさん以外は……だけどね。


 §  §  §  §


「私にも一太刀入れさせてほしいですが……もうなんか……凄いですね……」


 俺たちはダンジョン……と言うより、古代遺跡の室内を移動していた。

 最初は警戒して明かりを消した状態で石を投げてつられた妖魔を遠距離攻撃で仕留めながら進んでいたのだが、そこまでの強さの妖魔ではなかったのを見ると、魔法の灯をつけ、敵に気が付かれてもOK的な、敵をまとめながらのパワープレイでのごり押しになっていた。


 通路が狭いとなんというか……スキルのいい的になるんだな。騒ぎを聞きつけた妖魔が近づいてくるたびにナオエさんが簡単に葬り去っている気がする。


「リョウコちゃんの槍すごいわ、なんか貫通しちゃうのよね、妖魔くらいだと」

「そ、そうですか……それは……よかったです」


 テストプレイヤーの報酬武器をもったナオエさんが試運転……ではなく、もう実戦投入だな。串刺し……というより、槍のレーザーガン状態になってる。槍が伸びるたびに直線状に並んだ複数の妖魔に突き刺さって貫通しする。当たり所の悪い妖魔はそのまま死に、当たり所が悪くても重症を負っていた。それを左右両手に持った槍で交互に連射をするわけだから……

 なんか、どこかのゲーセンにあるゾンビ射撃ゲームみたいになってるな……的は妖魔だけど……


「うぉおっりゃ!! せい!!! ゼェヤ!!」


 広間に出るとリキさんが大剣を風車の様に振り回し妖魔を叩き潰しながら吹き飛ばし、どこかの無双ゲームみたいに突き進んでいた。

 リョウコが一瞬何かしら手を出そうとしていたが、すぐにこっちに戻って来ていた。

「……高レベルのプレイヤーよりも強い状態になってるんですが……まだ中盤ですよね?」

「リキさん以上の人がたくさんいたら……それはそれで怖いんだけどな、え? 今、中盤だったのか……」

「序盤のレベルではもうないので……あれ? まだ序盤??」

「ゲーム感覚抜けて無いな……」

「目の前の非現実的な戦闘を見せられてそう思えなくなってきてます……どう見ても無双……」


 サチさんが俺の服の袖をくいっと引っ張る。

「ね、ねぇ、カタシさん、私も『爆発』のスキルを試しちゃ……だめよね? どう思う?」

「え? うーん」


 目の前の戦闘は……見た目は派手だけど、まだ普通の戦闘音だけが立っている……って状態だから……爆発はちょっと規模が違うよな……耳がキーンってなるし。

「……さすがに爆発は……このダンジョンの敵全員慌ててきちゃう様な気が……」

「そうよね……」

「あ、先輩、ダンジョン崩れるんでしたら、洞窟で爆発系は使わない方が良いんじゃないですかね?」

「……あ、そうか、建物が崩れるか……妖魔の湧き出る穴潰すときにお願いする感じかな……」

「わかったわ。不便極まりないスキルね……」

「もうダイナマイト持ってるくらいに思った方が……」

「なるほど、使いどころが限られてるのね……早く全力で撃ってみたいのだけれども……」


 ちょっとサチさんの微笑みが怖い気がした。


 しばらく押し寄せてくる妖魔と広間で戦っていると、妖魔の数が減り、気が付くと巨大な妖魔が手下と共に部屋へと警戒をしながら入ってくる。なんか、全員が怯えている状態に見えるんだけど……


「前回の将軍クラスに見えるわね」

「ここは俺にやらせてくれ!! 武器が曲がらないならいける!!」


 なんかリキさんが将軍妖魔に突き進んでいくな。とりあえず手出しされない様に雑魚と魔法使いっぽいやつをチクチクやっとくか……ってやってる間になんか将軍妖魔が吹き飛んだ??


 ドゴォオオン!!!!


 恐らく全力で振ったであろうリキさんの一撃は、将軍妖魔もろとも後ろの壁を貫通し壁ごとぶった切っていた。え? 壁って切れるもんなのか???

「……すごい……バフの魔法無しで……」

「バフ魔法なんてあるの?」

「はい……ってか、何ですかあの強さは??」

「あ~リキさんは強いからなぁ……」

「……え? そんな反応ですか??」


「なんかオーラが出てる将軍との一騎打ちがすごくてねぇ……あれはすごい戦闘だった……感動した」

「オーラ……変化する強ボスですね……あれと一騎打ち……終盤レベルですね……」


 ……やっぱりリキさんのステータスおかしかったんだな。さすが攻略組のトッププレイヤー……あれ? ランキングトップって、リョウコじゃなかったっけ? リキさんより強いんだよな? あれ?


 §  §  §  §


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