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「バトロワ」無視してサバイバルライフ ~デスゲームに巻き込まれた俺は「攻略」しなかったら最強になってた件  作者: 藤明
2章 新たな仲間と拠点づくり

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第28話 新たなスキル『自動追尾』・便利すぎない?

 12日目



 外で小鳥のさえずる音と、屋根を跳ねる可愛らしい足音が聞こえる。

 朝の様だが……暗すぎる……なんか重いな……


 俺は枕元に置いておいたLEDランタンをつける。

 見慣れぬ天井……というより突然目の前に存在する屋根の基礎に驚く。

 ああ、そうだった……昨日はなんかすごい騒ぎになって隠れてたんだった……


「……朝?」

「おはよう。眠れた?」

「うん……途中で意識が飛んでた……あんなに緊張してたのに……え? おはよう?」

「……?」


 声が近すぎる。

 ナオエさんの顔が近すぎる……って、あれ? 離れて寝なかったっけ??

 なんか俺が抱き枕になってるんですけど??


「……あーごめん。ちょっと怖くて……」

「……い、いいってことよ……」


 やばい、色々と欲望が……女性の柔らかさが……ムラムラと……ええぃ! 鎮まれ!!!

【……煩悩だらけですね……】

 仕方がないでしょ!! 禁欲が長すぎなんだ!!


 俺は若干慌てながらスキルの『固定』を解除して寝床にしていた板を外して二階に降りた。

 窓枠からは明りが差し込む。まだ完全に朝日は出てきてはいない様だった。


「……周囲の気配を察知できないから……大丈夫だったみたいね」

「そうだね……何事も……なかった様だ……」


 あー、ドキドキする。ってか、ナオエさんが無防備すぎる……同じ中学校で……その何とも言えない関係だったからとはいえ距離感が近すぎじゃなかろうか?

 あっちの世界に戻ったらどうするつもりなんだろ?

 ってか……もしかしてナオエさん独身とか? 結婚してるよなぁ……人気あったし……

 ……あー、違う、今はそんなことを考えている場合じゃない! 


 俺は日課……よりも昨日のログを確認する。

 あれだけ大きな音を出していたんだから相当な被害……脱落者が……あれ? 

 あんまりいないな……


 魔獣に二人、プレイヤーに1人、妖魔に3人、現地人に4人……

 プレイヤー同士の戦いが行われて沢山の脱落者が……と思ったが、地図の位置座標を見ると大分こことは違う場所ばっかりだった。広く、まんべんなく……


 昨日の爆撃やら銃撃みたいなのは……どこでも行われているってことだろうか?

 なんか恐ろしい世界になってきたな……もしかして手りゅう弾や連射式の銃が実はあるとか?? 

 どこぞやのFPSみたいに空から物資が支給されていたとか? ログには無いなぁ……


「カタシくん、新しいスキルはどうなの? 今は割と安全みたいだから確認しとかない?」

「え? あ、そうだった……」


 **********************

 スキル:『固定』 

 スキルレベル:3.9  

 使用可能容量:11890/19500㎤

 SP:99%

 **********************

 こっちはいつも通りの……と言うより、棚ぼた的に倒した扱いの巨大ワニ恐竜のエーテルのおかげかスキルのレベルがいつも以上に伸びていた。容量もかなり伸びて。二十リットル……って考えると、結構な体積になってきたもんだな……


 じゃなくて、今回の目玉はこっち……


 **********************

 スキル『自動追尾』

 スキルレベル:3.1

 射程距離:112m

 追尾速度:最大時速146㎞

 最大重量:16.2kg

 最大個数:3


『自動追尾』

 ・射程距離内のおいて『標的』を設定し任意のものを自動的に追尾させる


 ・ワールド座標指定 

 位置を指定して追尾できる。『標的』は動かせない。


 ・ローカル座標指定  

 任意の生物、物の位置を『標的』に出来る。『標的』は対象の動きに追従する。


 ・最大追尾数 

 スキルレベルに応じて『標的』にする数量を変化させることが出来る。


 ・対象:生物 

 プレイヤーと相手のスキルレベルと生命力の差によって消費SPが増える。

 プレイヤーとの相手の生命力、魔力の差が高い場合は『標的』にしにくい場合があるので注意


 ・対象:物質 

 魔力、生命力がないものに関しては無条件で『標的』にすることが出来る。

 物質が魔力を持っている場合はSP消費が大きくなる。


 ・速度

 スキルレベルによって速度、速度の減衰率が下がる。


 ・重量

 スキルレベルによって追尾させることのできる重量が増加、重量による加速度の減衰率が下がる。重量が重いほどSP消費が激しくなるので注意が必要。


 ・距離 

 スキルレベルによって発動させる事の出来る距離が増える。

 距離を増やすことにより消費SPが増える。最大距離より離れると消費SPが爆発的に増えるので注意。


 ・最大個数 

 使用可能個数を超えた数量の『標的』『追尾』が可能。消費SPが爆発的に増えるので注意。


 **********************


 うーん、ふたを開けるとそこまで万能なスキルじゃないって印象だな。

 なんで小妖魔の槍なんだろう……とは思っていたけど、巨大な岩を飛ばしてこなかったのは重量制限があったからなんだな……巨大な岩だったら150kmの速度でも受け止められないから……潰れて死ぬな……

 スキルレベルを上げれば……距離も個数も伸びるみたいだけど、時速150kmって……この世界の人間の反射速度だとキャッチされちゃう速度なんだよね……俺でも正面から来た槍は普通にキャッチできたもんなぁ……アスティナさんも相手のスキルが分からなかったから食らっただけだろうし、もう少しスキルレベルを上げないと使い物にならないな……


 それにしても槍投げ君は準備不足感が強いなぁ……

 スキル4まで上げれば150メートル、時速200KMくらいになりそうだから……まぁ、それでも鬼人族の戦士のアッシュさんだったら軽々と正面からキャッチされちゃいそうだな……スキル10くらいまで上げれば小さめの岩も飛ばせそうだから……それからにすればよかったのに。


 俺は試しに柱を『標的』にして小さな石で『追尾』させてみる……お? ゆっくりも……早くもできる感じだな……試しに『標的』を3つ出して『追尾』させてみる……どれも正確に中心にあたる……


 なるほど……これって、仲間に物を確実に渡す……って事もできそうだな。


「どう? 『自動追尾』は?」

「そこまで強力じゃないね、スキルレベルをもう少し上げないとプレイヤーとの実戦では厳しいかも」

「……最初は思いっきり苦しめられてた気がするけど……」

「『追尾』してくる……ってのはやっぱりわかりにくいよ。それに『標的』にすると『嫌な感じ』がするからバレるのは身をもって知ったからね」


 あれだけの数の妖魔の槍を持っていたのに連射しなかったってことは消費SPも多めなんだろうなぁ……スキル上げどうしよう?

 あ、ちょっと遊んでみるか……


 俺は手ごろな木の枝を『固定』でくっつけて三又にする。その先に手ごろな石を『固定』した後、麻のひもで『固定』して天井に『固定』でくっつける。さてっと、どうなるかな?


「……なにをしてるの?」

「ああ、自動スキル上げをどうしようかと……」

「……???」


 俺は三つの石をそれぞれ『標的』にして『追従』させてみる。最初は揺れていたが、しばらくするとグルグルとメリーゴーランドのように回り始める。

『標的』を『追従』し続ける無限機関の出来上がりだ! これで寝ている間も自動スキル上げ出来る! 発電もできそうだな……夢が広がる! これくらいの重量ならSP消費もあまりないみたいだからこの手法で良さそうだ!


「……凄い発想力ね……」

「でしょ!??」


「あ、でも……回り続けたら……紐がよれない?」


 ナオエさんは驚いてはいたが冷静だったようだ。

 しばらくグルグル回っていくと,、麻のひもがねじれて上の方に段々とねじれ……ああ、そうなるか……ああ、回転する機構がないとだめだわ、これ……車輪とかあるのかなこの世界? あるよね?? って壊れた……威力は強いのか?


「残念ね……回り続けるのなら発電とかも出来そうだったのに」

「そ、そうだね……回転は基本だよね……ねぇ、合流する前に「車輪」は見た事ある?」

「……うーん。無いかも……大きな町は見たこと無いし……アスティナさんたちに聞いてみないとね」

「そうかぁ、やっぱりか……」

「あ、でもほら、平安時代には、馬車……じゃなくて牛車があったくらいだから、車輪くらいはあるんじゃないかな? 私たちの今の格好、なんか平安人みたいだし」


 俺は自分とナオエさんの今着ている服を見てみる。確かに……平安人だな……郷土資料館で見た記憶がある。確かのその隣には……牛車があったような? 安倍晴明とかだよな? なんか乗ってるマンガ見た記憶が……それよりもローマとかの方が分かりやすいんだけどなぁ……


「そうだよね、古代ローマとかにもあったはずだし、あるよね」

「うん。ただ、廃村にはないかもね、みんな移動する時、逃げ出すときに使ってるだろうし」

「そっか……そうだよね。うーん……自分で作るかぁ……」


 それからもしばらく『自動追尾』のテストをする。置いてある石とかも『標的』に飛ばせるし……槍投げ君、もっと有効活用ができた気がするよ……プレイヤー相手だったら槍じゃなくて容量ぎりぎりの岩を飛ばした方がダメージ行くってこれ。


 ナオエさんも朝の準備を終えて移動の支度をしていた。

「朝ごはん……というより、かまどは使わない方が良いかな? 煙が出るし」

「そうだね。焼いておいた肉でも食べようか」

「そうね。相変わらずの熊づくしね」

「一週間は持つからねぇ……」

「干物の作り方とか……保存食の作り方もサバイバル本に載ってたら良かったのにね……」

「ってことですが、どうでしょう? アーゼさん?」


【干し肉に関しては労力に比べるとあまり日持ちがしません。真空状態の収納ポーチの温度を下げた方がいいのと思っております】


「……え? 温度下げてくれるの??」

「何の温度?」

「ポーチの温度下げてくれるかも……ってアーゼさんが」

「そっちのほうが嬉しいね。肉の保存期間が全然変わる……」


 言ってみるものだな……と本気で思った。


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