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「バトロワ」無視してサバイバルライフ ~デスゲームに巻き込まれた俺は「攻略」しなかったら最強になってた件  作者: 藤明
1章 デスゲームというかサバイバルに巻き込まれた!?

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第27話 騒がしい森、バトロワ中だと言う事に気が付く

 

 俺たちは槍投げ君が拠点としていた廃屋まで来ていた。


 逃げる途中に他のプレイヤーを『気配察知』してくれたナオエさんの導きが無かったら戦闘になっていた気がする。


 とりあえず廃屋の生活必需品を片っ端から四次元収納ポーチに入れ、誰もいない、使われていない状態を再現し、二階の天井裏に木の扉などを『固定』して隠れる事にした。

 部屋の中は作業中も真っ暗過ぎだったが、支給されたLEDランタンが役にたっていた。


 LEDランプを使う機会は少ないよなぁ……

 この世界、外の方が月明かりで明るいもんなぁ……不思議な世界だ。

【あなたの世界は随分と……明るいように見えますが……】

 これは街灯に照らされてるだけだからね。田舎は真っ暗で何も見えないよ?

【そうなのですか……聞いてはいましたが……不便なのですねぇ……】


「うーん。他のプレイヤーが気配察知もってたらやばいんだよね……この隠れ方だと」

「そうね……でも、なんとなくだけど、あまりスキルが重複しない気がするんだけど」


「何でそう思うの?」

「スキルの名前が今のところ皆バラバラ。大体動詞だから……動詞って物凄い種類あるよね」

「そうすると……ばれるとしたら敵意感知、温度感知、音感知……うーん。まぁ、持ってたらバレはするけど……」

「恐らくそういう人はプレイヤーがたくさん集まる状況から逃げると思う」


「……確かに……」

「それにスキルレベルも同じくらいと考えると、私が察知できる距離で相手も察知できるだろうから……大丈夫かと」

「……ちなみに、察知できる距離聞いちゃダメ?」


「うーん。今のところ細かくわかるのは4,50メートルくらいな気がする……スキルレベルは2.7だけど……」

「ありがとう……50メートルか……細かく無かったらどれくらい?」

「100メートル以上かなぁ……槍投げ君の投擲がわかったくらいだから……」


 50メートルだと完全にバレる……100メートルだとなんとなくバレる……そんな感じか?


「後、もう一つの可能性……既にスキルオーブを何個も獲得した人が出てきた場合だけど……」

「まぁ、それは覚悟してるよ……」


「スキル一つで物凄い有利になるから、多分勝てないよね……」

「だろうね……」


 剣術、追跡、身体強化、火炎、治す……確か最初の白い部屋で聞いたスキル。全部持ってたとしたら、追跡したところに火炎を放ち、出てきたところを強化した体で剣術の一閃……なんとも英雄的な戦い方だ……身体能力を強化されたらナオエさんの『伸びる』槍も易々と躱しそうだしなぁ……


「ほんとに……『自動追尾』に『爆発』とかついたら……なんかもう一方的に殺せそうだよね……」


「……『爆発』欲しいね……」

「うは……」


 LEDランタンに照らされたナオエさんの目がマジになってた。

 確かにこの危険な世界では相手を撃退できる武力、スキルは欲しい。


 ドーーン!!!  ドーーン!!!


 ガッガッ! ガガガガッ!!! ガガガガッ!!!


「!」

「!!!」


 遠くで爆発音が聞こえる。それと同時に、大量の鳥が飛び立つ音が聞こえ、森が騒然となる。


「今の……」

「爆発音と……銃撃音??」


 ちょっと待って、銃なんてあるのか?


 え? 

 ゲームでよく聞くマシンガンの音だった気がするけど……銃だよな??


「……銃、あるんだ……」

「……スキルだと思うけど……」


 確かに物質放出系スキルがあれば……ってか、連射もできて、あの威力の音がするって……反則じゃない?こっちは原始的な槍投げレベルなんだけど???


 ドーーーン!!  ガァン!! ガァン!!! ガガガガッ!!!


「……」

「……」


 暫く二人で息をひそめる。


 最後の何かが当たる音の後、しばらく爆発などの派手な音は聞こえないが……見に行く勇気も無い……隣で離れて座っていたナオエさんがいつの間にか俺の腕に抱きついていた。


 空爆を受ける避難壕とかシェルターに逃げているのはこんな気持ちなんだろうか……

 状況を把握できない状態での爆音は不安しかない。


「……ご、ごめん」


 暫くするとナオエさんが俺の腕を離して離れる。

 時と場所が違えば嬉しかったかもしれないが……明日からどうしよう……そういう思考しかなかった。


「……ナオエさん、色々ありがとう……」

「ど、どうしたの? 突然?」

「一人だったら俺、爆死してたかも……」


「……ああ……私もまさか爆発するくらいの強いスキルがあったと知ってたわけじゃ……」

「これからはプレイヤーを倒したり、スキルオーブ見つけたらすぐに逃げないとね……」

「そうね。位置情報を出すことによってプレイヤーを呼んじゃうのよね……私の時よりも酷いかも……たった数日で……こんなに……」


「カミとやらが、インフレバトルを楽しんでくれ……って言ってたけど、これのことか」


 俺は、これがプレイヤーを倒すと言う事なのを実感してきた。


 遅れながらバトルロワイヤルのさなかにいると実感してしまった……ナオエさんがどれだけ頑張って逃げたか……スキルオーブを拾った瞬間から集まって来たプレイヤーに追い掛け回されて来たんだろうなぁ……


 命をかけた鬼ごっこだ。

 UIも知らなかったくらいだから、かなり理不尽だっただろうに……



 騒ぎが大きくなりすぎて、まだ森の方が騒がしい。大規模な戦闘が行われているのだろうか?


「ねぇ……仲間……探さない?」

「そうだね……自衛出来るだけの戦力が必要だね……」

「十人がかりで他のプレイヤーが襲ってきたら……どうしようもないものね……」

「ああ……そりゃ……無理だな……逃げるのに最適なスキルが無いと無理だな……」


「今の私たちじゃ無理ね……」

「連携されたら駄目だろうなぁ……」


 緊張感が漂う中、二人で明日からの行動を話し合う。

 仲間にする人間に関しても性格がぶっ飛んでたり、やばそうだったりする場合があるのでしばらく共闘したりして様子見てから……と言う事になった。


 とりあえずはまっすぐ崖の拠点には戻らずに、人が少ない地図の端っこを通って迂回して拠点に帰ることにした。


 どうせなら海を通って海水もゲット……だな。



 それにしても……爆発とか銃撃のスキルを持った人間から頑張って逃げたり戦ったりしないと駄目……か……

 このバトルロワイヤルで逃げ切って生き延びるのもかなりつらいな……

 俺は新たなスキルを手に入れた喜びよりも、これからの不安の大きさに押しつぶされていつた。





*********************************

一章はここまでになります。

★やブックマークなどをしていただくと大変憂いしいです!!

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