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「バトロワ」無視してサバイバルライフ ~デスゲームに巻き込まれた俺は「攻略」しなかったら最強になってた件  作者: 藤明
1章 デスゲームというかサバイバルに巻き込まれた!?

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第13話 ワイン蔵跡を漁ってみる

俺は高鳴る心臓を落ち着ける。

さすがにあれだけでかい恐竜が突然出てくるとびっくりするもんだ。


まー、でもあんなに大型の肉食獣がいるんだから……近くに大型は多数はいないよな。テリトリーとかあるんだっけか?

って事は、今がチャンスか。なんか大型ワニ恐竜も「もぐもぐ」タイムみたいだし。

って、グロイなぁ……人型をぼりぼりと……ってか丸飲みしてるな。なんか、ちょっと心に来るものがあるね。


「よし、下流の探索進めよう」

「え? う、うん。切り替え早いのね」

「そりゃあ、色々と経験したアラサーだからねぇ」

「成長したんだね」

「う、うん」

「お姉さん嬉しいよ」

「……懐かしいな」


ギクシャクする前の仲が良かった頃を思い出した。あの時はナオエさんの方が背が高かったっけ……

若干悲しくなってきた。


俺たちは探索を続ける。廃村、集落とまでは行かないが、農家の離れ的な家を見つける。周囲に大木は無く、人為的に切り引かれた感があった。畑だったのだろうか?

さて、中に人はいないと良いけど……草木も茂ってるから誰の手もかかってないといいな……


ってナオエさんがズカズカと入っていく。


え? 大丈夫なの? 中に人とか妖魔いない?

俺も慌てて彼女の後に続き家屋に入る。なんかの蔵みたいだ。窓が全然ないな……樽が大量に並んでる。あれか、ワインセラーじゃなくて、ワイン工房ってやつか? 

暗すぎるので支給されたLEDランタンをつける。


「でかい樽だなぁ、流石にこれはポーチに入らないか」

「ワイン蔵だったみたいね。ブドウ畑だったのかな? ねえ、これ使えるんじゃないの?」

「あ、使えるね」


彼女が手にしたのは空のミニ樽だった。両手で持てるくらいだが……角さえ入れば……四次元ポーチにスルッと入る。これは行けそうだ。二十リットルは入りそうだ。それが10個も。


壁に並んでいるでかい樽はさすがに持てないので四次元収納ポーチには入れられなかった。


栓も空きっぱなしだし……中身に何となくワインの匂いが残っていたがすべて空だった。少しだけでも残ってたら良かったんだけどなぁ……視界の片隅にバケツを二回り大きくした木の桶を発見する。

これは……物凄く使えるんじゃないだろうか? 手にもてるサイズだったのでこれも回収。


でかい樽を持っていければ加工して風呂とかにできるんだろうけどなぁ……

地図のUIを広げてこの場所に「ワイン蔵」とメモっておく。マッピング機能とかほんとゲーム的なんだよなぁ。


奥の方の暗がりを探していたナオエさんが喜びの声をあげる。


「あ! やったかも! 不動くん! これ!」

「ん? おお! ワイン瓶……こんなにいっぱい……」


目の前には空の瓶が大量にあった。

数百本はあるな。埃かぶってるけど洗えばいけそうだな。なんかずいぶん曇ってるガラスだけど……

まぁ、使えるものには変わりない。取り敢えず片っ端から回収だな。


【全部持って行くのですか?】


「そうだね。四次元収納ポーチの限界来ない限りは……井戸とか水源確保できないから仕方ないかなぁ」

【なるほど】


「またナビと話してるの? 突然話し出すから混乱するんだけど」

「あ、ごめん。全部持ってくのかって聞かれたから」

「全部は……要らないような気がするなぁ……」


二人で手分けして回収するが、余裕で収納ポーチに全部入った。試しに収納ポーチの残量が知りたいと念じて見たら、残量七十五%と表示された。重さか体積が分からないのか問題だけど、まだまだ余裕のようだ。


さて、水でも汲んで帰ろうかと、蔵を出ようとするとナオエさんが俺の腕を力強く引っ張る。

バランスを崩しながら何事かと思うと、俺の頭のあった場所に矢が突き刺さる。


「! ……助かった、ありがと!」

「しっ! 数……3匹ね……」

「わかるのか?」

「うん……裏口があったからそっちから行こう」

「お、おけ、あ、ちょっとまって」


俺は自分のスキルの有効活用方法を色々と考えていたのでそのうちの一つを試してみる。

扉に『固定』をかけて人が通れないくらいの隙間で止める。


「よし、行こう」

「え? 完全に閉じなくていいの?」

「ちょっと開いてると頑張って開けようとするだろ?」

「……たしかに」


ナオエさんの先導で俺は裏口からなるべくこっそりと出ていく。

表の扉では何やら蹴ったり武器で何かをやっているらしく相当うるさい音が鳴り響く。

俺は裏口を閉めると、裏口の扉にもワールド座標で『固定』をかけておく。1㎤でも信じられないくらい強力なのが心強い。


「こっち、気配が無いと思う」

「わかった」


俺はナオエさんがなんとなく気配を察知するのが上手なので生き延びられた……そう思い始めていた。

しばらくスキルを使う事も無くジグザグに茂みや木を縫うように移動する。SPがじわじわと減っていく感じがしたので遠くの『固定』を解除しておいた。


例のごとく安全な木の上に登り気配を殺して様子をうかがう。小妖魔もあきらめてワイン蔵跡から出て行ったようだ。小妖魔のテリトリーだったのか? 

その割には物色された跡は無かったな……


「あの小妖魔たちは最近ここに来たのかもね」

「何でそう思うの?」

「あのでかいワニ型恐竜の事を知らなかったみたいだし、ワイン蔵も荒らされてなかった、時間が経っただけって感じだったから」

「なるほど……ってことは、小妖魔は追い払えるかも……ってことね」

「そうだね。群れがどれくらいかはわからないけど……偵察してみるか?」

「そうね、小さければ……スキル利用していけば何とかできるかも」

「選択肢の一つかなぁ……」


「それにしても困ったわね……水の確保はゆっくりとできなさそうね」

「井戸でも掘る?」

「『伸びる』と『固定』だけじゃ無理じゃないの?」

「たしかに……」


ナオエさんは自分の地図を確認しているようだった。

俺もならって地図を確認する。マッピング機能のおかげで、どういったルートをたどったのかが良くわかるの嬉しい。このまま下流に行くと、いつだか鬼人族がいた船の方にたどり着きそうだな……

水源には何かしらの種族がいる可能性が高いから、鬼人族もその辺にいるのかな?


「ねぇ、ここから先は、鬼人族がいたってところだよね?」

「うん、多分そっちの方で鬼人族の漁師らしき人をみかけたんだよね」


「……漁をしてたってことは集落が近いって事だよね」

「多分」

「友好的そうだったの?」

「遠すぎてわからなかったよ……ただ、鬼人族の言葉はわからないから学習する必要あるってさ」


「……それは残念ね……」

「鬼なのに警戒しないの?」

「妖魔のカテゴリーでは無い……とナビが言っているみたいだから、話通じるんじゃないの?」

「あ、なるほど、そう考えればいいのか……鬼だからてっきり敵対するのかと……」


確かに鬼人族の行動をみていたら理知的な感じだったものな。

いつのまにナオエさんもナビを活用していた様だった。

そういえば念じるだけで答えてくれるんだっけか……


【そうですよ。口に出さなくても答えますので有効活用してください】

(ありがとう……今度からそうするよ……ナオエさんも混乱してたし)


俺たちはとりあえず、暗くなる前に一旦漁師の小屋へと戻ることにした。

今日分の水は確保できてるし、入れ物が大量にあるからゆっくりと水を確保する場所をみつけないとね。


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