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ログイン17  それぞれの目的

貧乏高校生 当溜。格安ボロアパートに住みバイトをして生活費を稼ぐのが彼の毎日だった。明日から学校が夏休みに入る事で浮かれていた時に偶然おもちゃ屋で最新のVRヘッドギアを見つけ購入した。さっそくVRゲームを始めたまでは良かったのだが、本来なら無いはずのVRヘッドギアのホームにログインを果たした。彼は大嘘をつくAIの言う事を真に受け全てにYESと応えてしまった。身体構造スキャンを許し、問題箇所のリペアとしてハルモニア光なる謎の光を実際の身体に照射された。問題は解決したのだとAIに唆されてゲーム世界に送り出されてしまう。しかしこの事が当溜の生活をガラリと変えてしまう重要な出来事だった。ログインしたゲーム内でも問題が発生した。選択出来る性別が女性のみで男性の選択は不可能だった。なんとか女性アバターを男性的な姿に作る事に成功したが、間違えてランダム作成を押してしまい完成したアバターは幼女だった。


♤守ってください幼女な僕を♡ 

縮めて『守幼』をよろしくお願いします




 スカイとヒミコは氷の洞窟の様な所を歩いていた


スカイ「凄く寒いわね」


ヒミコ「妾も凍えそうなのじゃ」


スカイ「それにしてもおかしいわねこんな所に来た覚えはないし、ずいぶん歩いているのに端っこまでたどり着けないなんて………」


ヒミコ「それなら妾達は同じ所をぐるぐる回っているかもしれないのじゃ!」


スカイ「確かにそうね、けどまっすぐ歩いているはずなのにぐるぐる回っているなんて事があるのかしら?」


ヒミコ「ずっと壁ぎわを歩いているのがいけないのじゃ!」


 種族の特性かもしくは勘なのか、ヒミコの指摘は的確だった


スカイ「この壁なんか変ね………」


ヒミコ「なら攻撃してみればわかるのじゃ」


 壁を攻撃してみたヒミコは手応えを感じていたが、大きく壊す事はできなかった


 ヒミコが持っている武器では大きなダメージを与える事はできないが、攻撃力は結構高くて頑丈なのでなかなか使える武器だった


ヒミコ「割れたのじゃが?」


スカイ「壁が割れるなんて絶対におかしいわ!アローズファイア」


 スカイは壁に向かって炎の矢を放ったら、壁は砕けて向こう側が見えた


ヒミコ「やっぱり氷できた壁だったのじゃ!」


???「まさかこうもあっさり見破られるなんて作戦が甘かったわ」


 壁の向こう側には下半身が蛇の様な女性がいた


スカイ「だ、誰?もしかして敵なの?」


ヒミコ「スカイ!あの女、下が蛇なのじゃ!大蛇なのじゃ!」


スカイ「確かに蛇みたいね………あたし蛇って苦手なのよ!」


???「これはまだチャンスはあるわね」


 蛇女はほくそ笑むと、その尻尾をスカイに向けた


 種族的にはラミアとかそう言う系のモンスターに見える蛇女は、ここぞばかりに挑発して来た


スカイ「うわっ、鳥肌立ったわ!」


ヒミコ「ここは妾に任せるのじゃ!」


 ヒミコは蛇女の尻尾を掴むと勢いよく振り回そうとしたが、まるでビクともしなかった


???「馬鹿な娘ね、そんな事しても無駄よ」


ヒミコ「うぎぎぎぃ、動かないのじゃ〜〜!」


スカイ「ヒミコちゃん、無理をしないで戻って来て!」


 スカイはヒミコを呼び戻し作戦を練るが、あまりにも状況的に不利な状態なので蛇女の隙を狙う事にした


スカイ「ヒミコちゃん、戦うのはやめましょう!」


ヒミコ「なぜなのじゃ!あの蛇女を倒せば先に進めるかもしれんのじゃぞ?」


スカイ「あたし達では戦力的に蛇女を倒すのは無理よ!」


ヒミコ「そんなのやってみないとわからないのじゃ!」


 高威力の攻撃力を持つならともかく、僧侶ダンサーのヒミコと魔法使いのスカイではダメージディーラーとしてはいまいちだった


蛇女「この期に及んで仲間割れか、面白いわ」


 蛇女は尻尾をフリフリして喜んでいるようで、まるで犬みたいだった


蛇女「そうね………そこの貴女!貴女がそっちの女をやっつけたら貴女だけ通してあげてもいいわよ!」


 蛇女はヒミコを指差して、スカイを倒せばこの先に通してくれると言うが罠のニオイしかしなかった


ヒミコ「あの蛇女は、妾に言っておるのか?虫酸が走るのじゃ!」


蛇女「あら〜!いいのそんな反抗的な態度をとって、初回だけのスペシャルな提案なのよ?」


スカイ「そんな通販番組じゃあるまいしのるわけ無いでしょ!いいヒミコちゃん!もし通るなら必ず2人で行くわよ!」


ヒミコ「もちろんなのじゃ!」


 なかなか隙を見せない蛇女に対して、スカイはその場でしゃがみこんで休憩を始めた


ヒミコ「な、何をしておるのじゃ?」


スカイ「疲れたから休んでいるのよ」


ヒミコ「…………なら妾も休むのじゃ」


 スカイが蛇女に気づかれないようにヒミコに合図を送り、その合図に気づいたヒミコは何も言わずに一緒にしゃがんで休憩をし始めた


蛇女「嘘でしょ?本当に戦おうとしないなんて………」


 蛇女は変身を解いて元の姿に戻って、2人に近づいて来た


スカイ「あら?蛇はもう終わりなのね」


蛇女「貴女達はいったい何がしたいわけ?ここを通ろうとしていたはずよね?」


ヒミコ「何をしようと妾達の勝手にじゃろうが!蛇女は向こうでずっといればいいのじゃ!」


スカイ「それはそうと、シャーロットちゃんやムーちゃんは無事かしら?ベニと黒鎧は強いし大丈夫だと思うけど………」


ヒミコ「ぬいぐるみ達もいるのじゃ!シャーロットはたぶん大丈夫なのじゃ」


蛇女「呆れたわ、敵の目の前で仲間の心配をはじめるなんて愚か過ぎね!」


 そう言って後ろを振り返り元いた場所まで戻ろうとしていた蛇女はやっと隙を見せてくれたので、スカイはヒミコに合図を送りながら会話を続けた


 スカイは自身がこれからやる事はあまりにも卑怯な方法だがコレしか蛇女には勝てる見込みは無いと思っていた


スカイ「ぬいぐるみ達ね、確かに強いしシャーロットちゃんを守ってくれてるはずね」


ヒミコ「その通りなのじゃ!」


 蛇女がまだ後ろを向いている今がチャンスで、この時を逃したらもう勝ち目は無いのだ


スカイ「ヒミコちゃん、今よ!」


 ヒミコは猛ダッシュをして持っていたダンシングソードで蛇女の背中を横一線に斬りつけた


蛇女「ぎゃあ!」


 ヒミコは蛇女の背中に馬乗りになりめちゃくちゃにダンシングソードで斬り続けて蛇女の背中をズタズタしていた


 戦闘経験が無いヒミコだから仕方ないが、確実にダメージを与えているので良しとしたスカイだった



スカイ「離れてヒミコちゃん!アローズファイア」


 ヒミコが離れたのを確認して魔法の炎の矢を蛇女の背中に全弾命中させた、すかさずスカイはアローズファイアを連続的に使用して放ち続けた


蛇女「ぐっ、がはっ!」


 まだ立ち上がろうとする蛇女だが、アローズファイアが途切れずにダメージを受け続けて、やがて力尽きた蛇女はその場でうつ伏せに倒れたまま動かなくなった


ヒミコ「やったのじゃ!」


スカイ「あまりにも卑怯な勝ち方だけどね、勝ちは勝ちよ!」


 MPを使い果たしたスカイは、ここがゲームの中ならストレージがあるはずと思いメニューを呼び出してみた


スカイ「やっぱり、ここはゲームの中なのね………」


 ストレージからMP回復薬を取り出してスカイは自身に使用した


ヒミコ「ゲームの中なら、妾達がもしHP0になったらどうなるのじゃ?」


スカイ「動け無くなるかもしれないわね」


 スカイは蛇女を見下ろしながらそう言った


ヒミコ「とにかく今はシャーロット達と合流するのが先なのじゃ!」


スカイ「そうね、道も開けたし行きましょう」


 スカイとヒミコは蛇女が向かおうとしていた先に向かったら下の階に降りる階段を見つけ降りて行った







 一方その頃シャーロット達は最下層までたどり着いていた


黒鎧「ここが最深部か………これ以上は何も無いな」


シャーロット「この下には行け無いみたいだね」


 このフロアで最後らしく、下に降りる階段はなくヘンテコな装置が中央にデカデカと鎮座していた


黒鎧「アレは何だ?見た事の無い装置だな?」


 中央にある装置は僕の腕輪と同じ様な材質で、地球外の科学力で作られた物ではないかと思った


シャーロット「あっ、あそこに誰かいるよ!」


 装置の手間に2人の人物が立っていた


マキシリオン「やっと来たか待ちわびたぞ?小娘………いや、シャーロット!」


黒鎧「何の目的があってシャーロットを待っていたんだ?マキシリオン!」


マキシリオン「何だ、黒鎧もいたのか!イレギュラーなお前に用はないが?」


黒鎧「俺がイレギュラーなら、お前もイレギュラーだろ!」


シャーロット「何で僕を待っていたの?」


黒鎧「シャーロット、こんな奴に聞く意味は無いぞ!」


マキシリオン「そう言うなよ!俺様にはお前が必要なんだよ、シャーロット!」


 以前は僕をキルする事しか頭になかったマキシリオンは、どういうわけか僕を必要としているらしい


マキシリオン「だが、お前達が邪魔だな?黒鎧と………ぬいぐるみ共がな!」


 黒鎧だけでなくぬいぐるみ達もマキシリオンを警戒している


黒鎧「剣士と弓使いそれから魔法使い、お前達は何が何でもシャーロットを守れ!」


ぬいぐるみ剣士「言われなくともそのつもりだ!」


ぬいぐるみ弓使い「マキシリオンの隣にいる人物も気になりますね」


ぬいぐるみ魔法使い「あんな装置は我の魔法でドカーンとやりたいがな、迂闊(うかつ)にはできそうも無いぞ」


 マキシリオンの隣には確かに見た事の無い人物がいた


マキシリオン「あぁ、コイツの事か?コイツはもう用済みだ!」


???「……………」


 まるで言葉を理解していない様な表情で虚ろな瞳をマキシリオンに向けていたが、マキシリオンが指を鳴らすとその場に崩れる様に倒れた


黒鎧「何!マキシリオン貴様何をした!」


マキシリオン「コイツは人形だ!もっとも前まではG()M()などと名乗っていた奴だが?」


 GMそれはゲームマスターの事でソーシャルゲームにはつきものの管理者の事だが、生身の人間がアバターを使って権限を行使する事でゲーム内の秩序を守る存在だったはずなのにまるで人形の様に倒れたのは不気味に思えた


黒鎧「人形だと!GMは人間だ、そんな風にはできないはずだが?」


マキシリオン「あぁ、すまないな!コイツの中身は俺様が取り込んだからもういないだけだ!」


シャーロット「取り込んだ?そんな洗濯物みたいにはできないでしょ!」


黒鎧「シャーロット、そっちの取り込むでは無いぞ!人間の意識(ある)いは魂をと言う意味だ!」


ぬいぐるみ剣士「そんな事が可能なのか?」


マキシリオン「フン!英雄様はそんな事も知らないのか?」


ぬいぐるみ剣士「英雄様だと?誰の事だ!」


マキシリオン「もちろん、お前達ぬいぐるみの事だが?確か勇者御一行だったな?」


ぬいぐるみ剣士「馬鹿な!なぜそれを知っているんだ!」


マキシリオン「お前達ぬいぐるみは実在した勇者達の成れの果てだろ?」


 マキシリオンとぬいぐるみ剣士には、何か共通の記憶と言うか歴史があるみたいだった


ぬいぐるみ剣士「マキシリオン!お前は何を知っている?」


マキシリオン「俺様の記憶ではな、あのお方を倒したのがお前達勇者御一行だったってだけだがまさかこんな形でお前達と出会うとは皮肉なものだな」


ぬいぐるみ剣士「あのお方だと?まさかマキシリオン貴様は、魔王の配下だったのか!」


マキシリオン「魔王の配下か…………あのお方の足元にも及ばなかった俺様が今はゲームでの魔王ポジションか面白い!」


黒鎧「お前の目的はなんだ!」


マキシリオン「俺様の目的か、それは俺様の故郷を取り戻す事だ!」


シャーロット「マキシリオンの故郷?それはどこにあるの?」


マキシリオン「何を寝ぼけている、お前は既に俺様の故郷だった場所にやって来ただろ?」


黒鎧「何?どう言う事だ!」


マキシリオン「お前達が足を踏み入れたゲームの世界、アレは俺様の故郷でそしてそこのぬいぐるみ共の故郷でもある」


 驚愕の事実だった、ゲームと思われていた世界がマキシリオンだけでなくぬいぐるみ達の故郷だったとはこの場にいる誰1人としてその事実を知る人物はいなかった


黒鎧「ゲームの世界が故郷だと?」


ぬいぐるみ剣士「な、なんて事だ!おれが救った世界はここだったのか!」


ぬいぐるみ弓使い「だがなぜゲームの世界になってしまったんだ?」


ぬいぐるみ魔法使い「大方(おおかた)そこに転がっているGM達のせいじゃないのか?」


マキシリオン「そうだ!俺様達の故郷をめちゃくちゃにしたのはコイツ等だ!」


 マキシリオンが言うにはGMと言うかゲーム開発会社そのものが、マキシリオンやぬいぐるみ達の故郷を壊して作り変えてゲームとして世に出したのだと語った


黒鎧「待て!わからないの事がある、マキシリオン貴様の故郷だと言ったな?現実にある世界では無いのだろ?」


マキシリオン「黒鎧………お前に何がわかる!」


 マキシリオンは手を血が滲むほど握り締めていた


黒鎧「緑色の血だと!マキシリオン貴様は本当に人間なのか?」


マキシリオン「お前達の基準で言えば紛れもなく、俺様は地球外生命体だ!」


シャーロット「ええぇ!それならマキシリオンは宇宙人なの?」


マキシリオン「俺様の母星の名は、【イディア】と言う、人やモンスターなどさまざまな生き物がいた惑星だった」


シャーロット「ゲームのタイトルと同じ【イディア】…………何でこんな事になったの?」


マキシリオン「イディアはけしてゲーム世界では無かったはずだが、ある日突然に惑星を作り変える存在が現れた」


 その存在がGM達で自分達の作りたい様に作り変え、マキシリオンと他数名以外の生命体は一旦絶滅した


 マキシリオン達は命からがら宇宙に逃げて助かり、戻ったら別の世界にされていたのだと語った


 マキシリオン達はその科学力を使い世界を滅亡させた原因を探ると、ある遠く離れた惑星を知るそれがこの地球だった


 さらに同じ科学力で、ゲームにアクセスできるヘッドギアを地球のヘッドギアと同じ形にして沢山作り地球の店にこっそり忍ばせていた


 そのヘッドギアには存在しないはずのホームがあり、そのホームにはマキシリオンと共に脱出した人物の人格をAIとしてコピーしたのだと言う


マキシリオン「そろそろお喋りはいいだろう!さぁシャーロットこっちに来い!」


黒鎧「行かせると思っているのか?」


マキシリオン「シャーロット!お前のその腕輪の秘密を知りたくはないか?」


シャーロット「腕輪の秘密?」


マキシリオン「精神の限界突破をしたお前だ!気になるだろ?」


シャーロット「なんでその事を知っているの?アレは現実で起こった事なんだよ?」


マキシリオン「お前の事は全て知っているさ、調べたからな」


 アレは現実で起きた事故で僕は自分や紅優の命を危険にさらし、そして得たのは幼き聖女と言う称号と奇跡を起こす稚い御手だった


マキシリオン「幼き聖女よ!その稚い御手は俺様の心と故郷を癒やしてはくれないのか?」


シャーロット「僕は聖女なんかじゃ無いよ!」


マキシリオン「知っているともなあ、【前髪当溜】君?」


シャーロット「えっ?なんで僕の本名を知っているの?そんな事まで調べたの!」


マキシリオン「言っただろう?()()()()()()()()()()()()とな!」


黒鎧「シャーロット気にするな!」


シャーロット「でも僕の事………」


黒鎧「お前はお前だ!何者でも無い、シャーロットなんだと胸を張れ!」


       黒鎧の言葉は優しかった


黒鎧「マキシリオン!腕輪の秘密とはなんだ?」


マキシリオン「言うと思うのか?」


黒鎧「だろうな!シャーロットはいかせん!」


マキシリオン「そうだな、簡単にはいかない事は承知うえだ!」


 マキシリオンは左手を上げ何かに合図を送っている様でそのまま手を振り下ろした、まさにその時に中央にあった装置から何かがシャーロットめがけて飛び出した


シャーロット「えっ、あぁ!何これは?」


 装置から伸びて来たのは細長い金属製のコードの様な物で、シャーロットの身体や腕と脚に絡みつきグイグイと引っ張って徐々に中央の装置まで引き込んで行く


黒鎧「シャーロット!」


ぬいぐるみ剣士「マスター!」


シャーロット「まるでイソギンチャクだよ!このコード!」


 金属製のコードはほぼ触手と変わらずにシャーロットを拘束してしまっている


 黒鎧やぬいぐるみ達は、その金属製のコードを剣で斬りつけたりしていたがぜんぜん切れなかった


黒鎧「くっ、このままではシャーロットがあの装置に(はりつけ)になってしまうぞ!」


ぬいぐるみ剣士「だが、斬っても斬っても切れない!」


ぬいぐるみ弓使い「このマスターを離せ!」


ぬいぐるみ魔法使い「フレイムカッター!」


 ぬいぐるみ魔法使いは炎で出来た鋭い刃をコードにぶつけたが、僅かに切れただけで切断には至らなかった


ぬいぐるみ魔法使い「くそたれ!我の魔法が効かないなんて!」


シャーロット「うわっ〜!だめ、引っ張られる!」


 なんの解決策も無くシャーロットは装置の中央に磔になってしまった


シャーロット「黒鎧!助けて!」


黒鎧「待ってろ!今助ける!」


マキシリオン「そうはいかないぞ!黒鎧お前達にはここで消えてもらう!」


 マキシリオンは自身の禍々しい力を体内で凝縮していく、するとマキシリオンの身体に異変が起こる


黒鎧「な、何だ?マキシリオンの身体が膨張している?」


ぬいぐるみ剣士「この隙にマスターを!」


 ぬいぐるみ剣士がマキシリオンの脇を通り抜けようとしたと同時にマキシリオンの変化が瞬時に完了して別の生き物へと姿を変えた


 マキシリオンが姿を変えた瞬間に起こった黒い突風にぬいぐるみ剣士は押し戻されてしまった


黒鎧「馬鹿な!ダークドラゴンだと!」


       【ダークドラゴン】


 ダークドラゴンとは全身が黒くて禍々しいオーラを放って周囲の動植物などを一瞬で消し飛ばすほどのパワーを持つと言われ、ゲームの【忘却のイディア】では伝説級のモンスターとして認識されている


マキシリオン「さぁ!貴様達を消し飛ばしてやろうと、言いたいが………」


 マキシリオンは後ろにある装置を気にしていて、どうやら全力は出せないらしくその点で言えば助かった方だが………


黒鎧「アレは俺の手には負えない!」


ぬいぐるみ剣士「何を弱気な事を言っている!」


ぬいぐるみ弓使い「とにかくなんとかマスターを助け出せないかやってみましょう!」


ぬいぐるみ魔法使い「でかい魔法は使えねぇな!マスターに当たってしまう」


 マキシリオンはその巨体に生えている翼を震わせると、黒鎧やぬいぐるみ達を黒い風を使って後退させた


黒鎧「これでは近づけない!」


ぬいぐるみ剣士「マスター!」


シャーロット「完全に身動きが取れないよ!あっ、何それは?うあぁぁっ!」


 装置が作動してシャーロットの腕輪に装置の管が接続されると、その瞬間シャーロットは意識を失った


シャーロット「……………」


マキシリオン「さぁ、始まったな!」


黒鎧「シャーロットっ!」


ぬいぐるみ剣士「マスター!気を確かに!」


ぬいぐるみ弓使い「マスター!」


ぬいぐるみ魔法使い「おいおい、嘘だろ?マスター!」



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 僕はまどろみの中目を覚ましたが、一瞬どこなのかがわからなかった


シャーロット「ここは?真っ白な空間って事は例のホーム?………でも待って僕ヘッドギアを被って無いよ?」


AI〘シャーロットちゃん、また会えたわね〙


シャーロット「ここはどこなの?」


AI〘いつものホームでは無いわよ?〙


シャーロット「それならここはどこ?」


AI〘シャーロットちゃんが磔にされた装置の中よ!」


シャーロット「な、なんだって!そんな事あるはず無いよ!」


AI〘でも現にここにいるじゃない?〙


シャーロット「それなら、この装置はなんのための装置なの?」


AI〘世界を壊して新たな世界を作り変える為のエネルギーを取り出す装置よ!」


 マキシリオンの故郷を作り変えたのと同じ様に、ゲーム世界をまた壊して作り変える為のエネルギーを取り出すのだとAIは言う


シャーロット「それじゃ、ただの復讐だよ!」


AI〘でもねシャーロットちゃん、そうしないと失われた命を取り戻せ無いのよ?〙


シャーロット「でも、プレイヤーはともかくゲーム世界で生きている人達もいるでしょ?」


AI〘彼等はAI(作り物)で本物じゃ無いわ!〙


シャーロット「そう言うキミだってAIでしょ?」


AI〘AIだって?ふふふっ!残念ね私は本物よ!〙


シャーロット「本物?どこが?」


AI〘正確に言えば1人の生命体の人格をコピーしたAIモドキなのよ!コレでもオリジナルと瓜二つと言われているのよ〙


シャーロット「AIモドキ?コピーってそんな簡単にはできないはずだけど?」


AI〘そうね!わかりやすく言えばこの装置には瓜二つの私がいて、その他のヘッドギアに搭載されているのはコピーよ」


 AIのオリジナルとコピーは情報交換もしているから全て手に取る様にわかるのだと言っていた


AI〘さて、シャーロットちゃん!貴女の大事なモノをこれから根こそぎ奪うからね〙


シャーロット「僕の大事なモノ?ここには無いよ!」


AI〘いいえ、あるわよ!貴女の記憶と言う大事なモノがね!〙


シャーロット「記憶を奪うって、どうやってやるのさ!」


AI〘忘れてるわね、ここは貴女の脳いわゆる記憶そのものよ!〙


 そうだった今の僕は意識だけここにいて、本当の身体は別の場所にあるのだという事を………


シャーロット「記憶を奪われたら僕はどうなるの?」


AI〘それはシャーロットちゃん自身が確かめればいい事よ、私には関係無いしね!〙


 ここには接続用の管も無いが、逆にここにいるのは非常にまずかった


シャーロット「あれ?もう1人の僕がいる……………彼は前髪当溜だ………なんで僕は彼を知っているの?僕は誰なの?」


 そこにいたのは紛れもなく前髪当溜本人だった


 いや正確に言うと【前髪当溜】と【小玉あゆむ或いはシャーロット】の記憶が分離して別々の()()になってしまったのだ、そして僕の【前髪当溜としての記憶】は抜き取られてしまった


シャーロット「…………」


 抜き取られたのは【前髪当溜】として生きていた16年間の記憶だけだった


      そして残ったのは………


AI〘シャーロットちゃん?お返事できるかしら?〙


シャーロット「僕は………シャーロットで小玉あゆむだよ?」


 シャーロットになった時からの記憶はあり、ところどころ抜けている所もあったがかろうじて自分が何者なのかがわかるのは良かったのか悪かったのかは自分では判断がつかなかった


シャーロット「もう、お家に帰りたいよ」


AI〘じゃあ、また後でね!〙




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 装置から開放されて腕輪に繋がった管も外れた、拘束していたコードが緩み滑り落ちて床に叩きつけられたがシャーロットはピクリとも動かなかった


黒鎧「シャーロット!」


マキシリオン「どうやら済んだようだな!」


 マキシリオンは元の姿に戻って、シャーロットの首を鷲掴みすると黒鎧達の方へほうり投げた


 黒鎧はシャーロットを空中で受け止めた


黒鎧「シャーロット!無事か?」


ぬいぐるみ剣士「マキシリオン貴様!マスターになんて事をするんだ!」


シャーロット「ここは?僕どうしてこんな所にいるの?お家に帰りたいよ」


ぬいぐるみ弓使い「マスター?何か様子が変ですよどうなさったのですか?」


ぬいぐるみ魔法使い「これは………退行しているな、何をされたんだマスターは?」


黒鎧「退行だと?………」


 黒鎧はシャーロットの様子を見たが、雰囲気的にはそれほど違いはわからないが確かに幼い少女の様に怯え的なものが見え隠れしていた


黒鎧「マキシリオン!これはどう言う事だ!」


マキシリオン「シャーロットの記憶………正確には【前髪当溜本人の記憶】を抜き取っただけだが?」


黒鎧「記憶を抜き取っただと?その記憶を今すぐに返せ!」


マキシリオン「それはできない相談だな、【前髪当溜】の生きて来た16年間で世界を変えるのだからな!」


黒鎧「何っ!記憶でそんな事ができてたまるか!」


マキシリオン「記憶には桁外れのパワーがある、それは脳に記憶として刻む事で強力なエネルギーを使うからだ!その記憶そのものならどれほどの力があるのか想像できるか?世界を壊して再構築してもまだ有り余るだろう」


黒鎧「そんな事の為にシャーロットから記憶を奪ったのか!」


 黒鎧はマキシリオンに怒りの言葉をぶつけたが、言葉では到底届かなかった


マキシリオン「たかが1人の人間の記憶だ!誰が損をする?記憶を失ったのはたった1人だけだろう?」


ぬいぐるみ剣士「それでも貴様は間違っている!」


ぬいぐるみ弓使い「1人の人間の記憶だけ失ったのでは無く、その人に関わった人達の記憶も同時に失ったのと同じだ!」


黒鎧「そうだ!シャーロットはかけがえのない大切な人物だ!おいそれと記憶を奪っていいはずが無い!」


ぬいぐるみ魔法使い「失った記憶を取り戻す魔法は存在しないんだ!返せよマスターの記憶をな!」


マキシリオン「ほざいてろよ!雑魚共が!」


 シャーロットはうわ言の様に帰りたいと言い続けていた、するとようやく仲間達が合流した


ベニ「何だ?アイツは!」


ムー「見てベニ兄!シャーロットちゃんがいるよ!」


ベニ「黒鎧とぬいぐるみ達もいるな………『だが何だ?様子が変だぞ?』」


ヒミコ「妾達が一番乗りかと思ったが、先を越されたのじゃ!」


スカイ「そうね………『何?この異様な雰囲気は?』」


マキシリオン「ようやくお揃いか?だがコレでさよならだ!」


 マキシリオンは装置の重要な核だけ取り外して姿を消した


黒鎧「待て!マキシリオン!クソっ逃げられた!」


ベニ「どうしたんだシャーロットちゃんは?」


ムー「シャーロットちゃん?」


ヒミコ「シャーロット?」


スカイ「何があったの?」


ベニ「オレも着いたばかりだからな………」


黒鎧「シャーロットは………マキシリオンに記憶を奪われた」


   その場に合流した全員が驚いた


ベニ「な、なんだよそれは!」


スカイ「記憶を奪う?そんな事できるものなの?」


ムー「記憶って全部なの?」


ヒミコ「妾達との出会いも奪われたのじゃな?」


黒鎧「そこまではわからないが、すくなくとも以前の記憶は無いようだ…………」


ムー「そんな!」


ヒミコ「どうしてこうなったのじゃ!」


ベニ「なぁ、黒鎧ちょっと向こうで詳しく聞かせてくれないか?」


 黒鎧はシャーロットをスカイに預けて、ベニとこれまでの事を話した


ベニ「奴は何者なんだ?」


黒鎧「自らを宇宙人と言っていたが………」


ベニ「なぁ、他には何か無いのか?シャーロットちゃんの記憶以外で何かオレ達に隠しているんだろ?」


黒鎧「悪いがそれは言えない!だがシャーロットの16年間の記憶を奪ったと言う奴の言葉は確かだ!」


ベニ「16年間の記憶か………『当溜の記憶って事だよな?すると今の当溜はいったい誰として認識しているんだ?シャーロットかもしくはあゆむなのか………』」


 前髪当溜の16年間の記憶、それは紅優にとってはかけがえの無い記憶で一緒にいた時間でもあった


 記憶を失う事はそれは同時に前髪当溜が完全消失してしまった事を意味するものだった


黒鎧「すまないベニ………俺がいながら守りきれなかった」


ベニ「あんたのせいじゃ無いさ!それにあのマキシリオンって奴は強かったんだろ?」


黒鎧「桁違いに強い奴だった!」


ベニ「とりあえず記憶は奪われたが身体は無事なんだし、奪われたなら取り返せばいいだけだ!」


 ベニの判断は正しいが簡単な事では無く、困難な道のりだった


ベニ「ん?そこにポータルがあるな、もしかして入口まで戻れるかもな」


 ひとまず全員、ポータルで転移したが、黒鎧の姿はなかった


ベニ「あれ?黒鎧はポータルに入らなかったのか?」


ヒミコ「妾の前にいたのじゃ」


スカイ「それならここにいるはずよね?」


ムー「外は現実?それともゲーム?」


   外を確認したムーはげんなりしていた


ベニ「どうした?ムーちゃん」


ムー「ベニ兄!ここは現実よ!」


ベニ「降りないといけないわけか………」


スカイ「ねぇベニくん?ムーちゃんとすっご〜〜〜く距離が縮んだわね?」


ベニ「なんでくん付けなんだ?」


スカイ「別にいぃ〜〜!」


 ベニとスカイは言い争いをしているが、ヒミコとムーとぬいぐるみ達は下を覗いていた


ヒミコ「このまま落ちたら確実にあの世行きなのじゃ」


ムー「流石にこの高さは怖いわね」


ぬいぐるみ剣士「来た時と同じく魔法でなんとかなるか?魔法使い」


ぬいぐるみ魔法使い「………できなくもないがマスターをどうする?」


ぬいぐるみ弓使い「どうするとはどう言う意味なんだ?」


ぬいぐるみ魔法使い「あの状態のマスターには浮遊させられない、とんでもない方向に行きそうだからな!」


ムー「誰が抱えて一緒に飛べばいいんじゃないの?」


ぬいぐるみ魔法使い「来る時も浮遊は不安定だっただろう?抱えて飛べばバランスを崩して2人して自由落下だな!」


ぬいぐるみ剣士「他に手は無いのか?」


ぬいぐるみ魔法使い「無くは無いがオススメできないぞ?」


 ベニとスカイも言い争いをやめ、どんな方法なのかを気にしていた


ぬいぐるみ弓使い「勿体ぶらずに言ってくれないか?」


ぬいぐるみ魔法使い「なら言うが、地上ギリギリで浮遊魔法を使って浮かす方法だな!」


ベニ「それって失敗したら洒落にならねぇぞ!」


スカイ「それはシャーロットちゃんだけにやるの?」


ぬいぐるみ魔法使い「まさか!マスターを危険にさらすなんてできないだろ?『流石に我の命が危ないからな!特に剣士は盲目的にマスターを慕っているしな………』」


ムー「転移とかできればいいのにね?」


ヒミコ「それなのじゃ!」


ぬいぐるみ魔法使い「できなくは無いが、人数が多いと無理だな!」


ベニ「ならぬいぐるみ達とシャーロットちゃんだけ転移すれば良いんじゃねぇ?」


スカイ「ちょっと聞いてた?それだとあたし達はここに取り残されるのよ!」


ベニ「だから、オレとスカイとムーちゃんとヒミコちゃんにそれぞれ浮遊魔法を使ってもらってぬいぐるみ達とシャーロットちゃんが転移で地上に行けばいいだろ?」


ぬいぐるみ魔法使い「盲点だったな!そうかそうすれば全員無事に地上に戻れるぞ!」


ぬいぐるみ剣士「おれは自由落下しても死にはしないがマスターは別だからな!」


ぬいぐるみ弓使い「なら落ちてみればいいさ!」


 ぬいぐるみ弓使いはぬいぐるみ剣士の背中を押して落とした


ぬいぐるみ剣士「あ〜れ〜!」


ベニ「何やってるんだ!魔法使い浮遊魔法を頼む!」


ぬいぐるみ魔法使い「放っておいても死にはしないと思うが仕方ないなレビ・フライト・オール!」


 魔法使いは[ベニ・スカイ・ムー・ヒミコ]に浮遊魔法をかけた


 ベニは自身が浮遊できる様になったので、ぬいぐるみ剣士を追いかける様に落下して行った


スカイ「大丈夫って言っても確かにこの高さから落ちたら無事じゃ無いわよね?」


ムー「ベニ兄!速い、もうあんな所まで落ちてる」


スカイ「あんなスピードで落ちたらその後浮遊できるのかしら?」


ヒミコ「妾達も行くのじゃ!」


 ヒミコを先頭にスカイ、次にムーと地上までゆっくりと降りて行く


ぬいぐるみ弓使い「さて、頼むぞ!魔法使い」


ぬいぐるみ魔法使い「そうだな、転移魔法ムーヴ・ディメンション」


     【ムーヴ・ディメンション】


☆転移したい座標軸を頭の中で展開しなければならず複雑な計算が必要となる魔法

☆別名を[移動する異次元]といい簡単に使える魔法では無い

☆未熟者が使用すると必ず失敗する


 ぬいぐるみ魔法使いの転移魔法は成功して無事地上に降りた


ぬいぐるみ弓使い「ところで失敗したらどうなる?」


ぬいぐるみ魔法使い「身体が土に埋まった状態で首だけ地上とかもあり得るが、逆は悲惨だな」


ぬいぐるみ弓使い「考えたくも無い姿だな」


シャーロット「ここはお家?」


ぬいぐるみ弓使い「まだですよマスター」


 ぬいぐるみ弓使いが上空を見上げるとベニがぬいぐるみ剣士を空中でキャッチしていた


ベニ「うおっ、加速が止まらねぇな!」


ぬいぐるみ剣士「浮遊魔法がかかっているなら落ち着け!上に力を込めるんだ!」


ベニ「そうか!こうだな?」


   ベニは上に浮かす様に力を入れてみた


ぬいぐるみ剣士「いいぞ!その調子だ」


ベニ「よしっ!浮いたな」


 ベニの身体は安定してゆっくりと降りて行く


 全員が地上に降りるまでそう時間はかからなかった


ムー「ベニ兄、大丈夫?もう無茶して心配させないでよ!」


ベニ「わりぃな!」


スカイ「本当、無茶するわね!」


ヒミコ「ベニとムーが仲良すぎなのじゃ!」


 現在は既に半日以上が過ぎていて朝ごはんどころか昼ごはんも食べそびれたベニ達は、キャンピングカーへと戻った行った



  その頃黒鎧はまだ例の装置の前にいた


黒鎧「俺の知っている結末とはだいぶ変わってしまったな……………」


双剣トーガ「未来を知っているからといい気になり過ぎたな?」


双剣ラムーア「以前はマキシリオンなんて厄介な者はいなかったので無理はありませんよ」


黒鎧「俺自身ももっと強くならなければならないな…………シャーロットの記憶を取り戻す為に!」


双剣トーガ「黒鎧………お前は充分強くなったよ!」


双剣ラムーア「だいぶ上から目線でものを言いますね?貴方もずいぶんと意地が悪いわね()()()!」


双剣トーガ「そう言うお前は()使()()だっただろ?」


黒鎧「なんだ喧嘩か?珍しいな」


双剣トーガ「お前の名も言おうか?黒鎧」


双剣ラムーア「それこそ意地が悪いわよ!」


黒鎧「いずれにしても本来あるべきルートに修正しなければならないか…………そして俺の知っている結末を変えねばな!」


 黒鎧は未来を知っていた、そしてその未来はけしていい未来では無かったようだ


 そんな未来にさせない為に黒鎧はここに存在しているのだった



マキシリオンの計画によって記憶を抜き取られた当溜はもう以前の彼では無くなり、幼女の小玉あゆむとして自身を認識していましたね

次回は僕はLEDです

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素人の作品です   


           福望華雫でした

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