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ログイン10 街中探検隊

貧乏高校生 当溜。格安ボロアパートに住みバイトをして生活費を稼ぐのが彼の毎日だった。明日から学校が夏休みに入る事で浮かれていた時に偶然おもちゃ屋で最新のVRヘッドギアを見つけ購入した。さっそくVRゲームを始めたまでは良かったのだが、本来なら無いはずのVRヘッドギアのホームにログインを果たした。彼は大嘘をつくAIの言う事を真に受け全てにYESと応えてしまった。身体構造スキャンを許し、問題箇所のリペアとしてハルモニア光なる謎の光を実際の身体に照射された。問題は解決したのだとAIに唆されてゲーム世界に送り出されてしまう。しかしこの事が当溜の生活をガラリと変えてしまう重要な出来事だった。ログインしたゲーム内でも問題が発生した。選択出来る性別が女性のみで男性の選択は不可能だった。なんとか女性アバターを男性的な姿に作る事に成功したが、間違えてランダム作成を押してしまい完成したアバターは幼女だった。


♤守ってください幼女な僕を♡ 

縮めて『守幼』をよろしくお願いします




     僕は既にゲームの中にいた


シャーロット「ここで待ち合わせだけど………」


??「シャーロットちゃん!こっちにいたのね」


 僕に声をかけてきた人物はサイドポニーで緑色の髪、瞳の色は紅くて顔は幼いのになぜか大人びた雰囲気のある女の子だった


 種族は人間で雰囲気的には吸血鬼(ヴァンパイア)の様な感じもあり、かなりミステリアスなオーラを(まと)っているようにも見えた


シャーロット「ムーちゃん?」


ムー「そうよ!雑ぁ魚のシャーロットちゃん!」


 ムーと言う名前のこの女の子の正体は真緒ちゃんだ


シャーロット「事前にプレイヤー名を教えあって良かったね」


ムー「さて、何して遊ぶ?」


シャーロット「その前に一応自己紹介をするね僕の名前は知ってると思うけどシャーロットです職業はぬいぐるみ使い!それと紹介しとくね、こっちがぬいぐるみ剣士でそっちがぬいぐるみ弓使い!」


ムー「ぬいぐるみ使い………剣士と弓使いね、雑ぁ魚なシャーロットちゃんにぴったりね!」


ぬいぐるみ剣士「マスター!この娘を切ってもよろしいですか?」


ぬいぐるみ弓使い「剣士よ!手を貸そう」


シャーロット「ちょっと待って!ムーちゃんは悪い娘じゃないよ」


ぬいぐるみ剣士「しかしあのような言動はいかがかと思うのですが!」


ぬいぐるみ弓使い「一度痛い目に会わないとわからないのですよ!」


シャーロット「ムーちゃんは悪い娘じゃないって言ってるのに、それって僕を信用してないって事なの?」


 ぬいぐるみたちの反応は間違ってはいないが、やり方がエグいのでなんとか止めてみたらうまくいったようだ


ぬいぐるみ剣士「いえ、そのような事はけしってありません!」


ぬいぐるみ弓使い「同じく、マスターの事は信用しています」


ムー「………喋れるぬいぐるみ!凄くない?」


 ムーちゃんはぬいぐるみたちが喋れる事に驚いていた


シャーロット「ムーちゃん、気を悪くしないでね」


ムー「しないしない!むしろシャーロットちゃんが羨ましいよ!」


シャーロット「え?なんで」


ムー「だって、勝手に動いているし喋れるぬいぐるみなんてそんなの見た事無いわ!」


 確かに僕のぬいぐるみたちは意思を持っている


シャーロット「それよりも、ムーちゃんはどんな職業なの?」


     それとなく僕は話題を変えてみた


ムー「職業?なにそれは」


シャーロット「え?ギルド行ってないの?」


ムー「そんな所には行って無いわ」


 ギルドに行かないと職業が決まらないのになんで行って無いのか僕にはわからなかった


シャーロット「それなら僕がギルドに案内するよ」


ムー「そういうおもしろそうな職業になれる?」


シャーロット「それはわからないけど、ゲームをするには職業は必要だよ」


 なんとか納得してもらい、僕はムーちゃんをギルドに案内した


ムー「ほら、早くしないと置いてっちゃうよ!」


シャーロット「コレでも急いでるよ!」


ムー「もう!しょうがないわね」


 ムーちゃんはしゃがんで背中を見せていた


シャーロット「ムーちゃん?何してるの」


ムー「ほら、背中に乗っておんぶしてあげるから」


 僕は言われた通りムーちゃんの背中にしがみついた


ムー「軽いわね、じゃあ行くよ!」


 僕はムーちゃんにおんぶされながらギルドまで案内した







ムー「ここがギルドね」


シャーロット「そうだよ」


  ギルドに入ると、いつもの受付嬢がいた


受付嬢「こんにちはシャーロットちゃん、どうかしたの?」


シャーロット「こちらのムーちゃんがまだ職業が決まって無いから、僕は付き()い」


ムー「ここで職業が選べるの?」


シャーロット「スキルを取得してからだよ」


ムー「へ〜、じゃさっそくスキルを取得させてもらわないとね」


 こうして例のVIPルームに案内された僕とムーちゃんは、ギルドマスターと対面する事になった


ギルドマスター「おお、愛しのシャーロットちゃん!元気にしていたかな?」


シャーロット「はい、元気です」


ムー「何?このオバサン」


受付嬢「ぷっ」


ギルドマスター「言うに事欠いてオバサンだぁ~!表出ろ小娘!」


 とホントはやりたいギルドマスターだが、大人の自制心でなんとか堪えた


ギルドマスター「まぁ、オバサンですがなにか?『覚えてなさいよ、小娘!』」


受付嬢『もう駄目!笑っちゃいそう』


    必死に笑いを堪えている受付嬢


シャーロット「ムーちゃん!ギルドマスターはオバサンじゃないよ、お姉さんだよ」


ムー「へ〜興味ないし、雑ぁ魚のおば………」


 ムーちゃんの言葉が途中で止まり、ムーちゃんの目の前にはぬいぐるみたちがいた


ぬいぐるみ剣士「職業を得るにはコチラのギルドマスターが承諾して、スキルを取得後に職業を得られると言う事は理解しているか?」


ぬいぐるみ弓使い「あまりにも酷い者は、職業どころかスキルすら取得させて貰えないがそれでもいいの?」


 ムーちゃんは僕のぬいぐるみたちに説得されている


ギルドマスター「ぬいぐるみ?」


受付嬢「あっ、闘技場で活躍した剣士ですよ」


 どうやら闘技場の1件は、ギルドまで届いていたらしい


シャーロット「ムーちゃん!職業を楽しみにしていたでしょ?」


ムー「わかったわ、ギルドマスターのお姉さんね『まったく、なんでわたしが………』」


ギルドマスター「まぁ、今回はシャーロットちゃんとぬいぐるみたちに免じて不問とする」


 ムーちゃんは無事にスキルを取得させて貰えた


ギルドマスター「スキルは申し分ない、良いスキルだ」


受付嬢「これなら良さそうな職業になれそうですね」


ムー「どんな職業かな?」


シャーロット「たぶん僕よりも良い職業だよ」


ムー「え〜!ぬいぐるみ使いがいいな、喋れるぬいぐるみなんてサイコーよ!」


 ムーちゃんが得られた職業はぬいぐるみ使いではなかった


ムー「何これ、マジカルディーヴァ?」


ギルドマスター「マジカルディーヴァ、直訳すると魔法の歌姫と言う事か?」


受付嬢「かなりのレア職業ですね」


シャーロット「歌を歌う事と魔法が使えるのかな?」


 ムーちゃんの基本的スペックは僕よりも高く、スキルも11個ほど取得していた


 冒険者ランクも既に【G】でスターティングは申し分ないし、職業のマジカルディーヴァは歌う事でパーティーを組んでいる全員に支援効果のバフをかける事ができるとか


 さらに簡単な魔法を使用する事が可能で、パーティー貢献度はおそらく僕よりも優れている


ギルドマスター「まぁ、なんにせよこれでキミも今日から冒険者だ!頑張りたまえよ」


ムー「ん〜、魔法を使えるならいいかな」


シャーロット「凄いね、ムーちゃん!」


ムー「ぬいぐるみ使いになりたかったなぁ〜………あっ、そうだアバターを交換しないシャーロットちゃん!」


シャーロット「えぇ、無理だよ!」


 僕のアバターとムーちゃんのアバターを交換しようと言い出した


ギルドマスター「おそらくヘッドギアを交換してもそのままだろうな」


受付嬢「そうですね、このゲームではアバターの売り買いを禁止してますし交換も無理ではないかと………『IDを交換なら出来そうですけど、シャーロットちゃんのためにも教えない方が良さそうね』」


ムー「う〜ん、残念ね」


シャーロット『交換したら僕の姿どうなるの?ムーちゃんの姿になるのかな?』


ギルドマスター「職業は決まったが、この後どうするのかなキミたちは?」


受付嬢「クエストを受けますか?」


ムー「クエスト?」


シャーロット「このゲームでのお仕事だよ」


ムー「あ〜なるほどね、パス!」


シャーロット「やらないの?」


ムー「今日はやらない!疲れたし」


ギルドマスター『疲れたってこの小娘は!(怒)』


受付嬢「では、街中を探検でもしてみたらいかがですか?」


 受付嬢はなかなかナイスな提案をしてくれた


ムー「探検隊ね、おもしろそう」


シャーロット「じゃあ、僕がわかる範囲で案内するよ」


ムー「………足遅いのに案内出来るの?」


シャーロット「ガ~ン!酷いよ、気にしてるのに!」


ギルドマスター「フム、ではこうしよう!ワタシがシャーロットちゃんを抱っこして案内しよう」


受付嬢「また抜け駆けですか!ギルドマスター!それなら私がシャーロットちゃんを抱っこして案内します」


シャーロット『勘弁して〜!僕、死んじゃうよ!』


ムー「わたしがおんぶするから案内よろしくねシャーロットちゃん!」


 結局ムーちゃんにおんぶしてもらって案内する事になった


シャーロット『ムーちゃんにおんぶされるのも、けっこう心がしんどいよ………だって僕は男の子だったんだよ?』


 ちなみにギルドマスターと受付嬢はずっと言い争いをしていたので、こっそり抜け出した僕たちだった





ムー「シャーロットちゃん、どこに行くの?」


シャーロット「このまま、まっすぐ行ってあの出店に行って欲しい」


 僕がログイン初日に食べた【焼き鳥コーンモドキ】のお店に行ってもらった


お店のおじさん「おっ、お嬢ちゃん!買いに来てくれたのかい?」


シャーロット「はい、2人分はいくらですか?」


お店のおじさん「200enだよ」


 おじさんは既に2人分の【焼き鳥コーンモドキ】を用意していた


シャーロット「え〜と購入っと、払いました」


お店のおじさん「はいよ!毎度あり〜!」


シャーロット「はい、ムーちゃんコレ」


ムー「何、この食べ物は?」


シャーロット「【焼き鳥コーンモドキ】って言うんだよ、この街の名物なんだって」


ムー「へ〜、はむっ!美味しい何コレ?」


    ムーちゃんは夢中で食べていた


シャーロット『喜んでもらえて良かった、僕も食べよう』


 焼き鳥コーンモドキの説明は全部できてないけど、美味しさは伝わったみたいだ


ムー「ご、ごちそうさま」


シャーロット「どういたしまして」


 ムーちゃんはちょっと照れていた、たぶん夢中で食べた事がはしたないと思ったのかもしれないな


ムー「この後はどこに行くの?」


シャーロット「ムーちゃんの装備は初期装備だよね?」


ムー「そうね………あっ、武器とか防具とかを見るのね」


シャーロット「その通りです!まずは武器防具を揃える事が大事なので見に行こう?ムーちゃん」


    僕たちはまず武器屋にやって来た


シャーロット「ムーちゃんが使えそうな武器はなんだろう?」


ムー「魔法が使えるから杖とか?歌ならマイクとかかもね」


 とりあえず杖を探してみたら割と沢山あったが、マイクはなかった


シャーロット「装備できない武器は重く感じるはずだからまず一度持ってみてね、ムーちゃん」


ムー「これは重いわ、こっちは軽い」


 こうして選んでいったら3つまで絞れた


シャーロット「持ちやすい方がいいと思うよ」


ムー「それならこの真ん中の杖かな」


 ムーちゃんが選んだ杖は長さが20〜25センチくらいの杖で、素材はユニコーンの角を握りやすいサイズまで削った物で簡単には折れそうもなく竹のようなしなやかさがある杖だった


ムー「しっくりくるかも」


シャーロット「その値段いくらかな?」


 値段は1000enを軽く超えて、2500enだった


ムー「あっ、買えるわね」


シャーロット「え〜!買えるの?ムーちゃんのお金どんだけあるの?」


ムー「30000enね」


シャーロット『30000enって僕の初期所持金は1000enだったのになんで?そんなに沢山あるの?』


 ムーちゃんは杖を購入して、次は防具を見る事になった





シャーロット「コレはどうかな?」


ムー「ここの装備品は駄目ね!」


防具屋店主「むっ、お客様何が駄目なんでしょうか?」


ムー「デザインがダサいし、店主が雑ぁ魚だし買う気も失せるわ!」


シャーロット「ちょっとムーちゃん!失礼だよ」


ムー「本当の事を言ってるだけよ!」


防具屋店主「で、ではコチラのスペシャル防具はいかがですか?」


 店主が見せてきた防具は布面積が少ない、危ないシリーズの防具だったが………


ムー「うわ〜何それ!めっちゃエロい、店主の趣味悪っ!」


シャーロット「え?コレほとんど布無いよ」


 スケスケのエロい装備品なんて誰が買うのかと思っていたら、店の外には多数の男性プレイヤーが足を止めてその装備品を見ていた


男性プレイヤーA「おいおい、あの娘たちあんな装備品を買うつもりか?」


男性プレイヤーB「エロいなアレは………」


男性プレイヤーC「やだぁ!アタシあんなの装備できないわ!」


 なんとなく視線が痛いので僕はムーちゃんにこの店で買うのはやめようと提案した


シャーロット「ムーちゃん、ここで買うのはやっぱりやめよう!」


ムー「そうね、こんなエロい装備は着れないわ!」





 防具屋を出て雑貨屋に向かっていた時だった、猛ダッシュでやって来た人物と僕はぶつかった


のじゃロリ「コレでまいたじゃろ!のわっ!」


シャーロット「いたっ!」


ムー「大丈夫?シャーロットちゃん」


 全速力で走って来たのじゃロリと歩いていた僕は正面衝突して、僕は尻もちをついてのじゃロリは僕の上にのしかかっていた


 のじゃロリが先に立ち上がり、とんでもない言いがかりをつけてきた


のじゃロリ「どこ見てるのじゃ!」


ムー「そっちが前を見てなかっただけでしょ?」


 僕も立ち上がり2人を止めるべく行動をした


シャーロット「待って2人とも、喧嘩は駄目だよ!」


 こののじゃロリはどうにも見覚えがあった、ヤノンレの森でミノタウロスに追いかけられてたプレイヤーの1人でなんとか無事に逃げて来たのを僕は覚えていた


のじゃロリ「あっ、丁度いいのじゃ!妾を匿って欲しいのじゃ!」


 事情を聞くと悪い人たちに追われているのだとか言うので、僕はいいよと言ってあげたがムーちゃんはいい顔をしなかった


ムー「のじゃロリって、今どきないでしょ!時代遅れよ雑ぁ魚!」


のじゃロリ「そう言うお主は、メスガキか?中途半端じゃな!メスガキはもっと罵るらしいのじゃ!」


シャーロット「うわ〜また喧嘩してる!」


 とにかく喧嘩を止めてもらい、僕から自己紹介をした


シャーロット「僕はシャーロットです職業はぬいぐるみ使いをやってます!はい、次はムーちゃんから自己紹介お願い」


ムー「ムーよ、職業はマジカルディーヴァだったけど具体的にはどういう職業かは知らないわ」


のじゃロリ「妾はヒミコじゃ、あの邪馬台国の卑弥呼から使わせてもらっているのじゃ、職業は僧侶ダンサーなのじや!」


シャーロット「僧侶ダンサー?」


ヒミコ「お主、まさか僧侶を知らないとか言うまいな………もちろんダンサーもじゃぞ!」


シャーロット「ごめんね、僕は今までゲームとかやった事なくて………だからこのゲームが初めてだからわからないんだよ」


ムー「そうなんだ………」


ヒミコ「まぁ良いわ、説明してやるのじゃ!

僧侶は回復のスペシャリストでダンサーは文字通りダンスを踊って敵を誘惑したり惑わせたりする事なのじゃ!」


ムー「それで?武器はどんな物なの」


ヒミコ「このダンシングソードなのじゃ」


 ヒミコちゃんが見せてくれたダンシングソードは、ずいぶんと細くて短い武器だった


 長さ的には食用小ラップの芯ほどで、細さは菜箸(さいばし)くらいだと思う


ムー「へ〜、それで戦うのね!ちなみに戦闘経験は?」


ヒミコ「もちろん、まだ無いのじゃ!」


   ヒミコは胸を張って堂々と言い放った


ムー「ふっ、やっぱり雑ぁ魚ね」


ヒミコ「な、なんじゃと〜妾のどこが雑ぁ魚なのじや!」


シャーロット「ちょっとやめてよ2人共!仲良くして!」


ヒミコ「シャーロット、妾は悪く無いのじゃ!コヤツが妾を馬鹿にするのがいけないのじゃ」


ムー「本当の事を言ったまでよ!」


シャーロット『コレは僕が間にいないとずっと喧嘩になるなぁ………』


 ヒミコちゃんは僕とさほど変わらない身長の、金髪のロングツインテールで瞳は金色だった


 種族も人外でネコの様な耳と尻尾が生えていている


 まだ探検の途中だった僕たち3人は雑貨屋に向かった






ムー「雑貨屋って、いろいろあるのね」


ヒミコ「妾はここは初めてなのじや」


 なぜか僕にしがみついているヒミコちゃんと店内を見てまわった


シャーロット「あっ、新しいぬいぐるみだ!コレは魔法使いみたいだ」


ぬいぐるみ剣士「魔法使い!マスター、是非ともその魔法使いの購入をして頂けませんか?」


ヒミコ「なぬっ!ぬいぐるみが喋っておるのじゃ………」


シャーロット「もしかして知り合い?」


ぬいぐるみ弓使い「かつての仲間です!」


ムー『かつての仲間?何かあるのね、あのぬいぐるみたちに………』


シャーロット「わかったよ買うけど値段は………はわっ、高い!なんで3000enもするの?」


 お金の余裕はまだあるが、ぬいぐるみ剣士よりも高いぬいぐるみ魔法使いを僕は購入した


シャーロット「う〜、けっこう痛い出費だけどきっと役にたってくれるはずだよね?」


ぬいぐるみ剣士「もちろん、役にたたせてみせますよマスター」


ヒミコ「ぬいぐるみが喋る件は、教えてくれんのじゃな?」


シャーロット「僕のぬいぐるみたちは意思を持っているだけだよ」


ヒミコ「なんと!意思を持つぬいぐるみとな?珍しいのじゃ!」


ムー「欲しい物はないわね」


 ムーちゃんとヒミコちゃんは買いたい物がなかったみたいで、僕たちは次に行く事にした





シャーロット「ここは、何の店かな?」


ムー「な、駄目よこの店は!」


ヒミコ「どうしたのじゃ?」


      ムーちゃんは慌てていた


シャーロット「ん~~?中は見えないよ」


ヒミコ「暗いのじゃ」


シャーロット「あ、明かりがついた………え?何してるのあの人たちは………」


ムー「見ちゃ駄目よ!子供にはまだ早い事をするのがこの店よ!」


ヒミコ「男と女が抱き合ってるのじゃ」


ムー「こら!見ちゃ駄目!ここを離れましょう」


 ムーちゃんに手を引っ張られて僕たちは別の店にやって来た


 どうやらムーちゃんは以前にあの店で一部始終を目撃していたようで顔だけでなく耳まで赤くしていた


シャーロット『あの店はいかがわしい事をする店だったのか………入らなくて良かった』






   僕たちは和風の茶屋でひと休みをする


ヒミコ「この団子美味いのじゃ!」


シャーロット「ん〜甘い、餅の食感もリアルだしサイコーだね」


ムー「気に入ったなら良かったわ『適当に入った店だったとは言わない方がいいわね』」


 団子を食べ終えて、そろそろ別の場所に行こうとした時だった


男性1「姉さん!こんな所にいたんですか探しましたぜ」


男性2「さぁ、もう時間です!帰りましょうか姉さん」


ヒミコ「いやなのじや!妾はもっとシャーロットとムーと一緒にいたいのじゃ!」


  ヒミコちゃんは僕に必死にしがみつき、いやいやをしていた


ムー「ヒミコ………『あれだけわたしと喧嘩をしていたのに一緒にいたいなんて………』」


シャーロット「あの〜、もう少しヒミコちゃんと一緒にいてもいいですか?」


男性1「だがな、コチラにも事情がある」


男性2「姉さんは1人しかいないんでね」


 2人の男性に連れて行かれそうになったその時、ヒミコちゃんは全速力で逃げた


ムー「え?逃げた………わたし追いかけるね!」


シャーロット「うん、お願いムーちゃん!」


 僕を背負っていくよりもムーちゃん1人なら早く見つけられるはずだ


男性1「また、逃げられた!」


男性2「追うぞ!」


 どんな事情があるのかはわからないけど、せっかく友だちになったし見捨てるわけにはいかなかった


ぬいぐるみ剣士「先に行った2人を探し出すのはかなり厳しいかと思いますが、探しますかマスター!」


シャーロット「うん、探さないと!」


ぬいぐるみ剣士「ふっ、ご心配には及びません!今弓使いがあの娘たちの後を追っています」


シャーロット「ありがとう、助かるよ」


 ぬいぐるみたちは僕の安全を優先していたが、独自に動いてくれたのは本当にありがたい


ぬいぐるみ剣士「ん?あれは………」


 ぬいぐるみ剣士は見知った顔を見つけた


ギルドマスター「シャーロットちゃん、こんな所にいたのか」


受付嬢「ここは、お団子が美味いお店ですね」


 僕は急いで今あった事をギルドマスターたちに話し、2人の捜索を手伝ってもらった






 日の当たらない薄暗い路地裏をヒミコは駆けていたらゴロツキたちと盛大にぶつかってしまい、現在は囲まれて動けない状態だった


 ゴロツキたちの数は十数人程度だが、大人でも相手をするのはなかなか手こずる数だった


ヒミコ「わ、悪気はなかったのじゃ!ぶつかったのは謝るから見逃して欲しいのじゃ!」


ゴロツキ1「はぁ〜!謝れば許されていると思っているのか?」


ゴロツキ2「こんな事に来る方が悪いんだ、裸にひん剥いてお仕置きしないとなぁ!」


 まだ無事であるヒミコを見つけたムー


ムー「見つけた、ヒミコちゃん!」 


ゴロツキ3「あぁ?まだ仲間がいたのか、なら一緒にお仕置きだな!」


 先行したぬいぐるみ弓使いはヒミコとムーを視界に捉えた


ぬいぐるみ弓使い「こっちは路地裏か………厄介な連中がいるな」


 案の定ヒミコがその厄介な連中に絡まれていて、ムーがそこにやって来たという状況だった


ぬいぐるみ弓使い「どうしてこうもトラブルを引き寄せるんだあの娘は!以前はミノタウロスで今回はゴロツキとはな!」


 ぬいぐるみ弓使いは天に向かって技を放ち、それはまるで花火のように技が炸裂した


 炸裂した破片が地上にいるゴロツキたちの頭上に降り注ぐとたちまち連中は慌てふためいていた


ぬいぐるみ弓使い「合図と攻撃両方完了!」


 大半の連中は逃げたが3人残っているので矢で威嚇射撃をしたぬいぐるみ弓使い


ゴロツキ1「うお、あぶねえな!」


ゴロツキ2「いたぞ、あそこだ!」


ゴロツキ3「なんか小さくねぇ?」


 思ったよりも小さなシルエットに首をかしげるゴロツキたち


ヒミコ「ムー、助けて!」


ムー「こんな小さな子に寄ってたかってなによ!雑ぁ魚!」


 今にも泣き出しそうなヒミコの前までムーは滑り込み、ヒミコを庇うように後ろに寄せた


ゴロツキ1「コイツもお仕置きが必要だな!」


ゴロツキ2「こんなメスガキにはわからせてやらないとなぁ〜」


ゴロツキ3「なんせこのゲームはエロい事しても問題ないしな」


ムー「やだ、来ないでよ!」


ヒミコ「絶体絶命のピンチなのじゃ!」


 ゴロツキたちはジリジリとムーとヒミコに寄って行くが


ゴロツキ2「いで〜!」



ぬいぐるみ弓使い「あっ、手元狂った!まぁいいかゴロツキだしな」


 ぬいぐるみ弓使いの威嚇の矢がゴロツキのおしりに刺さった


ゴロツキ3「おい、お前のけつに小さな矢が刺さってるぞ?」


ゴロツキ1「誰だこんな事するのは!」


ムー「今のうちね!」


ヒミコ「ふぉ?」


 ムーはヒミコを抱きかかえて駆け出し、その場を離れた


ゴロツキ2「あ!待て〜」


ゴロツキ3「逃さねぇぞ!」


ゴロツキ1「ぎゃ!」


      ゴロツキの1人が倒れた


ゴロツキ3「何やってんだよ!ふぎゃ!」


      さらにまた1人倒れた


ゴロツキ2「な、なんだ?どうなっていやがるんだ?」


ぬいぐるみ剣士「不届き者め!」


ムー「助かったわ、ありがとう」


ヒミコ「もう、下ろして欲しいのじゃ」


ぬいぐるみ弓使い「コレで一安心だな」


ゴロツキ2「な、なんでぬいぐるみが喋ってんだ?オレは夢でも見てるのか………いやここはゲームの中だ!まさかこいつ等プレイヤーか?」


 不可解な事が起こり過ぎてゲームの中である事は認識できているゴロツキだが、目の前の動いて喋るぬいぐるみをプレイヤーと思っていた


ぬいぐるみ剣士「おめでたいヤツだな!」


ぬいぐるみ弓使い「マスターが来る前にとっとと済ませよう」


ぬいぐるみ剣士「任せろ!」


ゴロツキ2「ふげっ!」


 目にも止まらぬ速さでゴロツキをノックダウンさせたぬいぐるみ剣士


ぬいぐるみ弓使い「ん?剣を抜いてなかったのか?」


ぬいぐるみ剣士「こんな奴らに抜剣するまでもないな」


 あっという間ににゴロツキたちを倒したぬいぐるみ剣士とぬいぐるみ弓使いだった


ギルドマスター「やっと、はぁはぁ追いついた」


受付嬢「こんな路地裏まで来ていたの?」


シャーロット「ヒミコちゃん、ムーちゃん!大丈夫?怪我は………ってここはゲームの中だからないよね」


ムー「ありがとう、シャーロットちゃん!ぬいぐるみたちのお陰で助かったわ」


シャーロット「それは良かった」


 ヒミコちゃんとムーちゃんは無事だった、先行したぬいぐるみたちが2人を守ってくれたようだ


ギルドマスター「こいつ等は、憲兵に突き出そう!」


受付嬢「今、憲兵を呼びますね」


 受付嬢はメニューを開き、どこかにメッセージを飛ばしていた


 するとどこからか憲兵たちがやって来て、ゴロツキたちを連行していった


ギルドマスター「ここは危ないから、一旦ギルドに戻ろうか」


受付嬢「そうですね、今度は私がシャーロットちゃんを抱っこしますね」


ギルドマスター「ムムムッ!『息切れするなど不覚を取ったからな………次は譲らん』」


 受付嬢が僕を抱っこしようとした時だった、ムーちゃんが割って入って背中に乗るように(うな)して来た


シャーロット「ムーちゃん?」


ムー「わたしがまたおんぶするわ」


ヒミコ「妾は?」


 僕はゆっくりとムーちゃんの背中にしがみついた


 ヒミコちゃんはギルドまで受付嬢に抱っこされたのはきっと僕のせいではないはずだ






 ギルドに戻するとよ~く知ってる人物が2人いた


ベニ「ん?え、シャーロットちゃん?なんでいるんだ」


スカイ「え?シャーロットちゃんって本当だ!どうしてここに?」


 立ち話しもなんだからと、ギルドマスターが例のVIPルームに関係者を連れ込んだ


ギルドマスター「さて、まずは何から話せばいいかな?」


ベニ「え〜と、どうゆう状況なんですかね?」


スカイ「シャーロットちゃんはいいとしても、そっちの娘たちは誰?」


シャーロット「この娘はヒミコちゃん!ベニもスカイも見た事があるはずだよ?」


スカイ「あっ、森までミノタウロスに追いかけられてた娘だ!」


ベニ「本当だな………『のじゃロリと知り合いになったのかシャーロットちゃん』」


シャーロット「それで、こっちの娘はムーちゃん!このゲーム内で知りあったんだよ」


 僕とムーちゃんは本当は知り合いだけど嘘をついたが、スカイとベニはそうなの?という顔をしていた


ムー『シャーロットちゃんが嘘をついてる?もしかしてこの人、萃香さん?』


     しかし、僕はやらかしていた


スカイ「ねぇシャーロットちゃん?おとなしく部屋で留守番って言ったよね、あたしは!」


シャーロット「でも、ゲームは危なくないよ」


ベニ「街中でも危険はあるぞ!」


シャーロット「う、安全な所にいたもん!」


スカイ「どうなんですか?ギルドマスター」


ギルドマスター「まぁ、シャーロットちゃんは安全な所にいたよ」


受付嬢「ですがヒミコちゃんとムーちゃんは、だいぶ危険な状況でした」


  それを聞いたベニは2人に確認をした


ベニ「ヒミコちゃんそれにムーちゃん、自分たちが危険な目にあったと思っているかな?」


ムー「危険だったと思うけど、シャーロットちゃんは巻き込んでない!」


ヒミコ「妾はあのゴロツキたちにぶつかっただけなのじゃ!」


スカイ「?………どこかで見たような気がするわね、このムーちゃんって娘」


シャーロット「ムーちゃんみたいな女の子ならいっぱいいるよ!そこらじゅうにね」


ムー『やっぱり、こんなに必死に隠そうとしてる………この人は間違いなく萃香さんだ………ってそこらじゅうは無いでしょ!』


ベニ「ゲームといえど、危険な事はあるんだ!覚えておくといいよ」


スカイ「そうよ!いやらしいベニとかベニとかベニが何かするかもよ?」


ベニ「俺?そんな事しねぇって!」


ぬいぐるみ剣士「落ち着けお前たち!街中では確かに危険な事もあるが、おれや弓使いがマスターを守っているから問題ない」


ぬいぐるみ弓使い「そうだなしかし剣士よ、マスターのそばを離れたな?アレはどういう事だ!」


ぬいぐるみ剣士「マスターの事はギルドマスターに頼んだからな、安全だろ?」


ぬいぐるみ弓使い「ほう、我らのマスターをどこぞの馬の骨とも知らん奴に預けて安全もないだろ!」


ギルドマスター「どこぞの馬の骨って………」


受付嬢「ぷっ、くくくっ………」


ぬいぐるみ剣士「弓使い、言葉を選べ!」


ぬいぐるみ弓使い「もしマスターに何かあったら取り返しがつかないんだぞ、剣士よ!」


 ぬいぐるみ弓使いは静かに怒っていた、僕の安全を優先しなかったぬいぐるみ剣士に対して


シャーロット「2人ともやめて!何もなかったしこれからは役割分担すればいいんだよ、それに新しいぬいぐるみ魔法使いがコレから加わるから大丈夫だよ!」


ぬいぐるみ弓使い「ですが………『魔法使いか』わかりました」


ぬいぐるみ剣士「マスター!申し訳ありませんでした」


 なんとかぬいぐるみ弓使いの怒りを鎮める事に成功した僕だった


ギルドマスター「馬の骨かぁ………」


受付嬢『駄目、思いっきり笑っちゃいそう』


 ギルドマスターは心底傷つき、受付嬢はそのギルドマスターの様子を見て笑いを堪えていた


スカイ「ねぇ、3人共コレからあたしたちとクエストに行かない?」


ベニ「そうだな、せっかくこうしてログインしてるならいいかもな!」


シャーロット「僕は行きたいな」


ムー「クエストね………行ってもいいわ」


ヒミコ「妾も行って良いのか?」


スカイ「もちろんよ」


ベニ「なら決まりだな!良しパーティーを組もうか」


   そして僕たちはパーティーを組んだ



シャーロット「はい!また採取のクエストがいいと僕は思います!」


スカイ「2人は初心者?」


ヒミコ「妾は初心者なのじゃ」


ムー「今日やっと職業が決まったばかりですけど?」


ベニ「なら確かに採取クエストが妥当だな」


受付嬢「クエストボードに良さそうなのがありましたよ」


スカイ「それならさっそく、クエストボードを見に行きましょうか」


 僕たちはクエストボードを見るためにVIPルームを出た


ベニ「【ヤノンレの森】と【マザキビ川】それから【レクショウ海岸】にそれぞれ採取クエストが出ているな」


スカイ「レクショウ海岸は何を採取するの?」


ベニ「主に貝がらとか漂流物だな、それからマザキビ川では魚釣りもしくは手づかみでもOKみたいだ」


シャーロット「ヤノンレの森はもしかして薬草?」


ベニ「大正解!」


スカイ「だったら海か川ね」


ムー「海がいいな」


ベニ「お、海かいいね!」


ヒミコ「妾の意見は聞かんのか?川が良かっのじゃ………」


スカイ「ヒミコちゃん川はまた今度ね、シャーロットちゃんも海で良いかな?」


シャーロット「僕は問題ないけど………」


      僕はぬいぐるみたちを見た


ぬいぐるみ剣士「マスター、おれたちはぬいぐるみですが?」


シャーロット「潮風を浴びるんだよ、ふやけない?」


ぬいぐるみ弓使い「そうなったら天日干しでもして下さい」


ぬいぐるみ剣士「弓使い、適当な事を言うな!」


 とにかくコレでクエストは決まり、僕たちはレクショウ海岸に向かった






 前衛がベニとぬいぐるみ剣士で、僕たち3人は中心にいて後衛をぬいぐるみ弓使いとスカイに任せた形だ


シャーロット『ぬいぐるみ魔法使いは後で動けるようにしてあげないとね』


 レクショウ海岸は街の西側にあり、西門を通って道なりに進むと海が見えて砂浜があるそこが海岸だ


シャーロット「海〜は広い〜な大きいな〜って歌ながあったよね」


スカイ「ふふっ、音程ズレてるよ」


ベニ「音痴なエルフ?歌を歌うのがうまいはずなんだがなぁ〜」


シャーロット『誰が音痴のエルフで幼稚な体型だって!アホベニ!』


ヒミコ「海か………」


ムー「ら〜ら〜ら〜♪」


 ムーちゃんが歌詞はないがちゃんとしたメロディで歌い始めたら、パーティー全体にバフがついた


ベニ「おいおい!コレってバフか?」


スカイ「ムーちゃんの歌でバフがかかったの?」


 バフの効果は幸運度アップとエンカウント低下だった


シャーロット「ムーちゃんはマジカルディーヴァって職業なんだよ」


スカイ「マジカルディーヴァ?」


ベニ「魔法の歌姫か………レア職業じゃん!すげぇな」


スカイ「いいな〜、あたしもそういうのが良かったよ」


ムー「売り買いも交換も、できませんよ」


シャーロット『それ、受付嬢のお姉さんが言ってたやつだよね?』


ヒミコ「歌姫とか羨ましいのじゃ」


 海岸についた僕たちは、クエストの依頼通り貝がらを集め始めた


       【レクショウ海岸】

 かつては船を使い交易が盛んな小さな町が存在していたが、大きな災害があり壊滅してしまい今は崩れた家屋以外は何も残っていない海岸地帯となっている


 砂浜に到着するとさっそく僕は貝がらを見つけた


シャーロット「あっコレも貝がらだ、こっちもある」


ムー「こっちも見つけたわ、きれいな貝がらをね」


ヒミコ「妾もいい貝がらを見つけるのじゃ!」


 巻き貝と二枚貝が沢山砂浜にあって、僕たちは夢中で貝がらを拾っていた


スカイ「貝がらは3人にまかせて、あたしたちは漂流物を探しましょう」


ベニ「漂流物ってどれくらいのサイズまでならいいんだ?」


スカイ「そうね、身長を超える物はやめた方が良いわね」


ベニ「了解!スカイは向こうを頼む、俺はこっちに行くからな」


 夕日が海に沈むまで僕たちは貝がら拾いと漂流物探しをした


スカイ「もう、だいぶ取ったわね」


ベニ「だな、何一つ落ちてないな」


シャーロット「綺麗な夕日だ!」


ヒミコ「なかなかの絶景なのじゃ」


ムー「現実でも見れたらなぁ」


 僕たちはしばらく海に沈む夕日を眺めていた





 依頼の品の貝がらと漂流物は既に規定の数に達していたので、街に帰ってギルドでクエスト完了の報告と依頼品の納品をすませた



スカイ「さて、だいぶ遅い時間だしそろそろログアウトしましょうか」


ベニ「ヒミコちゃんとムーちゃんもそれでいいかな?」


ヒミコ「もっと遊びたかったが、また遊んでくれるならいいのじゃ」


ムー「そうね、もう夕飯の時間だしいいと思う」


シャーロット「そうだ、フレンド登録してなかったよね?」


ヒミコ「おお、忘れておったな!さっそく妾から………フレンド登録ってどうやるのじゃ?」


ムー「こうして、こうよ!」


 ムーちゃんはヒミコちゃんに教えてあげた


【ヒミコさんからフレンド登録の申請が来ています】


        【YES・ON】


   僕とムーちゃんはそれぞれYESを押した


【ムーさんからフレンド登録の申請が来ています】


        【YES・ON】


  今度は僕とヒミコちゃんがYESを押した


 どうやらパーティーを組んでいる時はフレンド登録したい相手を複数選べるようで、ほぼ同時にフレンド申請が来ていた


シャーロット「コレでいつでも連絡できるようになったね、ヒミコちゃんとムーちゃんも!」


ムー「暇な時なら遊んであげてもいいわよ、雑ぁ魚のお2人さん」


ヒミコ「お主、本当に性格が悪いのじゃ!」


   僕たちはまた遊ぶ約束をして別れた


ベニ「さて、ログアウトしないとな!」


スカイ「そうね、今日は一緒にお風呂に入れそうだしね」


シャーロット『昨日はお風呂キャンセルに成功したけど、今日は無理っぽいな………覚悟しないとなぁ』


スカイ『夕飯は何がいいかな?』


シャーロット『萃香とのお風呂は紅優なら天国って言うかな?僕には地獄みたいだけどね』


 こうして僕たちはログアウトをしてその後、僕は萃香とお風呂に入る事になった





シャーロットちゃんはお友だちが増えました

ムーちゃんとヒミコちゃんこの2人は水と油の関係だけどシャーロットちゃんが間に入るので問題無いです

次回はまぎわら系の人達です

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素人の作品です   

           福望華雫でした

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