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覚醒者~特別ランクの私は恋愛の好きが分からない!~  作者: 琴葉 悠(琴葉悠)
子だくさんな家族~ただし、旦那一人に子一人だけど~
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トラブルあるけど妊活頑張る!

レオをあやしている最中。

黒き存在がカナタの元にやって来て──




「レオ、よしよし」

「あぶー」

 赤ん坊のレオをカナタはあやしていた。

 珍しく、夫達は全員用事で居なかった。

 レイジとアサヒは試験期間中ということでカナタの見える範囲で勉強していた。

 すると、黒き存在が入って来た。

「あ、こんにちは」

「あ、こんにちは」

「こんにちは」

 黒き存在も挨拶を返したようだった。

「はい、勉強楽しいですよ」

「僕も」

 そう言うアサヒとレイジの頭を黒き存在は撫でる。

「いつも通りディオンとアルビオンには内緒にしておきますね」

「うん、パパ達には内緒」

「内緒だね」

 アサヒとレイジはいたずらっ子のように笑い合う。





「お帰りなさいー」

「ただいま帰った」

「戻った」

「ディオン、アルビオン、お疲れ。今日もお仕事ご苦労様、何か飲む」

「水でいい」

「私もだ」

「分かった」

 カナタはペットボトルからミネラルウォーターを出し、グラスに注いだ。

 それを二人の前に出す。

 二人が持ち上げ、くぃっと飲み干した。

「ふぅ、漸く一息つけた気分だ」

「私もだ」

「やること、たくさん?」

「まぁな」

「そっかー……私は手伝えなさそう」

「そうだなちょっと手伝えないかもな」

「だよね、何となくそう思ったんだ」

 カナタは少し寂しげに呟いた。

「君が悪い訳じゃ無い、君には君のやり方がある、それと合わないだけだ」

「私のやり方……」

「それは悪いものではない、寧ろ好ましいと思う人が多いだろう」

「……」

「だから今は子育てをしっかりしてくれ、私達も手伝うから」

「うん、有り難う」

 カナタは寂しそうに笑った。





「え、銀行に立てこもり? 覚醒者がいるからいってくれ⁈ はいはい! 言ってきます、あ面倒お願いね!」

「勿論だよ」

 数日後、久々にレインからカナタあてに連絡が来た。

 カナタは嬉々として仕事に出かけた。


「おらぁ、真面目に働いてる人達に謝れテメェ等!」


 ハンマーで覚醒者を勢いよく吹っ飛ばすと、覚醒者は壁にめり込み、そして倒れ込んだ。

 慌てて逃げ出す配下達もハンマーは吹っ飛ばした。


 死者一人出さず、終わったことに安心しながら、後の事は警察などに任せた。





「ただいまー」

「お帰り、大活躍じゃねぇか」

「仕事はやるときはやりますから」

 カナタはVサインを取り、食堂へ入っていく。

「あれ、もうお昼ご飯できてる」

「俺とレンちゃんで作ったからねー」

「サリ、レン、有り難う」

「任せろ」

「マリは何してたの?」

「子ども達の見守りだ」

「なるほど」

「おお、そうだ。ガチャ、更新来たんだ、頼む引いてくれ!」

「またなの?」

 カナタは少し呆れつつ、クリエイフォンのソーシャルゲームのガチャの10連を引いた。

「虹演出来たー! よしよし、来い来い来い来い!」

「マリ、これと料理の下手さが無ければかなり良いのに」

「それがマリだからな、諦めろ」

「うん」

「よっしゃー! 新規キャラゲットー!」

 マリははしゃいでいたが、彼の息子のシロウはどこか冷めた目でマリを見ているのに周囲は気づいていた。


──どんな子になるかな、この子──


 まだ二歳になってしばらくたったばかりの我が子の将来が初めて気になった。


「レオは0歳、シロウは二歳、ユイナは四歳、ツムギは六歳、レイジは八歳、アサヒは十歳かぁ」

「ちょうど二年ずつになってるな」

「そうだね、計画通りと言えば計画通り」

「それにしても今日のシロウのマリを見る顔見た?」

「アレは凄かったな、引いていた」

「他の子達もマリのガチャの件は引いていたけど……あれだけ早い時期に引いた顔したのレイジとアサヒ位よ?」

「そうか」

「そうだったな」

 ディオンとアルビオンは微笑む。

「何だよ、俺いじめて楽しいか⁈」

「いや、マリ。俺達は事実を述べただけだ」

 ふてくされるマリに、レンが言う。

「仕方ねぇだろう、二次元がカナタに会う前の俺の全てだったんだから」

「今はカナタちゃんの方が比重でかいけど、やっぱりガチャは引いちゃうんだよね」

「当たり前だ、神シナリオ読んだら引きたくなるだろう! あと性能」

「あー分かる分かる」

 カナタが頷く。

「よく全部マックスなのにスキル育って無くて使い物にならなかったからなぁ、出会った時のカナタのキャラ」

「それは反省してる……」

 カナタは少しむくれた。

「カナタちゃん、反省しなくていいよ」

「そうだぞ、カナタ反省しなくていい」

「そう?」

 カナタはふーんと言う顔をする。

「でもゲームって息抜きなるからついやっちゃうんだよね」

「今は息抜きがてら走るからな、昔ほどの熱量はねぇな」

「子育てもあるしね」

 そんな話を夜になるまでカナタは夫達としていた──





 そしてレオが一年と半年を経過後。

「妊活始めます、くじとかは宜しく」

 とサリとキリヒトに言ってカナタはベッドのある部屋にこもった。

 子ども達の見守りは他の夫に任せて。

 サリとキリヒトは諦めたようにくじを引いた。


 それから二ヶ月後──

「妊娠してる」

 検査薬で妊娠が発覚し、病院に向かうと──

「妊娠してますね」

「ネオン先生、いつも有り難うございます」

「いいええ」

 そう言って担当医に挨拶してからカナタは病院から戻る。





「母さん妊娠したの?」

「母さん赤ちゃんできたの?」

「ママ、赤ちゃんできたの?」

「赤ちゃんできたの?」

「赤ちゃん!」

「あかちゃ」

「できたよー、みんなまたお姉さん、お兄さんになるんだよー」

「うん、僕しっかりしたお兄ちゃんになるよ、父さんみたく」

「僕も!」

「ママみたいになる」

「あたしも」

「パパみたくなる!」

「なるー」

 それぞれ言う子ども達が可愛らしくて、愛おしくてカナタは嬉しかった──







子ども達も内緒と言ってますね。

また、ディオン達の仕事は殺しなので直接言わなくとも、自分には向かないとカナタは理解してます。

だから死傷者ださない仕事をやってます。

そして、第七子。

誰の子でしょう?


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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