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覚醒者~特別ランクの私は恋愛の好きが分からない!~  作者: 琴葉 悠(琴葉悠)
子だくさんな家族~ただし、旦那一人に子一人だけど~
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家庭の事情~墓参りと問題解決~

カナタはマリ達とマリの祖父母の墓参りに行くことになった。

墓参りを終え、家に帰るとツムギからママに話したいことがあると言われ──




「じゃあ、ちょっと行ってくるね」

「ああ、子ども達の面倒は任せろ」

「ちょっとカナタ借りてくな」

 二人で出かけようとした所に、サリとレンが来た。

「俺も行くね!」

「俺もだ」

「何でだよ」

「ツムギ準備をしなさい」

「はーい」

「俺はまだ子ども居ないけど、マリちゃんのお祖父ちゃんとお祖母ちゃんは俺等にとっても親代わりだったからね」

「そういや、そうだったな」

「よく施設から出て遊びにいってたもんなぁ」

「と言うわけで、俺も今まで見せれられなかったからな」

「しょうがねぇなぁ、行くぞおい」

 そう言ってカナタやマリ達は家の玄関から姿を消した。





 とある墓地に来ると、墓石に、名前が二つ刻まれているのがあった。

「これだな」

「爺さん、婆さん、来たぞ」

 マリはそう言って花を手向けた。

「さて何から話そうか──」


 マリとレンは話始めた。

 カナタと結婚してからの事を全て話していた。

「──で、俺の息子シロウだ」

「あぶー」

「俺の娘ツムギです」

「初めまして、ツムギです」

「俺もいつか子ども連れてくるからそれまで待っててね!」

 話は終わりレンとマリは立ち上がる。

「さて、帰る前にどこかで飯かなんか、食ってくか」

「じゃあ、一応連絡しておくね」

 カナタはクリエイフォンでディオン達に連絡しておいた。

「適当にファミレスでいいか?」

「いいよ、私は。ツムギは」

「うん、いいよ」

「じゃあこの間レイドさんに教えて貰ったファミレスでいいか」

「おお、案内頼む」

 そう言ってカナタ達はその場から姿を消した。





 レイドに紹介されたファミレスの前にくると、皆で入って行く。

 店員に丁寧に案内され、見晴らしの良い席に座るとメニューを店員が持ってくる。

 メニューを見ながら、カナタはオムライスに決めると、ツムギも同じオムライスにし、マリとレンとサリはラーメン系を選んだ。

 するとぐずりだすシロウを抱えて授乳室にカナタは駆け込み、授乳する。

 飲み終わり、ゲップをさせると、シロウはすやすやと眠り始めた。

 それを抱きかかえたままカナタはテーブルに戻る。

「カナタ、大丈夫だったか?」

「大丈夫よ」

「そうか」

 カナタは少しだけ冷めたオムライスを口にした。

「ん、美味しい」

 カナタが食事中の間、先に食事を済ませたマリがシロウを抱いていた。

「ツムギどうしたの?」

「デザートほしいの」

「いいわよ」

 カナタはにこりと笑って再度メニューを貰い、イチゴパフェツムギは選んだ。

 しばらくしてから来たイチゴパフェにツムギは目をキラキラとさせ、頬張り始めた。

 カナタは残すかなと思ったがそんなことはなく、ぺろりとツムギは平らげた。

「おなかいっぱい」

「そう、じゃあ少し休んだら帰りましょうね」

「うん」

 カナタはツムギの頭を撫でた。

 しばらくして、会計をすると、カナタ達はファミレスを後にした。





「ただいまー」

「お帰りなさい」

「お帰りなさい」

 アサヒとレイジが出迎えてきた。

「お帰り、ゆっくりできたか」

「うん」

 ディオンが続いて出迎えた。

「食事が足りないとかないか?」

「大丈夫」

 アルビオンの言葉にカナタは苦笑する。

「ママ、おはなししたいことがあるの」

「なぁに?」

 カナタとレンは三人での話ができる場所に移動し、ツムギの言葉を聞く。

「保育園で何かあったの?」

「男の先生がベタベタ触ってくるの、いやだって言うと怒鳴ってきて、保育園行きたくない」

「それはユイナも?」

「うん、でもユイナはちょっと分かって無いみたい」

「分かったわ、問題が解決するまでユイナと一緒にお家に居ましょう、お父さん達も一緒に居てくれるだろうし」

「うん!」

 ツムギはそのまま遊戯室へと走って行った。


「レイジの学校の次はツムギ達の保育園か……対応次第では場所変えるか、何か考えないとね」

「ああ」

 カナタの言葉にレンは頷いた。





 そして、保育園が始まる平日に連絡し、アポイントメントを取った二人は、園長と面談する。

 園長に相談すると、園長はカメラを確認すると言ってもってきて、一緒に見ていた。

 音声も入っているそのカメラには、嫌がるツムギに必要以上さわり、そして怒鳴る男の保育士の姿が映っていた。

 それだけではなく、女性の保育士に酷い言葉を浴びせられて叩かれているツムギとユイナの姿もあった。


 レンが拳を血が出るほど握りしめていた。


「こちらで直ぐさま対応します、しばらくお待ちを」

「女性保育士の事は何も言っていなかったのは私達の事も悪く言われてたから?」

「だろうな」

「あの子達には辛い思いをさせてしまった……」

「カナタ、お前の所為じゃない」

「……」

「それを言うなら俺達の所為だ、全員で話し合って、今の形になったんだからな。それならお前の所為じゃない」

「でも、それを受け入れたのは私だし……」

 カナタは悲痛な表情を浮かべた。





 後日、謝罪があったが、それは受け入れられない、そんな保育園には預けられないとレン達がきっぱり主張すると、該当する保育士二人はクビになり、新しく保育士が補充された。

 その保育士達とは問題は起きず、ツムギもユイナも元気に通えるようになった。

「もうちょっと早く気づいていれば……」

「難しい話だ、ツムギは隠し事がうまいし、ユイナもそうだ」

「そういう所は私に似てないね」

「そうだな」

 レンがカナタの頭を撫でた。





 そしてとある日──

「パパとママのかいしゃのしょくばけんがくしたい」

「したいー」

 ある日、ツムギとユイナが言い出した。

「シロウの事は俺に任せて行ってこい」

「そう、ありがとう」

「じゃあ行こうか」

「行くとするか」

 レオンとレンと共にドミニオンに向かった。


 ドミニオンは少し騒がしかったが、職場見学は順調に終える事ができた。


「あの、レインさん、なんで五月蠅かったんですか?」

「ゴウとケイが、カナタちゃんと娘ちゃんとご対面できると騒いだから鎮圧して部屋に閉じ込めたのよ、転移できない部屋に」

「ああ、ご苦労様です、いつもすみません」

「あの二人は教育に悪いからねー」

「ははは……」

 カナタは空笑いを浮かべる事しかできなかった──







ほっこりとした墓参りから一変、保育園の問題になりました。

該当の保育士は二度と保育園には就職できないのがこの世界の成り立ちです。

子どもは守らねば。

ツムギも、ほっとできたでしょう。


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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