お仕事と妊活~第5子の誕生とトラブル解決~
レイヴンの残党がいたということで、レインがカナタの家にやって来た。
子ども達にすぐ戻ってくるから留守番しててねと言うと子ども等は頷いた。
そして子ども達だけになると──
「え、レイヴンの残党がいた?」
レインが家にやって来てカナタにそう言ってきたのだ。
「カナタちゃん子育てで忙しいと思うけど、どうか一つ手をかして、今みんな出払ってるの」
「仕方ないですね……アサヒ、レイジ達とお留守番できる?」
「できます」
「ごめんね、急用だから、すぐ帰ってくるよう頑張るね」
「お母さん、無理しないでください」
そう言ってカナタは家に鍵をかけてレインと共に姿を消した。
カナタ達が居なくなると、子ども達は遊戯室で遊んでいた。
するとそこに黒き存在が入って来た。
「『黒き御方』ですね、度々父が居ないとき来るようですがどうしてですか?」
アサヒが問いかける。
「え、父達に嫌われている? どうしてですか? え、言えない……? そうですか」
アサヒはうーんと考える。
「後、不法侵入になってしまうから、こう言う時に家に来ると怒られちゃいますよ」
それを聞くと黒き存在は笑った。
「『それもそうだ?』……今度は母が居るときに来て下さいね、僕たち留守番できますから、心配しないで」
黒き存在は頷き姿を消した。
「お縄につけ悪党‼」
レイヴンの残党達をハンマーで叩いて壁にめり込ませながら、カナタは残党狩りを続けた。
結果──
「よし、全員捕縛できたぞ」
「相変わらず早いなカナタ」
「ディオン」
ディオンがカナタの元に姿を現した。
「後始末は俺がやる、君は家に帰っててくれ」
「ありがとう、それじゃあ」
カナタはそのまま家に戻った。
家に戻り鍵を開ける。
「ただいまー」
「おかえりなさい!」
「おかえり!」
「おかえり!」
「おきゃーり!」
子ども達が駆け寄ってきた。
「おーよしよし、留守番できたねぇ。何か食べたいものある?」
「「「「ホットケーキ!」」」」
「OK、じゃ作りますか」
と、母親の顔に戻り、ホットケーキを作り始めるのだった──
そして、ユイナが産まれて一年と半年が経過し──
「よし、次の妊活に励もう」
「マジか」
「マジだ」
カナタの妊活、子作り計画には色々ともう既に詰まっているらしく、順番はともかく大家族になる予定であることは確かという訳だ。
「という訳でくじ引きよろ」
まだ、子持ちではない男性陣は顔を見合わせてため息をつき、くじを引いた。
それから一ヶ月後──
「陽性反応だわ、できた」
検査キットで妊娠を確認すると、病院へと直行した。
「はい、妊娠していますね」
ネオンに言われて安堵の息を皆が漏らす。
「安静にしてくださいね」
「うん」
カナタ達は転移で病院から家に帰り、カナタはお腹をさする。
「元気に生まれてくれるといいなぁ」
「そうだな」
ディオンはそう言ってカナタの髪を撫でた。
それからつわり、マタニティブルーなど色々なことが起きたが、出産予定日が近づき、カナタは病院へ行った。
「お母さん、次生まれてくる子はどっちだっけ?」
レイジが尋ねる。
「男の子よ、誰の子かな? まぁ産まれたら分かるでしょう」
そんな話をしていると──
「……やばい、破水した、陣痛きた」
カナタがそう言うと、カナタは急いで処置室に運ばれていった。
そしてしばらくすると──
ふぎゃあふぎゃあ!
「産まれました、男の子です。父親はマリさんです!」
「俺かー! 虹演出見た気分だぜ」
「その例えどうなのマリちゃん」
マリの例えにサリが突っ込みつつ、マリは処置室に入った。
「赤ちゃん、マリに似てるよ?」
「だな、まぁ俺はディオン達ほどじゃないけどイケメンだから大丈夫だろう」
「その自信どっからくるの?」
マリの言葉に、カナタは思わず笑ってしまった。
それからしばし入院し、退院してカナタは赤ん坊を抱きかかえて戻って来た。
「お帰りなさい!」
「赤ちゃん赤ちゃん!」
「はい赤ちゃんよー名前はシロウって言うの」
「へー」
「シロウお兄ちゃんだよ」
「おにいちゃんだよー」
「だよー」
「よー」
子ども達が群がるように赤ん坊を、シロウをのぞき込む。
するとシロウはぐずりはじめた。
「ちょっとごめんねー」
カナタは慣れた様子であやし始めた。
シロウは泣き止み、うつらうつらとし始めた。
「さっき母乳あげたから眠いんだろうね、お腹いっぱいで」
カナタはそう言って子ども部屋のベビーベッドにシロウを寝かせた。
シロウはすぐに眠り始めた。
「一般のお母さん達の話だと寝付かせるのに凄い苦労するって聞いたけど、うちはそれがないわね、異常?」
「すぐ寝てくれる子ばかりだと思え」
アルビオンがカナタの頭を撫でる。
「きょうママとねたいー」
「ねたいー」
「ねたいー」
子ども達がそろってカナタと寝る事を主張した。
「いいよ、この部屋でみんな静かに寝ようね。赤ちゃん起きちゃうから」
「「「うん!」」」
三人は頷いた。
「アサヒ、お前はいいのか」
ディオンは我が子に問いかけた。
「僕もう10歳だよ、父さん」
「そうか」
「それに、レイジもこれが最後の一緒に寝るのになりそうだから見守ってあげなきゃ」
「弟思いだなお前は」
ディオンはアサヒの頭を撫でた。
その日、子どもらとカナタは子ども部屋でぐっすりと眠った。
「さぁ、学校と保育園よ準備して」
「「はーい」」
ツムギとユイナは準備されたものに着替えていたが、アサヒとレイジがディオンとアルビオンに何か話して居るようだった。
とりあえず、カナタは二人を保育園に送った。
戻ってくると、深刻そうな顔を他の面々とアサヒ達がしていた。
「アサヒ、レイジ、どうしたの?」
「二人から話を聞いてるのだが、どうやら覗き見をされてるらしい」
「は⁈」
「視線は感じないが、カメラのような何かは感じるらしく学校に行くのが嫌らしい」
「乗り込みましょう、クリスさん連れて」
「そうだ、機械なら奴がいたな」
ディオンは直ぐさまクリスを連れてきて、学校に乗り込んだ。
「これは、アサヒ君とレイジ君のお母様とお父様……とどちら様でしょうか?」
校長室に入ると、ディオンが説明を始めた。
「どうやら盗撮が行われているようだから機械関係に強いのを連れてきた」
「盗撮⁈」
「レイジとアサヒがカメラで見られていると感じているそうだ、カメラがない場所で」
「……分かりました、どうぞこちらへ」
レイジとアサヒが感じたという場所に行くと──
「ここに隠されてるね、もしかしてアサヒ君とレイジ君の着替える場所ってここ?」
「ここだねぇ、トイレにも巧妙に隠してる」
と、クリスは次々と盗撮用のカメラを発見していった。
「○○先生って居ますか、その方のクリエイフォンとつながってますねぇ」
「今すぐ呼びます!」
該当する教師が呼ばれ問いただすと、白状した。
前にアサヒを教えていた教師がアサヒに手を出そうとすると炎上して永久監獄にいったから、そうならないようにやったと。
あまりの悪質さに、カナタがキレたがディオン達に抑え付けられ、教師は即日解雇、警察に連れて行かれた。
「子どもの信頼裏切りやがって!」
カナタは苛立ちながら言った。
「お父さん、お母さん迷惑かけてごめんなさい」
「ごめんなさい」
泣きそうな顔でカナタ達に謝るアサヒとレイジをカナタは抱きしめる。
「何言ってるの! こっちこそ、気づいてあげられなくてごめんね……!」
「お母さん」
「母さん」
「次何かあったらすぐに言ってね、お母さん達も気をつけるようにするから……!」
「うん」
「うん……」
レイジとアサヒは泣きながらカナタの腕にしがみついた。
「カナタちゃん、良いお母さんじゃないですか」
「当然だろう」
「その通りだ」
「お二人もいいお父さんですよ」
「「……」」
クリスにそう言われると二人は黙り込んだ。
「今日は僕がおごりますので、何か食べて行きましょう」
「何処でだ」
「ファミレスですよ、高級なお店は行かないので」
「そうか」
その後、カナタ達はファミレスに入り、ディオンとアルビオン以外の四人が、料理を堪能した。
後日、それを聞いたツムギとユイナも行きたがり、家族総出で行く羽目になったのは言うまでも無い──
あの御方が登場、心配だったご様子。
そしてカナタは難なく残党狩り終了。
そして妊活、妊娠、出産。
マリの子を出産しました。
無事な生活を送れてると思いきや盗撮沙汰、発覚後すぐ解決しましたが、カナタはもう少し早く言って欲しかったでしょう。
ここまで読んでくださり有り難うございました。
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